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第100回箱根駅伝出場校紹介(10)「東洋大学」

さあみんな、東洋大学の紹介。
近年、苦戦の続く東洋大学ですが……それでも可能性は大いにあるチームです。何とか立て直せるのか、酒井監督はじめとしたチームに注目です。

ではまず学校紹介から。


東洋大学

東洋大学は、1887年に井上円了により創設された哲学の専修学校である私立哲学館が前身となって設立された大学で、仏教系ではないが、歴史的に仏教教育と関係の深い大学。

1906年に東洋大学に名称を変えると、1928年に大学令によって東洋大学が認可された。白山のキャンパスにはバスケットボールの名門校でもある東洋大学京北もあり、朝霞・川越・赤羽台にもキャンパスを持つ。

卒業生には仏教関係の方も多く輩出しており、また部活動も盛んで野球部や相撲部は古くからの強豪として知られる。広島東洋カープで捕手として活躍した達川光男さんや、西武ライオンズで活躍した松沼兄弟、阪神タイガースで活躍した桧山進次郎さんは有名だ。
また、大相撲の世界では御嶽海関の出身校として知られ、ボクシングの世界チャンピオンでもある村田諒太選手も同校の卒業生だ。

陸上部では、短距離部門の出身者としてコメディアンの植木等さん、桐生祥秀選手、競歩部門で東京オリンピック金メダリストの池田向希選手も有名だ。

駅伝部門でも、柏原竜二さんに設楽兄弟、服部勇馬選手に10000メートル日本記録保持者である相澤晃選手も同校の卒業生である。

チームの特徴

出雲駅伝 8位
全日本大学駅伝14位

苦しいシーズンを送っている。出雲・全日本と共にエース格の石田洸介くんを欠き、松山和希くんも決して状態が良くはない。あれだけの軍隊的な強さを見せてきた鉄紺軍団だが、私が想像している以上にチーム状態が良くないのかもしれない。

「チームの底上げと土台作り」を今年の目標としている酒井監督だが、ここにきて大西智也さんをコーチとして招聘。妻でもあるみずほコーチらと連携してチームの底上げを続ける様子。

タイムそのものは選手たちも伸びてきているだけに19年連続シード権を守ることができるか、注目が集まる。

監督

酒井俊幸

「シード校の常連」から「強豪校」に名前を上げた立役者。
3度の優勝のうち2度は柏原竜二さん、1度は設楽兄弟と人材には恵まれていたが「エース」と呼ばれる選手を育成させ、東京オリンピックに服部勇馬選手が走るなど育成にも定評がある。現役時代はコニカミノルタでニューイヤー駅伝優勝の実績を持ち、現役を退いた後も学法石川高校の教員として選手を指導していた。

爽やかな顔立ちで誤解されがちだが、実際には熱血漢。全日本大学駅伝で初めて優勝した際には監督インタビューで号泣したり、前回の箱根駅伝では10区で清野くんが一度青山学院大学に抜かれた後、抜き返した際に大きな声で鼓舞。また彼は指導者時代に右も左も分からなかった際に大八木監督から情報提供を受け、色々と助けてもらったのだとか。「大八木イズム」を受け継いでいる監督はここにも居るのだ。

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