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箱根駅伝2023出場校紹介(9)「帝京大学」

帝京魂!

ということで、今日は帝京大学を紹介いたします。ラグビーが強いんだよね、あそこ。野球も強いよね。

帝京大学

1931年に設立された「帝京商業学校」が起源。当初は財団法人だったが、1959年に学校法人となり、1966年に設立された。医療系の大学としても知られていて、医療系学部のキャンパスは板橋区、文系学部は八王子市に分けられている。都内の中でも多くの学部を持つ比較的大きな大学で、多くの系属学校、大学に専門学校と帝京大学グループとして多くの教育機関を設けている。
他、部活動も盛ん。特にラグビー部は全国大学選手権9連覇を達成している強豪として知られ、実業団チームにも勝利を収めたこともある他、野球部も強豪である。とんねるずで有名な帝京高校は帝京大学グループの一つであるが、あくまでも系属という形を取っている。

卒業生には元プロ野球選手である里崎智也さんや阪神タイガースの青柳晃洋選手、なでしこジャパンの中心選手であった澤穂希さん(中退)、女子柔道金メダリストの松本薫さんと谷亮子さんなど著名な選手が大変多い。
また、陸上部の卒業生としては独特なフォームで人気を呼んだ飛松誠さん、初マラソン日本記録保持者の星岳選手、YouTuberのたむじょーさんは同校の卒業者だ。

今シーズンのチーム成績

出雲11位
全日本予選敗退

今シーズンは真価が問われるシーズンとなっている。この1年で強くなったからならかったかで今後の帝京大学の浮沈を問われるほどだろう。それが如実に突き付けられたのが全日本大学駅伝予選会だった。
これまで絶対的エースとして君臨してきた細谷選手と遠藤大地さんが卒業し、9位という予選結果だったことは選手たちの危機感をあおるのには十分だったのではないか。

一方で、出雲駅伝では前回箱根駅伝で1区を走った小野隆一朗くんが欠場、14日の東京レガシーハーフマラソンに出走するなど中野監督が意図的に選手を試す駅伝にしたか。
有限な時間を有効に活用し、直前まで「強い」選手を見出す狙いがあるか。中野さんのギャンブルが当たることを祈る。

パワフルプレイヤー:小野隆一朗

帝京大学の1区スペシャリストでありながら、遠藤大地さん卒業後の絶対的エースとしての活躍も求められる帝京大学の「強い」ランナー。前回は1区で区間8位ながらも粘り負けることなく走り切り、往路2位の立役者となった。
今シーズンは最初からチームに良い流れを齎すのか、それともゲームチェンジャーとして走るのか……。いずれにしても彼の活躍が不可欠と言える。

監督

中野孝行

障害者学級でも勤務していたという異色の経歴を持っている。そこで「気長に待つ」ということを勉強したのか、選手をじっくり育成させることに定評がある。
決してタイムはそれほどでないしても、選手たちの才能と可能性を見抜いて本番で力を発揮させる名将が次のシナリオをどのように描いているかは興味深い。また、大八木監督とは別の形で國學院大學の前田監督にも良い影響を与え続けていた模様。

中野監督の印象は気遣いの人であるという事。他大学はもちろんだが、選手を始めとして本当に気遣いをする優しい方という印象がある。競技者として著名な選手はまだまだだが、それ以上に人間性も重視し、その中から強い選手を見出そうとしているように思えた。
それは障害者学級などで勤務やNECや雪印の廃部を経験してきた苦労人の彼だからこそできることなのではないか。

さあ、次は法政じゃい!

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