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KOK2023勝手に応援企画(12)「句潤」

ラッパーにも様々なタイプがいる。輪入道さんみたいに真正面で立ち向かうMCにCORGI WHITEさんのようにメロディーに乗ったフロウ。MOL53さんのようにありのままをリリックにするスタイル。

その中でも句潤さんは音楽センス高く、そして独自のスタイルを今も貫きながらストリートにてかまし続けている。


レペゼン045の「横浜の異端児」

抑揚のきいたメロディアスなフローと独特の音楽センスを持つ句潤は、まさにHIPHOPシーンの中でも唯一無二の存在。バースを聞けば自然と首を振ってしまう聞き心地の良いラップが特徴的なMCの句潤さん。

2020年には舐達磨にも楽曲提供をしているGREEN ASSASSIN DOLLARが全面プロデュースするアルバム「風呼ぶカモメ」をリリースするなど、バトルだけでなく音源でも精力的に活動している。MPCやサックス、ベース、ギターなどを使用したバンド「MEATERS」のメンバーでもある。

楽器をやっている人と話すと視野が広がると話すように、そうした生演奏との親和性は後述するように極めて高い。

なお、本来はバトルに出る予定もなかったようだが、「曲を売るにはまずバトルに出て人に知ってもらうのがいい」とアドバイスをされて、MCバトルに出るようになったという。

バトルでの評価も極めて高い。

生演奏のイベントであるAdrenalineではバンド経験者であることを活かしたステージパフォーマンスで観客を魅了する。バトルの実績もUMBで2020年準優勝、CIYで優勝経験がありその名に違わぬ実力を兼ね備えている。

リリカルなライミングを武器とする彼にとって、音楽性高い相手とのバトルは常にセッションとなる。ラップバトルにカルチャーだけでなく音楽性を届けてくれたハイセンスなラッパーの一人と言えるだろう。

代表曲

そんな彼の曲はすっと入ってくる心地よさがある。さながら空を自由に泳ぐカモメのように。

横浜に根付き、横浜で羽ばたいていくカモメはいつかは世界を目指しているという。1年間で100以上の曲を作っていた時期もある彼は、今高いセンスと高い音楽性を持ち、またKOKの舞台に舞い戻る。

一見すると、バトルに執着するタイプではなく我が道を行くタイプでもある。ライブや音源の制作に力をいれながら迎える彼の明日の景色は、いつもと同じライブハウスと変わらないのだろうか。

それとも、いつもと異なる違う何かが見えているのだろうか。

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