20200216

10時ごろ起床する。コーヒーを飲んでビスケットをかじってみても何もする気が起きなかったので、本棚から『魔の山』を引っ張り出して、頭から読み始めた。もはや何周目かわからない。古典作品は京都旅行と同じで、触れるたびに解像度が上がっていくんだと恩師が言っていた。

13時ごろ、インスタントラーメンを作って食べた。午後は本を読みながら、カルロス・クライバーが指揮するブラームスの交響曲を1番から4番まですべて聴いた。中高時代にかなり買い集めたCDはすべて実家に置いてあるので、こういうときにまとめて聴いている。大学院に入ったころ付き合っていた彼女の誕生日に、東京都交響楽団のコンサートをプレゼントした。そのときのメインがブラームスの交響曲第4番だったことを思い出したりした。

夕食後には、Deutsche Welleでドイツ語の聞き取りをした。難民の就職活動のドキュメンタリーで、生活に疲弊する人たちの話だった。それにくらべて大学院の生活は、あまりに俗世から離れて、あまりに穏やかで、まるで山の上のサナトリウム生活みたいだなと思った。

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