見出し画像

モノ消費→コト消費→

所有から体験へ。モノ消費からコト消費へ。そんな話は聞き飽きていると思う。

体験の次に何が来るか。示唆するには十分な事例を見かけたので、2020年正月、気分が抜けない今の気持ちを書いておく。


#かわいいロボホンには旅をさせよう

※正式名称 オーナーさんのかわりにかわいいロボホンには旅をさせよう!in むつ市

オーナーさんの代わりに?ロボットが旅行?初めて聞いて、ピンとくる人のほうが少ないだろう。

そう。このシャープが提案する企画はオーナーは旅行にはいかない。オーナーが所有するロボットだけが青森県、むつ市の名所を巡る旅行に旅立つのだ。

価格は15,000円。

これを高いと見るのが普通だろう。だって自分は旅行には行かないのだもの。

しかし、申し込み開始からわずか14分で定員の50体に達した。

しかもアンケートの結果は満足している人が殆どを占めているという。


何が起きているのか。

画像1

この画像はむつ市の市長に表敬訪問しているところだ。市長がただのおもちゃだと軽々しく扱わず、大切なむつ市を訪れたお客さんとして扱っていそうな雰囲気を感じる。

数々の表敬訪問を取材してきた私ですが、果たしてこんなにシュールな訪問はあったでしょうか…。

NHKの記者がシュールだと言っているので、現実離れした光景であると思う。

むつ市の各所を巡っている間も、オーナー用の専用サイトからその様子を見ることができる。

たぶん、このツイートにあるような写真


そして帰ってきた後は、お土産話も聞かせてくれる模様。

帰ってきて、電源を入れるとこの話を始めてしまうので、「電源を起動する前に撮影する準備をしましょう」ってオーナーがSNS上で声を掛け合っているのがすごかった。


ここまでまとめたが、私はここまでマジョリティからは理解がまだ得られなさそうな「コト消費の先の世界」が広がっていることに驚いてしまった。

以下の記事中でコト消費の次に来るのは「エモ消費」。その一例で、「この世界の片隅に」へのクラウドファンディングをあげている。リターンとして映画を見る喜びではなく、エンドロールに自分の名前が乗ることを

「一緒に映画を作り、育てる」という喜びは、「疑似的な子育て」に近い感動といえよう。

と書いている。

「ワシが育てた」だ。

キーワードは「ワシが育てた」だった。AKB商法も。この世界の片隅に、も。#かわいいロボホンには旅をさせろも。

というわけで、体験の後は「ワシが育てた」が来るかもしれない。


ここまで書いといてなんだが、ぬいぐるみを旅行させる会社が複数あるので、昔からある話かもしれない。

http://www.choco2.net/description/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?