「鬼滅の刃」炭治郎、最強の介護職

介護の世界で、「鬼」って何だろう?

やっぱり、お局様(笑)!?

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↑これは、お局クラスターTシャツ(笑)

今回は、そっちでなくて、
大人気マンガにして、最終回を迎えた
「鬼滅の刃」をもとに介護の世界を眺めてみたいと思います。

主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)
は最強の介護職になれる逸材だと思うのですが、そのあたりもお話します。

なお、上の写真のTシャツは、こちらから購入できます。介護の講師などされている、ぐんじさんのイカしたデザインのが色々あります。
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では!
まずどんな話なのか、簡単に振り返ります。
ネタバレは含みませんので、ご安心下さい。

ほんとは、あれのことも、
あの人のことも語り合いたいけど(笑)

人を食う鬼と鬼退治


昔話といえば鬼退治。

そう!「鬼滅の刃」を雑に説明するなら、
鬼を退治する話です。

時代は大正時代。

人を食う鬼が、夜になると現れて、罪なき人を食う。
そして、噛まれた人は鬼にされてしまう。

そして鬼が増え、さらに人を襲う。。。

鬼も、もとは人間なんです。
しかし理性をなくし、人を食らう。。


そんな鬼を退治する方法は2つ。

▪太陽で焼け死ぬので、太陽に当てる。
▪日輪刀という特殊な刀で鬼の首を切る。

そして、その刀を使えるのは、
鬼殺隊(きさつたい)という秘密組織の剣士。


主人公は幸せな家族と山奥に暮らしているが、彼の留守中、、

鬼に家族が襲われてしまう。。。

唯一、生き残っていた妹は、
鬼になってしまい、、、

主人公は、妹を人間に戻すため、
「理不尽に人の幸せを奪う」鬼を倒すため戦う。

ある日、突然最愛の人を失う。。。


それも、欲のままに生きる鬼の仕業だとしたら、、、

鬼殺隊は、そんな悲しみを背負った人が集まっている。

そんな彼らの願いは、、

同じような想いを誰にもさせたくない!

明日は、当たり前に
誰のところにもやってきます。

普通は、、、

しかし、鬼にやられた人のところには、
“当たり前”のはずの明日はこない


そのために、残された人には後悔が残る。


「あの時、なんですぐに帰らなかったんだろう。」

「あんなことになるなんて、感謝の言葉を伝えられなくなってしまった、、」

ただ、普通に明日がきてくれれば良かったのに、、、


この物語は、これに尽きる気がします。

日常の、“当たり前”が
いかに幸せなことなのか


これを語りかけてくれる物語なんだと、ぼくは解釈しています。


さて、介護を仕事にしている私たちにとって、高齢者の方は、

▪少しずつ身体が弱る方
▪急な病気やケガで突然弱る方

様々いらっしゃいますが、いずれにしても、

日常の当たり前をなくした方

であると言えます。

どの程度“なくした”かは、人によりますが、少なからず、それまでの当たり前をなくしているのは間違いないと思います。

鬼に襲われて、なくすのも辛いけど、
病気や事故でなくすのも辛いはず。。。

「なんで、もっと食事に気を付けなかったんだろう、、」

「なんで、あの時クツが滑ったんだろう。」

後悔や怒りや、落ち込みや、神頼み、、
受け入れられるまで、時間もかかるだろうと思います。

そんな「心の移ろい」に想いを馳せられることが、介護をする者としては、とても大切です。

鬼も実は人間のころ、複雑な葛藤を抱えていた。


主人公は、鬼を切りますが、
そんな鬼が死に際にみせる「人間のころの葛藤」をちゃんと感じ取ります。

不幸な環境で育った兄妹、
婚約者もいて幸せだったのに毒殺された

などで自暴自棄になったところを利用された鬼、、

鬼は身体が傷ついても直ぐに再生できたり、疲れないうえ、永遠に生きられるのですが、

病弱なことにつけこまれて、鬼になった人もいたり、、

鬼の物語もまた、切ないのです。

そして、炭治郎は
鬼にまで感情移入できる、主人公なのです。

この姿勢こそ、
福祉の鑑だと思った理由です!!

誰だろうと、鬼だろうと
相手の気持ちに寄り添える。

鬼だって、本当は幸せになりたかった。

鬼だって、「普通に明日がきてくれれば良かったのに」と思ってるし、

本当は兄妹のことを想っていたけど、伝えられなかっただけ、、、

みんな、それぞれ事情がある。


僕らは、人と接する時に、
「この人はこういう人」と決めつけて
その人を見ることがあります。

そのために、人は誤解をしてしまう。


「あの人は、いつも上司にゴマすりして、、」

「あの人って、私にばかりキツイのよ」

そうやって決めつけて、それが噂で広まると、
誤解が広まって疑心暗鬼な世界になってしまう。

鬼を産み出しているのは、人間!!
ってことになってしまう。

決めつけないことで、
相手の本音を引き出せる

決めつけると、それ以外の一面を見ることができない。

人は簡単に本音は出しません。

だからこそ、“言葉のウラ”にある本音を知ろうという姿勢は、とても大切。

そうすると、ふとした言葉で気付けたり、
「この人は話を聴いてくれる」
と感じて、本音をこぼしてくれたり。

そして、炭治郎はいつも笑顔!

自然な笑顔は、心をほぐします。

鬼滅の刃は、
日常の当たり前の有り難さを教えてくれ、

さらに、炭治郎を通して、

▪誰かのために役に立とうとする
▪笑顔で誰に対しても想いを馳せる

それによって、周りを味方にし
相手の心も動かしてしまう。

愛は与えるもの

そんなことも考えさせられました。


最後のオチも秀逸で(本当は語りたい!)
名作となりました。

竈門炭治郎、お前に感謝する!!

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