〇〇らしさ
96本目。〇〇らしさ、を考える。
男らしさ、女らしさ
父親らしさ、母親らしさ
年上だから、年下だから
子供らしさ、若者らしさ、
おじさんっぽい、おばちゃんぽい
じいさんみたい、ばあさんみたい
日本人らしさ、関西人っぽい
ヤクザっぽい、教師らしく
芸人みたい、ミュージシャンっぽい
まあ、色々あります。
なぜ、このような表現があるんでしょう。
時代変化と男女らしさ
男らしさ、でいうと、
かつては「一家の大黒柱」という感じで、家事はいいから仕事を頑張る。
だったと思いますが、
今では、
料理番組に男性タレントが出るなど、料理ができることが男の印象を上げていたりする。
時代が変わり、共働きでないと生計が立てられない世帯は多くなっています。うちもそうです。ぼくの稼ぎもアレコレやってますが、多くもない(笑)
そうすると、かつての「男らしさ」では、夫婦破綻しかねない状況になります。
女性は負担増です。
「女らしく」家事をするだけでなく、
「男らしく」仕事をすることも求められてるわけですから。
男性はというと、
「男らしく」仕事しながら、
「女らしく」家事もしないと成り立たない。
〇〇らしさ、も時代とともに変化するんですね。
人間、一人ひとり全然ちがう
介護の世界でも、
・利用者本位
・個別ケア
なんて言葉で、「一人一人に合わせて、本人の想いを大切に、、、」
ということが大事ですよ、と言われています。
女は色々、男だって色々。。。♬
そんな歌がありましたが、
男でも、臆病者もいるし、話が好きな人もいる。
女でも、家事が苦手な人もいるし、論理的な人もいる。
若者でも、深い考察ができる人もいるし、
おじさんでも、気遣いができる人もいる。
日本人だけど、外人とも渡り合える人もいるし、
イタリア人だけど、シャイな人もいる。
結局、一人ひとり違うんだと気付くと、
〇〇らしさ、って
いる?
のか疑問になりますよね。
それに対しての、ぼくなりの考察は、、、
「型」にハメると楽
だからかな、、、と思いました。
「〇〇らしさ」という名の「型」。
・予め、相手の特徴を知っておきたいから
・社会(組織)として相手に期待することがあるから
・よくわからないから
こんな理由から、「〇〇らしさ」が必要なのかもしれません。
認知症の方を、ニンチって表現をするのは、
よくわからないから、かもですね。
人間、誰しも
知らないことって不安になるらしいのです。
昔むかしと比べると、街が大きくなり、
関わる人の数が増え、
テレビからインターネットまで、多くの人についての情報が飛び交う現代。
関わる人は、自分の家族や村の人だけではなくなってる。
未知の人と沢山遭遇する時代。
そのときに、相手の特徴を予め知っておきたい
という想いがあるのではないかと。
血液型占い、星座占いとか、典型のような気がします。
これを尖がらせたのがマッチングアプリかと思います。
予め自分に合う人がわかるんですものね。
試してみたいと思ったりします、、、(興味本位で)
〇〇らしさ、はどこで作られる?
①これまでに出会った人の印象
②友達など周りの人の話
③メディアなどの情報
これらをミックスして、カテゴリに分類して、
その「型の情報」を判断材料にする。
という感じでしょうか。
①は経験を基にしてますが、
②③は外部の情報。
外部の情報は、流す側に意図があることも少なくない。
・商品を売るために、〇〇らしさを強調する。
・国の政策のため、○○らしさを押し出す。
といった発信者都合の印象操作もあるでしょうし、
噂話などは、介護現場でもよく出回りますが、
それもしゃべってる人の「主観」が入りまくってる(笑)
”自分にとって”正しい情報かどうかは、わかりませんね。
①の実際に会ってみての印象
が一番正しいようには思います。
ただし、ひとつの印象だけで
〇〇らしいって決めつけるのも良くない。
〇〇らしい、を押し付ける
相手に対して勝手に「らしさ」を持ってしまうと、
それを相手に勝手に期待してしまう。
ぼくでいうと、関西弁の関西人なので、
関西人なら、おもしろいコト言ってよ!
よく言われる(笑)
そして狙ってジョークを飛ばすと、滑りまくる、、、
ピグマリオン効果という
「お前は100点取れるぞ」といって教えていれば100点取れるようになるとか、
逆のゴーレム効果といって、
「お前はどうせダメだろう」と教えてると、成績上がらないというのもあります。
勝手にらしさを決めつけてることで、
色々影響があるぞ、ってのも見えますね。
○○らしさ、という前情報も
当たってるものも少なくないので、それも頭に入れつつ、
結局は、目の前の人をちゃんと見ようよ
ってことですかね。
そうやって、相手を知ろうとして関わると、
コミュニケーションも楽しいですし、
「〇〇らしさ」という狭い価値観を飛び越えた、
いろんな人の魅力を知るチャンスが拡がる♬
柔軟さ、は今後の時代において
とても重要なキーワードのような気がします。
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