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天国へ旅立ったオメちゃんへの手紙

これまでに数回書いた、愛犬オメガのnote。今日はひとつの区切りとして先日9月30日に天国へ旅立ったオメガへ手紙を書こうと思います。

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オメガへ。

最初にうちに来た日のこと、覚えてる?
2.9キロで片手でも抱きかかえられるサイズ。少し不安気でまだ耳も折れた状態だったね。11月23日生まれで、うちに来たのが2月4日。犬を飼うのも初めてだった私は、可愛くて可愛くて仕方なかったのをはっきり覚えてるよ。

それからどんどん成長して、あっという間に家中のコンセントを噛んだり走り回ったりするようになった。ボーダーコリーは賢いって有名だけど、オメガは超が付くほどズル賢かった。オスカルは怒ると怖いと学んで言うことをよく聞き、私は何をしても怒鳴らないから、飼い主というより「友だち」という位置づけになってしまったこと、忘れないから。私といるときだけ吠えて噛んで悪さして、ほんとに大変だった。

オスカルが出掛けるとドアの前で数分待機して戻ってこないか確認し、2人きりになったと分かった瞬間からイタズラしまくった。天使のように可愛い見た目なのに、思ったほどオメガの子どもの頃の写真が無いのは、コンセントを噛みまくるオメガからひと時も目が離せなくて、可愛いを疲弊が上回るほど大変だったからだよ。それも気付いてたんだろうけど。

ワクチン接種が終わって外に出るようになってからは、トイレを覚えるために1日6回散歩に行ったね。3時間おきに外に出るって、なかなかよくやってたと思わない?でも、道行く人から信じられないほどたくさん「見て、あの子めっちゃ可愛い!」という声をかけられて、私だけが可愛いと思ってるわけじゃないんだな、と思った。病院でも「あら、お姫様!」って言われるなんて、あんた大したもんだよ。

思えば、私のスペイン語が伸びたのはオメガのおかげというのもあるかもしれないね。近所の人やお店の人に毎日話しかけられ、犬種という単語や独特の言い回しを自然と覚えることができた。そして何より、知り合いが増えてたどたどしいスペイン語を口に出すのが怖くなくなった。

毎日公園に行くようになってから、私たちの関係はだいぶ良い感じに改善したよね。見た目は可愛いけどわがままなオメガに社交性が加わり、私のことも信頼してくれるようになった。公園に連れて行くことで普通の友達から親友みたいに変化して、それまでリビングにいたオメガが私の部屋で1日の大半を過ごすようになった。トイレやシャワーにもついてきてたしね。

痙攣を繰り返しながらも公園に行きたがり、ボールで遊びたがり、私は心配で仕方なかったよ。でもできるだけオメガの願いを叶えたいと思ったのは、いつどんな時でも満面の笑顔でこっちに走ってくるから。よく食べてよく寝てよく遊んで、すべての瞬間が全力だったから、そんなオメガといけるとこまでいこうと思った。毎日抱きしめて大好きと伝え続けた。たまに鬱陶しい顔してたけど、まぁそこはわかってよ。

亡くなった日のことは細かく書かないけどさ、突然だったよね。1分くらいで天国へ走り抜けるなんて、なんというか、オメガらしい。

でも、今はなんとなく納得してるんだ。

オメガはいつも笑ってたけど、身体はきっと限界だった。家の近くを散歩するだけでも、何回も休憩を入れないとだめだったし、毎週病院で検査してる数値も決して良くはなかった。だから、オメガの心はいつも通りでも、身体がNGを出したんだね。でも入院とかせずに家で最期を迎えられたのは、たぶん良いことだったよね?

どこかで見てたかもしれないけど、オメガが亡くなった後はめちゃくちゃ泣いたよ。彩りがなくなるって、こういうことなんだなって思った。思い出話して少し笑って、でもいつもの場所にいないオメガを想って号泣して、をとにかく繰り返した。だってオメガは起きてる時間の9割は私の部屋で過ごしてたから。何をしててもはっきりとオメガの姿を思い出すよ。

でもね、救われたなって思うのは、とにかく周りの人が優しかったこと。オメガが亡くなった日はすぐにオスカルの家族が駆け付けてくれたし、たくさんの友達がメッセージをくれたし、近所の人も一緒に泣いてくれたりしたよ。オメガの友だち第一号のブラスの飼い主さんは、路上で私をずっとハグしてくれて、泣きながら気持ちを分かち合ってくれた。(ブラスもいつもは私に無関心なのに、その時は抱きついてきたから不思議だよね。)

みんなね、オメガは幸せだったって言ってくれる。こんなに面倒見てもらえてこんなに笑顔を振りまく犬は見たことがないって言ってくれたりもする。本当にそうだったかな?私がオメガをどんなに好きだったか、ちゃんと伝わってたかな?伝わるように毎日口に出してたつもりだけど、感情表現が苦手な私の気持ちがオメガに届いてたか、どうしても不安になるよ。

でも、そんなこと言ってもしょうがないもんね。過ぎたことは、それぞれにしかわからない。だから、この手紙で改めて伝えることにした。オメちゃん、私の全部で愛してる。これは一生過去形になることはないと断言できるよ。

いつの間にか、憎たらしい小悪魔オメちゃんから、かけがえのない最高のパートナーになって、途方もない位いなくなったのが悲しいけれど、それでもやっぱり、出会えて良かったと本当に思ってる。完全夜型人間だった私を7時起床、12時就寝に変えたのはオメガの大きな功績だよ。私もオメガと同じで朝が大好きになった。

1歳10ヶ月なんて、信じられない短さだけど、毎日を一生懸命生きたよね。こんなに一瞬一瞬を大切にしたいと思ったこと、私は人生で一度もないよ。だから、後悔はないと言っていい。突然のお別れで悲しさや寂しさは消えないけれど、私たちはできることを全部やったと思う。

オメちゃん、私のところに来てくれてありがとう。毎日笑わせてくれて、心配からくる不安な気持ちすらも受け入れることができるようになって、私の日々は最高だった。オメちゃんといられてめっちゃ輝いてた。

手紙書いてるからもう大丈夫でしょ?と思ってるならそれはちょっと違うんだけど、でもちゃんと前に進んでいくよ。オメちゃんのネームプレートは私の鍵のキーホルダーにしたし、これまで行けなかったところにも一緒に行こう。

こんなに毎日、可愛いと大好きって言う言葉を口にしたことが今まであったかな?きれいな言葉と、溢れるほどの笑顔をありがとう。ずっと大好き。私の最高で最愛のパートナーだよ。オメガにとって私もそうだったらいいな。

Waka

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応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。オメガの遺灰が帰ってきて、不思議と気持ちが落ち着いて、前に進めるようになってきました。

そして、オメガの写真と遺灰の前で毎日話しかけている中で、ひとつ決めたことがあります。

保護犬を家族に迎えることにしました。オメガの代わりとか、寂しさを紛らわすとかそういうのではなく、また小さな命を幸せにしたいと思うようになったのが理由です。早すぎる気もするけれど、待つ必要もないのでは、という考えに至りました。

そしてオメガのように幸せに生きられるように毎日一緒に過ごしたい。笑ってくれるようにたくさん話しかけたい。家を探している犬がいるのなら、心の底から安心できる場所を用意してあげたいと思います。

こんなに早くそう思うことができたのは、オメガとの日々に後悔がないからだと思います。オメガには感謝してもしきれません。オメちゃん、ありがとう。美しくて愛嬌があって賢い、最強のボーダーコリーだった!

次は雑種で強く育ってくれそうな子を迎えるけれど、もし成長してまた病気が見つかったら、(もうめちゃくちゃ慣れてるので)それも一緒に受け入れて頑張ります。

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直接の友達もオンラインでのつながりの方も、たくさんのメッセージやいいねをありがとうございました。また新たな日常をつくっていきます!


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