都会っ子 純情

バ畜と化していたため、最近noteをお休みしてました。今日もバイトでした。えらいですわたし。

わたしがぬぼっとしてる間に、9月も中旬を過ぎてしまいそうですね。夜の河川敷を自転車で走っていると、「ああ秋の風の匂いだなぁ」と思うようになりました。

というわけで、秋の曲について書いていこうと思います。あからさまに秋!って感じではないですが、歌詞の中に「秋」が出てくるので、秋の曲としてカウントしました。

°C-uteの『都会っ子 純情』です。

中高生の女の子が歌う曲にしては、少々攻めているように思われます。しかし、この年頃の女の子が歌うからこそ、何とも言えない危うさやリアルさが生まれているのかしら、とも考えています。

素直に本心を話すなんて
女の子からできないかもしれない
でもね私子供じゃない
一挙一動 あなたの全てが愛しい

この部分では、女の子の本心が具体的にどういうものなのかはわかりません。面白いのは、「素直に本心を話すなんて女の子からできないかもしれない→でもね私子供じゃない」は綺麗に繋がるんですが、そこから「一挙一動あなたの全てが愛しい」は唐突な感じがするところです。

言葉に意味をそっと忍ばせた
気づいてほしい胸の内

まどろっこしいのでもう書いちゃいますね。女の子は「手を出してほしい」と言いたいのだと思います。ここまでの歌詞だと、キスなのかセックスなのか曖昧なんですが、徐々に明らかになっていく感じが良いのです。

歩いていてもヒント出してる
はしたない子じゃないんだよ

ここね、「私は『歩いていてもヒント出してるはしたない子』じゃないんだよ」なのか、「私は歩いていてもヒント出してる。はしたない子じゃないんだよ」なのか、解釈が分かれるところがサイコーだなぁと思います。

わたしは後者だと思います。ふたりで何気なく話しながら歩いている時、言葉に意味を含ませながら彼氏を誘ってみる行為が、「ヒント」なんじゃないでしょうか。

この曲の女の子は、女の子から誘うという行為に躊躇いがある気がします。それは、冒頭の「素直に本心を話すなんて 女の子からできないかもしれない」から読み取れます。なぜ女の子から誘うことに躊躇いがあるんでしょうか。それは、男の子を誘う振る舞いは、世間一般の女の子にとっては「はしたない」ことだと考えているからです。でも曲の女の子は、自分ははしたない女の子じゃない、と主張しています。それはどうしてなんでしょうか。

〈Don’t stop〉 私子供じゃない
〈Don’t stop〉 でもね でもね だけど
〈純情〉 始まった決心 もう止まらない
〈Don’t stop〉 たとえこの地球に裏切られても
迷惑なんてかけないわ

曲の女の子が、自分ははしたなくないと言うのは、純情だからです。私は子供じゃないから手を出してくれても構わない、でもいい年頃だからって誰でも良いわけじゃない、あなたを純に思う気持ちしかないから、あなたを誘っているの、と伝えたいのだと考えます。

ここの「始まった決心 もう止まらない」がとても好きです。疾走感のあるBメロと歌詞が本当にマッチしていて、正直サビよりも好きかもしれません。

いきなり地球が出てくるのがまた謎ですが、これは女の子が彼氏を思う気持ちを表しているのだと思います。「地球に裏切られる」はよくわからないんですが、この地球が滅亡することを表現しているような気がしました。つんくさんは、人間を生かしてくれている地球に感謝、というような歌詞をめちゃくちゃ書きます。そのような地球が滅亡し、人間が暮らせなくなる=地球に裏切られる、だと考えました。

夢を見てる 呼吸してる
食事してる あなたが居る
見栄張っても 意地張っても
その全部 愛しい

サビで、女の子がどれほど純粋に彼氏を好きなのかが歌われています。

そしてこの部分、冒頭の「一挙一動あなたの全てが愛しい」を具体的に言っているんですね。サビが出てくることで、綺麗に冒頭のセリフが繋がるような気がします。(はしたないと思うから)素直に本心(手を出してほしい)を話すなんて、女の子からできないかもしれない→でもね私子供じゃない(から手を出されても構わない)→一挙一動(サビ)あなたの全てが愛しい(から、あなたじゃなきゃ嫌だし、自分の純情からくる手を出してほしいという気持ちは、はしたなくなんかない)という感じですかね。()内の意訳感が半端ない。

視線をそらし 緊張ほどいた
いざとなったら 震えるわ

ふたりで並んで歩いていたはずなのに、視線がいつのまにか合ってるのは何故。わたしは、ふたりがキスしたんじゃないかなぁと思います。女の子の言葉によって、彼氏がちょっとその気になってキスをしたけれど、そういう雰囲気になるとやっぱり女の子は緊張してしまいます。だから視線をそらして緊張をほどいたんです、たぶん。

「いざとなったら震えるわ」と言っているので、キスはまだ「いざ」じゃないとわかります。と言うことは、、、ここでやっと、女の子はセックスまで行きたいことが読み取れると思います。

〈Don’t stop〉 秋は夜が長くて
〈Don’t stop〉 でもね でもね だけど
〈純情〉 心を透視してのぞきたい
〈Don’t stop〉 我慢できそうにない痛みに耐えて
わがままなんて言わないわ

秋は夜が長いので、ひとりでいたら寂しいのです。そして夜が長いということは、いちゃつける時間が長くなるということでもあります。でもそんなことを言いながら、やっぱり心は純情なのです。下心まみれじゃありません。

「我慢できそうにない痛みに耐えて わがままなんて言わないわ」は相当生々しい歌詞ですよね。かなり際どい。でも、中高生の女の子が歌うからこそ、その痛みが最もリアルなんです。

この曲の女の子は「都会っ子」なんですよね。だから少々ませてます。自分が何か経験するより早く、周りから情報がどんどん集まってくる都会で生きているので、初めてセックスをすれば痛いということは知っているんです。それゆえの覚悟の強さ、思いの強さが、伝わってくる気がしませんか?

それが「都会っ子 純情」なんですよ。

サビは1番と似たような感じなので、割愛します。それでもめっちゃ語ってしまったんですけどね!やっぱり°C-uteはサイコーです。秋オブ秋という曲ではありませんが、ぜひ皆さんも『都会っ子 純情』を聴いて、秋を味わってみてくださいね!!!

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