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スタバが仕掛けるNFTってどんなの?

今日はこの記事のメモを書きたいと思います。なお画像もこちらから流用させていただいています。

NFT市場が冷え込んでいると言われる海外ですが、先月スタバがNFTを活用するサービスを発表して話題になりました。

ただ、関心はありつつも具体的な内容まで踏み込んで調べていなかったので、今日はスタバが何を考えてNFTへ乗り出したのかを海外記事を読みながら学びたいと思います。

NFTでスタバは拡大する!

スターバックスは、家でもオフィスでもない第三の場所(the Third Place)として、人々がリラックスしながら1杯のコーヒーで人々とつながれる環境を提供してきました。そして、スターバックスの新しい「スターバックスオデッセイプラン」では伝統的にすでに確立されているその思想をより拡大させるものとなります。

消費者のエンゲージメントとロイヤリティを向上させるため、スターバックスはリワードプログラムの拡大を宣言しました。この新しい方針は今年の後半に開始される予定です。

プログラムメンバーはアーティストとのコラボやスペシャルイベントなど、幅広いユニークな体験を享受することができるでしょう。

そしてそれはまたユーザーのスターバックスやコーヒーの知識をテストし、報酬としてNFTを与えるという施策も含まれています。

世界的な巨大ブランドがこのようなデジタルトークンの新しいユースケースを開発する主導権を握っているため、NFTは最も今話題に上がっているトピックではあります。

しかしデジタルトークンって実際どんなものでしょうか?

簡単に言えば、NFTは実世界の資産を表すための個別のブロックチェーン上のトークンのことです。NFTは以前は単なる投機目的のネット上アート作品という側面が大きかったですが、現代では保有者に有形/無形の様々な特典を与えるような仕組みとして認知されています。


スターバックスがNFTとWeb3ビジネスに乗り出した

スターバックスの株価は2021年の驚異的なロックダウンからの回復にも関わらず、20%も落ちてしまいました。これは顧客がチェーン店の価格上昇と200以上の小売店が新たに組合に加盟して激しい交渉を続けていることへの恐れを表していると言えます。

一方ありがたいことに、会社はWi-Fiを各店舗に配置し、モバイルでの注文や支払いを拡大させるなど技術的な顧客体験の向上をさせた実績もあります。

現在、スターバックスはデジタルワールドへ参加する準備を行い、店舗を通した顧客体験の再開発を行おうとしています。スターバックスの新しいロイヤリティプログラムは顧客をすでに興奮させるものになっています。

スターバックスオデッセイはNFTプラットフォームとリワードプログラムの形態を組み合わせ、デジタル資産をユーザーにとってプレミアムな価値あるものと交換するような取り組みです。


スターバックスとNFTがつながる

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ユーザーは既存のスターバックスリワードプログラムと同じアカウントでスターバックスオデッセイにアクセスすることができます。サインアップしたら、コーヒーやスターバックスの文化についての知識が身につくようなゲームなどのアクティビティを行うことができます。

そしてNFTはそのような”旅”の中でいくつかのスタンプを手に入れた場合に報酬として与えられます。

メンバーはまたスターバックスオデッセイのWEBアプリの中にあるマーケットプレイスで限定バージョンのスタンプ(NFT)を購入することもできます。すべてのメンバーはその限定スタンプをクレジットカードですぐに購入することができます。

スターバックスオデッセイはPolygon blockchain上に存在していますが、ユーザーは暗号資産のウォレットなしに参加することができます。


どんなことが起こるか?

デジタルスタンプの価値はその希少性に起因しています。メンバーはスタンプを売買することでポイントを稼ぎ、過去に得られなかったような特典を得ることができます。

リワードにはバーチャルエスプレッソづくりから、貴重な商品やアーティストとのコラボレーションまで様々なものが含まれます。また、Starbucks Reserve Roasteriesのプライベートイベントへや、 Costa Rica Starbucks Hacienda Alsacia coffee estateのツアーの招待も得ることができます。


どうやって参加するのか?

希望者はwaitlistにサインアップし、選ばれたメンバーは年内に招待が届くことになっています。

スターバックスオデッセイが発展していけば、継続してメンバーとパートナーを増やし続けて、よりユニークな取組みが生まれることでしょう。


なぜスターバックスはデジタルへ乗り出すのか

Web3技術を使うことは、ユーザーが不慣れな経験や所有権へのアクセスを行わせることになります。スターバックスオデッセイは既存のリワードプログラムを超えた新たな没入型の特典を実現することを目指しています。

スターバックスのアプローチは既存のリワードエコシステムとコーヒーを通じた顧客体験習慣やコミュニティとを統合させることでWeb3界隈の中でも他のブランドよりも際立ったものとなっています。

また、このプロジェクトはチャリティの側面もあります。限定スタンプの売却益の数%を従業員やメンバーが支援しているチャリティ団体への寄付するようです。


デジタル世界でのスターバックスの未来

スターバックスはつねに顧客とコミュニティを活性化させる新しい方法を模索しています。そして現在ではデジタル空間でコーヒーを超えたコミュニティの形成や、没入型の体験への参加などの目標に突き進んでいます。

ゆくゆくはスターバックスはNFTで獲得した利益を実際のコーヒーの価値とリンクさせるようなことを構想しているかもしれません。

これはNFTコミュニティの新たな事例として素晴らしいものであり、スターバックスが今後どんなことを仕掛けてくるかに目が離せません。


感想:面白い!でもまだまだ未知数

ビジネスやマーケティング界隈であまりにも有名な「the Third Place」を標榜しているスターバックスがその思想の拡大としてNFTへ参入した、という記事でした。

この考えは非常に面白いと思いつつ、NFTを得るためにコーヒーやスタバの文化についてのクイズを行ってスタンプを集める、という施策にちょっと疑問がありました。

それってスタバが目指す思想に合致しているのでしょうか。コーヒーやスタバの文化のクイズを解かせることとthe Third Placeの思想が自分の中で一つの絵として浮かばない感じがしました。

とは言えまだ実験段階という側面も多く、「ひとまずNFTとを関連付けてみたい!」という思いでやっているのかもしれません。その挑戦をスターバックスほどの巨大企業が挑戦することは本当に面白いなぁと思いました。

以前の記事でも書いたのですが、NFTの面白さはコミュニティ形成にあります。

コミュニティの形成を標榜しているスタバなのでこのあたりのアプローチももちろん考えてはいるのかなぁと思いつつですが、明確な提言は今回の記事からは読み取れませんでした。

あと、記事の中でも何回か出てきた「没入型の体験」というのもどういうものでしょうかね。特にメタバース的なことを志向しているわけでもなさそうだし、。

とにもかくにも、巨大企業が新しい取り組みを実行しようとしているというだけでも何やら面白そうなので、とりあえずwaiting listへの登録はしてみました。登録は簡単でしたので、興味ある方はぜひ一緒にやってみましょう。

ではまた。

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@やました
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