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工程管理3


生産管理システム


生産を系統的に行うためのシステムであり、生産に伴う現品、情報、原価の流れを統合的かつ総合的に管理するシステム』と定義されている。
以下に代表的なシステムをあげる。

ジャストインタイム生産方式(JIT)

トヨタ生産方式とも言われ、需要に応じて「必要な物を、必要な時に、
必要な量だけあるようにする」方式で作り過ぎによる中間仕掛品の削減と
生産工程のリードタイム短縮が狙いである。

ジャストインタイムの実現に欠かせないのが「かんばん方式」である。
かんばんには生産指示かんばんと運搬指示かんばんとがあり、
このかんばんによって生産、運搬の指示が出され後工程が必要な物を
必要な量だけ前工程から引き取る働きをするため
「後工程引き取り方式」「引っ張り方式」と言われる。

MRP生産システム

MRP(Material requirements planning)とは
資材所要量計画と言われ、生産計画情報、部品構成情報、在庫情報に基づいて
資材がいつ、どれだけ必要なのか資材調達計画を立てるための手法である。

MRPを導入すれば必要な資材を必要な時に必要な量調達できるため
適切な在庫管理ができるようになる。

また必要な物が必要な時にあるので納期に遅れることがなくなり、
顧客の信頼度も上がる。
というようなメリットがある。

ところでこの「必要な物」「必要な時」「必要な量」というキーワード
前述のJITにも出てきました。
考え方としてはJITとMRPは似ているが、MRPは全体の製造計画から
生産に必要な資材や部品の量を出しているため「押し出し方式」と言われ
JITは後工程が物を引き取っていく「引っ張り方式」と言われているため
その点が大きく異なるものとなっている。

以上が代表的な生産管理システムである。


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