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インドネシアの島めぐり12日目 モニへ移動する

今日はモニへ移動する。
171キロ。エンデまで4時間、そこからモニまで2時間、合計6時間と言われている。


フローレス島だけでなくインドネシアを代表する名勝と言われている、クリムトゥ山の3色の湖を見にいくためだ。
温泉もある。

イベント続きだったのであえてNoteで触れずにいたが、2日前からラブアンバジョで別れたフランス人が宿に合流している。そしてもう1人のフランス人(退役軍人)と一緒に3人で同じバスに乗ってモニへ向かうことになった。
ドイツ人女子はすでにモニに向け旅立ってしまい、別のドイツ人がやって来た。ジャカルタで中古バイクを買い、陸路と海路でここまでやって来た面白い若者だ。
彼は自分のバイクでモニに向かうと言っている。

彼らとクリスマスイブのディナーや宿のクリスマスを一緒に楽しんだ。面白い話がいろいろ聞けたのだが、今日のメインの話ではないので書かず、折を見て話に織り交ぜていきたい。

ひとつだけ披露すると、パイナップルのことをインドネシアでは「ナナス」というが、フランスとドイツでも「アナナス」というらしい。
「イギリス人が後から南米にやって来てナナスを見て変な名前をつけただけなんだ、ところで日本ではナナスはなんという?」と聞かれ、「パイナップルという、アメリカから入って来たからだと思う」とちょっと情けない気持ちになりながら話した。パイナップルというのは少数派のようだ。

バスはトラベルと言われているミニバスで、公共のバスより高いがホテルまで迎えに来てくれ、希望の先でおろしてくれる。
わたしがバンドン近郊の温泉巡りで利用しているのと同じシステム、名称だ。

客があらかじめ決まっているので、客待ちで出発が遅れることはないと言われているが、わたしはこれまでの経験上信じていなかった。トラベルよりさらに貸切感の強いプライベートカーでも、運転手は途中で客を拾おうと虎視眈々と狙っていたからだ。

最初は4名だったが少しずつ客は増えていき満席になった。やっぱり途中で客を拾っていくが、非常に効率が良く全く気にならない。

バジャワを出てから山道を走り続けて3時間ほどでバスは海へでた。色がとても綺麗な海が続く。

遠くに見えているのはエンデ島

山よりも海沿いの道の方がカーブがきついのか、あるいは道が荒れていたためか、子供2人が車酔いになり、1人は吐いてしまった。
みんな優しく気づかっている。

昼ごはんをエンデのパダン料理屋で食べバスが出発したのは13時。バジャワを出てから5時間後だ。まあまあ順調。
そしてモニについたのが15時過ぎだった。8時間で着いたということだ。

宿はフランス人が良さそうだと言っていた宿に決めた。1泊朝食付きで200,000ルピア(2000円)。フランス人の女性は1泊、男性は3泊、わたしは2泊を予定している。
眺めがとても良く気に入った。

ビンタンビールの空き瓶を積み上げクリスマスツリーにしている。

モニは道沿い400メートルくらいにゲストハウスや家が集まる小さな村だ。
クリムゥト山に近いため、みなここを足場にご来光を眺めにいく。

宿から伝統家屋が見えたので行ってみた。特にコメントはない。

そのあとは広場と大きな建物が見えたので行ってみると教会だった。
こんなことを言って大変失礼だが、他に見所はない。
犬はたくさんいる。
宿にもジョジョという犬がおり、可愛がっていたら徐々に馴れ馴れしくなり噛んできたので叱ったところ、それから少し気まずい関係になってしまった。

夕食はフランス人が見つけてきた、地元の料理を食べさせてくれるレストランに行った。
そこは村をぶらぶらしていたらツアーガイドに紹介されたというレストランで、行ってみるとピンク色の灯りに照らされてなんとなく怪しい感じがした。

中に入るとツアーガイドという店主が座っており、鶏肉が手に入らなかったから魚料理でもいいか?と言って来た。
今いうか?と思ったが、案の定フランス人達は「鶏肉を竹で焼くとか言ってなかったか?それがいいと思って金を払ったんだけど」という反応だ。
店主は「クリスマスで鶏が手に入らなかったんだ。もしブロイラーではなく地鶏なら1人20,000ルピア追加でできる」と急にまた言うことを変え値段交渉を始めた。
それからこちらが矛盾点をつくたびに言うことをコロコロ変えながら、最後は元の値段で料理を出すという結論になったが、不愉快な気分になるし、退役軍人は帰ってしまうし、わたしもさっさと帰りたかったがもう1人のフランス人はなんとなく食べたがっていたので、1人で置いていくわけにいかず残った。

料理はなかなか出てこず、9時前になってようやく出て来た。19:30に来いと言われて行ったはずだったが、そこから料理を開始したようだ。

ほかにもビンタンビールでもお金をちょろまかそうとしたので、わたしは店主に説教をしてしまった。
全く響いていない様子だった。

大したぼったくりではないが、この不快な時間を返してもらいたいという気分だった。

フランス人に謝られながら宿に向かって歩いていると、別のレストランに行っていた退役軍人が向こうから歩いて来て、明日の朝ブラジリアンガールがクリムトゥ山にご来光を見にいく車に一緒に乗せてもらえそうだと教えてくれた。

「おまえブラジリアンガールに会ったことなかたっけ?」といわれ、誰なんだそのブラジリアンガールはと思ったが、どうやら2人はわたしのいない時にバジャワで彼女たちと会って意気投合したらしい。
早速、彼女たちの泊まっている宿にお願いに行くと、快くOKしてくれた。

悪いことがあれば良いこともありバランスが取れているのが人生だ。

というわけで、明日は朝4時発の車で山に向かう。
同乗させてもらう立場でこんなことを言うのは失礼だが、ノリがパリピな感じで結構疲れそうだ。フランス人達はよくこんな人たちと仲良くなれたなと感心した。





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