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クリームバス体験記: インドネシアに来たら是非クリームバスを受けてみてください

インドネシアのような発展途上国は人件費が安めですから、労働集約的な産業、なかでもサービス業の価格が低くなる傾向にあります。

マッサージ店、エステ、美容院、教育、オーダーメードといったコストに占める人件費率の高いものが日本に比べ価格差が出やすくなります。

私は全身マッサージはそこまで好きではないのですが、頭と足つぼのマッサージだけは大好きで、よく行っていました。
2009年当時の価格は、頭のマッサージ(クリームバス)と足つぼマッサージを合計2時間ほど受けても全部で700円とか800円くらいでした。

今回行ってみたらさすがに上がっていました。インドネシアの一人当たりGDPは2009年に2,000ドルを超え、2022年には4,798ドルになっています(以下JETROの統計データご参照)。

ざっくり人件費が倍以上になっているということですから、それだけで価格が倍にならないとおかしいですし、材料費(クリーム)や家賃、水道光熱費も上がっているはずです。

私が愛用していたJonny Andreanという美容院は、通常料金だと40,000~50,000ルピア、Schoolを兼ねた店舗では20,000から30,000ルピア程度だったと記憶しています。

今回調べてみたら、通常料金は105,000ルピア、School店舗は48,000ルピアでしたので、やはり倍に上がっています。

それではクリームバスのご説明に入らせていただきます。気持ちよさが上手く伝わると良いのですが。。。


1.シャンプーする

床屋ではなく美容院ですので、仰向けになって後頭部を下にして髪を洗います。そこでは「ディンギン アタウ ハンガット?」と聞かれます。
冷たい水か温かいお湯のどちらが良いか聞かれていますので、好きな方を選んでください。私はいつも「ハンガット」です。
時々お湯の温度が高くなりすぎて、店員が驚くのがお決まりのパターンです。温度が高くなるといっても熱いわけではないです。

2.クリームバスのクリームを選ぶ

わたしは人参(朝鮮人参のことで”ジンセン”といっている)を選んでいますが、他にはアボガド、アロエとかもあります。
メニュー表みたいのを見せてくれるので選んでください。
時々営業で、ロレアルの高いやつを進めてくるときもありますが、わたしはお断りしています。

3.頭をもんでもらう

頭を揉んでもらいます。
小さいお椀の中にクリームをたっぷり入れて持ってくると、席の横にある椅子の上に置き、手に山盛りクリームをすくいとって頭に塗りたくっていきます。
私のように髪がないも同然の人間と、長髪の女性では原価が全く違うと思うのですが、髪が長い人は少し高めの価格になるのに、髪がない人間は安くなりません。

頭は足裏や手のひらと同じく、ツボが集中している場所ですので、マッサージする場所としては非常に向いている場所と思います。
強さは大丈夫かと聞いてきますので、「エナック(気持ちがいい)とかチュクップ(ちょうどよい)」などと返事をしておけばよいでしょう。
Jonny Andreanの揉み方の特徴としては、最後指を頭皮から離すときに、「パチン」という感じに弾いて強弱をつけるところです。今回受けて急に当時の記憶がよみがえりました。

かなり時間をかけてもんでもらえます。本当に気持ちがよいです。

4.首と肩をもんでもらう

頭がひと段落すると、頭の髪の生え際にそって、温かいタオルを折りたたんで巻いてくれます。
髪が長い女性の場合、髪が邪魔で首と肩のマッサージがやりにくくなるため首が露出するようにやっているだけであって、髪の毛がミリ単位の私の場合まったく効用をなさない処置なのですが、マニュアルに沿っているのでしょう。

首から始まり肩、肩甲骨にそったあたりまでやってくれます。
わたしにとって、これくらいの量のマッサージがちょうどよく、気持ちがよいところだけ集中してやってもらえる感じです。
首や肩がクリームまみれになるため、一応乾燥したタオルをえりまわりに巻いて、服の襟をはだけさせてからマッサージします。

結構クリームが服に飛び散るので、大事な服をクリームで汚されたくない場合は、高級店に行って服を着替えるか、クリームがついてもよい服に着替えてから店に行ってくださいね。

5.髪にスチームをかける。

これは私はあまり好まないのですが、たまにやるときがあります。
インドネシア人にとって熱いのは評価されないのか、いやにぬるい温度のスチームで、効果があるのか疑問です。

6.シャンプーする

クリームを洗い流します。耳の中もクリームが入り込んでいますので、とってくれます。
もうシャンプーはいらないと思うのですが、またシャンプーをつけてくるときがあります。私は丁寧に断るインドネシア語が分からないのと、面倒なので放っておきます。

7.ドライヤーで乾かす

髪が長い女性は乾かしてもらいます。私は明らかにドライヤー不要にもかかわらず、毎回ブローするかと聞いてきます。
おそらくこれもマニュアルなのだろうと思います。

8.支払い

入口を入ったところすぐにあるカウンターで料金を払います。
料金を払い終えたら、施術してくれた方にお心づけとしてチップをお渡しください
たいてい奥で片付けをしているので、店の奥にいって見つけるか、他の店員にチップを渡したいんだけどと言えば呼んできてくれます。チップと言えば通じます。

わたしはいつも10,000ルピア渡していましたので、今回も同じ金額を渡しました。料金が倍になっているのでチップも倍にした方がよいのかもしれません。
インドネシアは欧米と異なりチップの文化はないのですが、イスラム教の影響でお金持ちが貧乏な人に施す延長線にあるのか、よく釣りはいらない的な渡し方をしたりしますし、マッサージ系の場合はチップを渡します。ゴルフやカラオケでも渡していた記憶があります。

クリームバスを終えて店の外に出ると、半がわきの頭に風があたりスーッとして気持ちがよいです。
クリームの香りは2日くらい継続します。

高級店にも行ってみました。大学に近く、歩いて5分かかりません。

価格はムルデカ(独立記念日)割引でディスカウントしてもらって160,000ルピア(1,500円くらい)

ここは上着を着替えます。

とても気持ちがいいですよ。観光に疲れたらぜひ体験してみて下さい。

お店の場所は以下です。

Jonny andrean School & Training 
住所:Jl. Sawunggaling No.1, Tamansari, Kec. Bandung Wetan, Kota Bandung, Jawa Barat 40116
ドーナツ屋のJ COの上

Roger’s Salon Dago店
住所:Jl. Ir. H. Juanda No.97, Dago, Kecamatan Coblong, Kota Bandung, Jawa Barat 40132


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