インドネシアで眼鏡を作る

2024年4月22日 09:58

急に思い立ち眼鏡を作りました。
インドネシアで眼鏡を作るのは2回目。前回は約20年前、ジャカルタに駐在していたとき眼鏡が壊れたので急遽作りに行きました。

今はなくなったカモメという日本食スーパーの横に、韓国人経営の眼鏡屋がありそこで作りました。インドネシア人より韓国人の方がましだろうと当時思ったのです。

その店にはレンズの在庫があまりなく、わたしの視力矯正（近視＋若干の乱視）にぴったりのレンズはなかったため、すぐに用意できる近視だけのレンズで急遽対応しました。

不思議なことに、自分の目がこのレンズに慣れてしまったようで、日本で作り直したときは逆にインドネシア眼鏡の矯正の方が見やすいとなり、それ以来20年近くずっと同じ矯正度合いのレンズで代替わりさせてきています。

🔹インドネシアの眼鏡屋

昔にくらべ数が増えています。わたしの記憶では大手の眼鏡屋チェーンはOptik Melawaiの一つしかなかったですが、今は5，6社はある感じですし、モールの中にも複数の眼鏡屋チェーンが入っています。

インドネシア人って目悪いの？と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、ご説明しておきます。結構目が悪い人間は多いです。特にバンドンは学生の町だけあり、眼鏡率はジャカルタよりも高いと思います。寮の周辺のコンビニ、食堂利用者の若者の4割くらいが眼鏡でしょうか。コンタクトレンズ派もいますので、半分は近視と思います。
田舎に行くと眼鏡をしている人間はほぼ見ないです。一度フェリーで横に座った若い女性が眼鏡で、英語で話をしていたら大学生で帰省する途中でした。

ネットで検索してみたら、20年近く前のリアウ州の調査結果が出てきて、26.1%になっていました。意外に高いなと思いました。
リアウ州といえば田舎なのか都会なのか微妙でして、バタム島やビンタン島といったシンガポールの植民地のような場所もあれば、本当の田舎もある州です。

🔹眼鏡のお値段

わたしが作ったお店だと、フレーム代は5000円から1万円、これにレンズ代が入り仕上がりは3万円くらいです。
レンズにもいくつか種類があります。薄型、光があたると色が変わる、ブルーライトを防ぐとかです。日本はコーティングがあったと思いますので、日本の方が微妙に種類が多いかもというくらい。
紫外線をあびると色が変わるレンズはさすがに高く5万円以上します。

安い店もあり、全部で1万円のところもあると聞きました。クラスメイトによれば、わたしが眼鏡を作ったお店は高級店らしいです。

複数の店舗を回って価格表を見せてもらいましたが、レンズの種類は豊富で一番安いインドネシア製のノーマルレンズは200,000ルピア（2,000円）、日本のHoyaやドイツ製はさすがに高く、高いものになると6万円とか8万円がありました。は海外製、Hoyaなどのレンズを使っているため日本とあまり差はないと思います。

フレームもピンキリで、一番安いフレームはセール中で200,000ルピア（2,000円）がありました。高いものになると2,3万円は平気でします。日本製チタンと使っている商品もありました。
フレームは見た目ではなかなか分かりませんが、鼻にかかる部分の金具の造作や、フレームの金属やプラスチックを見ると、安いものはすぐに壊れそうで心配です。

特に日本だとわたしが好きなパリ三城は鯖江産のフレーム（そこも気に入って株主になりました）を使っています。
Zoffはあくまでも限られた個人的な体験ですが、そこまでしっかりはしていません。例えばつるの耳にあたる部分の造作が雑だったり、鼻にかかる部分のやわらかいゴムの部分が腐食し小さな穴が開いたりしています。

それでもインドネシアの眼鏡屋においてある安いフレームは日本の眼鏡屋よりも質が劣っているように見えます。その分安いから仕方ないんでしょうね。

🔹設備

眼鏡屋では、視力をはかって適切な矯正レンズを選べるようになっています。この視力を測る装置が日本と変わらないレベルでで驚きました。Cannonの装置です。

わたしは日本ではパリ三城を応援していて株主でもあるので、家族も含めてそこで作ることが多いのですが、まったく引けを取りません。
ほかにZoffでも眼鏡を作ったことがありますが、Zoffにも見劣りしないです。

わたしの行った店が高級店だったというのもあると思います。安い店に入ると視力を測る装置自体はありますが、装置の大きさが小さく、簡易設備に見えます。それでも各店舗に高額な装置を備え付けているんですから、インドネシアは豊かになったのだと思います。

わたしは昔から見えすぎる眼鏡が苦手で、矯正視力を0.6程度になるように抑えています。1.2とか1.5に合わせると本を読んだりパソコン作業をするときに目が疲れてしまうのです。
店員さんは本来であればこのレンズにしなければならないのだがと断ったうえで、わたしのこだわりを尊重して今使っている矯正レンズと同じレベルにしてくれました。
しっかりした店員でとても頼もしかったです。

知らない人がいるかもしれないので念の為。メガネのレンズの度数や乱視をどれくらい入れているかは、自分が今しているメガネを持っていけば装置にかけてわかります。
なのでおかしな度数のメガネになるんじゃないかとか心配は一切ありません。ご安心ください。