バンドンでマグニチュード5の地震発生 大学の建物から外に避難する
9月18日午前9時41分、バンドンの郊外24キロの地点でマグネチュード5の地震が発生しました。
深度10キロなので、震度は発表されていませんが、場所によっては結構揺れたかもしれません。
わたしは授業中でしたが、まったく揺れに気づきませんでした。
他のクラスメイトも先生も気づいておらず、大学のスタッフが避難するように告げに来るまで、普通に授業をしていたくらいです。
後で寮に戻ってスタッフに聞いたら、寮は少し揺れたと言っていました。大学の建物がよほど頑丈にできているのか、地盤が固いところにあるのか、いずれかでしょう。
わたしは大学と寮のある土地の地盤が強固なんだと思います。河に削られた河岸段丘の上に建っているので、東京でいえばわたしの生まれ育った場所、武蔵野台地のようなものです。
インドネシアでは地震があると建物の外に避難する
さすがに地震大国なだけあって、地震の知識や地震があったらどうするべきなのか、しっかり教育されています。
わたしは前回ジャカルタに駐在していたときに一度だけ地震で避難したことがあります。
避難するような揺れではなかったのですが、社員や他の入居企業もいる手前、外に出ました。
自宅にいたときにも地震があり、そのときは面倒だったので避難しませんでした。
うちのメイドは泣き出しそうな顔をして避難していきました。「メイド部屋の壁が崩れ落ちるんじゃないか、自分も一緒に下に落ちてしまうんじゃないかと怖かった」と言っていました。
クラスメイトに聞くと、地震のときに外に避難するのは普通のことだが、バンドンでは初めての経験と言っていました。
ジャカルタではよくあるようです。
やはり、ジャカルタは河の土砂で埋め立てられた平野で地盤がゆるく、バンドンは山で固いんだろうと思います。
インドネシアは地震のニュースをしっかりやる
ここも地震大国なだけあり、政府機関が正式発表をします。
インドネシア語で地震はGempa(グンパ)と言います。
BMKG(Badan Meteorologi Klimatologi dan Geofisika)という1866年にオランダ東インド会社により設立された、由緒ある機関があります。もともとは1841年にボゴールのオンネン医師が個人で始めた観測がスタートです。
日本でいう気象庁と国土省(今は国土交通省)が合わさったみたいな機関です。
BMKGは天気予報や気象情報も発表しています。雨季の予測もここがやります。
このサイトで地震の数を数えたら、1週間で19回も発表されていました。マグネチュード2.7から5.7の地震です。
ちなみに日本も気象庁が地震の発表をしてますね。全然知らなかった。
インドネシア人は他国の地震にも敏感
これはわたしの個人的な印象なんですが、インドネシア人から割とよく日本の地震の話を聞かれます。
日本は地震が多いんだろ?とかそういう曖昧な聞き方ではなく、わたしも知らないような日本で発生した地震について、地震は大丈夫だったか?と聞いてくるのです。
マグネチュードはどれくらいだったのかとか、津波は発生したのかとか、地震に詳しいことを思わせる質問の仕方です。
おそらく海外の地震情報をインドネシアでよく報道しているんでしょう。
津波が発生する可能性がありますからね。
わたしは珍しくインドネシア人を頼もしく感じました。
地震先進国の人々なんです。
地震が多い、火山が多い、温泉が多いはセットです。
温泉を楽しみたいなら、地震のリスクも合わせて享受するしかありません。
わたしは地震があっても温泉がある方がいいと思うタイプです。
おわり