アメリカ横断ートラックで引越 2800マイルの旅 【2010年】
留学先のノースカロライナ州ダーラムから、研修先のカリフォルニア州サンフランシスコ(住んだのはEast BayのAlbany)まで、家族4名の家財道具をPenskeトラックに積んで、かつ車(Accord)を牽引して旅した9日間の記録です。
昔の日記を見つけ今読んでもおもしろいのでNoteに残すことにしました。写真がないのが残念です。
漢字ミスや誤字脱字以外は極力直さず、当時のままの言葉でのせ、わかりにくいところを注記で補足するようにしました。
複数に分けて公開していきますのでお楽しみに。
1.期間
2010年8月20日から2010年8月28日
9月1日から出社にしては、到着がぎりぎりすぎるなと今になって思いました。
ただNY Barの試験が終わってしばらくは消耗しすぎて何もする気が起きず、出発が遅くなりました。
2.距離とルート
2800マイル(4500キロメートル)。東京からタイのバンコクまでの距離です。
日本でいえば、北海度の札幌と沖縄の那覇の距離が2200キロなので、札幌から那覇をトラックで往復する感じです。
ルートはノースカロライナのダーラムからInterstate 40(I-40)をひたすら西に向かい、カリフォルニア州に入ってから州道やI-5を使ってイーストベイエリア(サンフランシスコから湾を隔てて東側)のアルバ二ーに向かいます。
途中のレストランで話をした元トラック野郎のおじいさんからは、「私がトラックの運転手だったときは、I-40は4日で走ったものだよ」と言われました。俺はタフだろといった感じのドヤ顔でした。
3.費用
記録がなく不明のため、一部推測を交えながらまとめてみました。
トラックレンタル代:1450ドル
宿泊費:1泊平均60ドルとして480ドル
食費:1日の食費が平均50ドルとして450ドル。
ガソリン代:燃費は5キロ/リットルとして、観光含め4600キロ走ったので920リットル消費。ガロンは3.785リットルなので、243ガロン。当時ガロン2ドル台だったと記憶しているので、2.5ドルとして、243×2.5ドルで約600ドル。
全部で2980ドル。約3000ドルかかったことになる。
4.感想
本当につらかったので、決しておすすめしません。2度とやらないと思います。苦行でしかなかったです。
次にやるときは、荷物だけを引っ越し屋に頼んで、楽しく車でドライブしていくか、少なくとも車は処分し、牽引なしのトラックで引っ越します。
私のクラスメートの一人は、研修先のロサンゼルスまで車で移動したそうですが、荷物は引越し屋さんに頼んでいたので快適な旅だったようです。
5.その他
カリフォルニアまでPensukeトラックで一人で引っ越ししようと思うんだと、アメリカ人のクラスメートに話したところ、真顔で心配されたことがあります。彼がいうには、「山賊が出る」らしいのです。
今となっては英語でなんと言われたのか思い出せないのですが、ThiefやRobberのような生易しい単語ではなかったことは確かです。
彼によれば、I-40にはほとんど車が通らない場所があって、そういうところでは山賊が待ち構えており、家財道具一式、車ごと盗まれるとのことでした。
実際にそのような場所はなかったし、危険な目にもあいませんでした。
あれはなんだったのだろうか。ジャカルタ駐在時代も峠の山賊話はあったので、よくある都市伝説かもしれません。
余談:
日本への引っ越しは、自分でオークランドの港にある倉庫まで荷物を運び、パレットに積み上げるところまでやれば、船会社が東京まで持って行ってくれます。
東京の港から家は結局赤帽に頼んでしまいました。
全部で10万円かかりませんでした。書類を自分で用意するのが少し面倒なくらいでオススメです。
この話はまた後日。