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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割

(第29回)
Ⅴ.最難関中合格の秘訣

[7] 面倒見の良さはその内容で見極める!
 塾は大切なわが子を託す場所です。それだけに面倒見の良さが大事なポイントになるのは間違いないでしょう。ただし、何をもって面倒見がいいと謳っているか中身を知らなければ判断できません。どの塾も面倒見の良さで売っているからです。
 面倒見の良さを定義することは非常に難しい話なので、ここから先は希学園の例でお話しましょう。これを一つの尺度として他塾と比較してもらったらいいと思います。
 希学園の入塾テストでは、私たちのシステムに従って、努力してもらえれば学力が伸びていくと思えるお子様に入塾していただいています。もし入塾後、子どもが努力しているのに学力が伸びず膠着状態に陥っていたら、それは本人でも親でもなく、私たちの責任なのです。
 そのような場合は、何故その子の成績が低迷しているのかを分析し、処方箋を出します。例えば、計算力が足りないから算数が伸びないのだとわかれば、その子のために特別の計算練習帳を作成することもあります。「この子のために」という点が重要です。私たちが一生懸命やろうとしている気持ちが必ず伝わるからです。「そこまで先生がしてくれるんだから私も頑張ろう」となるのです。本人だけでなく、その子のお母さんまでがとても感激していただけるのです。
 もう一つエピソードをあげておきましょう。夏休み前、ある子に復習直しをしないでたまってしまったそれまで行ったテストを持ってくるように言い、「先生が重要な問題だけをチェックするから、それについて夏休み中にやってこようね」と言いました。その後、持ってきてくれたテストの束に最低限やってほしい問題に丸印をつけて「速達」でその子の家に送りました。「速達」というところがポイントです。その子の親もすばらしい解釈をしていただきました。その子どもに「○○くん、これが速達で来た意味がわかる?一刻も早くこれをやってほしいという先生の思いで送ってきてくださったんだよ」と説明してくださったのです。
 重要なことを一刻も早く、どんどん、しかも手厚くやることが子どもたちの学習効果を高めます。「面倒見の良さ」というのはかけ声だけではなく、エピソードとして語ることができるような実践行動結果を示すことだと思います。

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