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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割

(第13回目)
Ⅲ.最難関中突破のための親の心構え

[5] 親は親の「生活の柱」を持つ!
 わが子を最難関中へ合格させたければ親はディレクターでなく、マネージャーでいるのが鉄則ですが、そう言っても入試が近づいてくると親はなかなかマネージャーの立場でいるのが難しくなってきます。どうしても自分が受験をするような気持ちになってくるものです。「頑張って合格するのよ」わが子にそんな言葉をかけても、高ぶっているのは親自身の気持ちであることが多いのです。しかし受験をするのはわが子です。やはり主役はわが子でなくてはいけません。では気がつくとディレクターになってしまっている親はどうしたらいいのでしょう。
 一番の解決法は、親は親で生活の柱をしっかりと持つことです。それは趣味でも構いません。テニスが趣味なら、それをやめてまでわが子の受験に付き合うということはしなくていいのです。むしろ、わが子は、「テニス大会で優勝したよ」というお父さん、お母さんの言葉の方が励みになるのです。自分の世話をしながらテニス大会でも優勝するという姿に、親は親で頑張っているのだから自分も自分で頑張ろうという気持ちになります。
 以前に、趣味では無く、資格を取ろうと考えたお母さんもいました。「子どもが受験するので、私も資格を取るために勉強を始めたんです」このお母さんはわが子と机を並べて勉強したそうです。子どもは子どもの受験があり、自分には自分の受験があるというスタンスがいいのです。子どもに対するプレッシャーにならずに、わが子が頑張る学習環境を作り上げていくことができます。つかず離れずの関係です。
 いつしかお互いの楽しみ、苦しみを分かち合える「同志」になれるのです。このように同志として結びつき、もっと言うと親子を超えた、人と人との結びつきの中で受験が進んでいきます。こういうときは、わが子の受験にもいい結果をもたらします。

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