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「子どもの思考力を育てる秘訣」

2.中学入試における事例
 最近の中学入試で難関といわれている中学校がこぞって追求しているのが子どもたちの持っている「知識」を「どういう状況でどのように駆使したらいいのか」という正にその「知恵」を問う問題であります
 ゆとり教育後の「考える力」を試す、正に「知恵」の部分を問う問題が多く出題されています。一例を挙げますと、甲陽学院中学校という学校で出題されました問題を取り上げてみます。以下にその入試問題を示します。

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 ここで重要なのは、問(1),問(2)と進めて行く中で問(3)で答えを求めればよいのではなく、解き方、考え方をしっかりと理解して、その流れをきっちりとまとめておかなければいけないということなのです。
 つまり、問(3)の中に「何回くり返しても1にならない・・・」とは一体どういうことなのかという題意をしっかりと理解しないといけないのです。さらに、その「考え」を「式、解き方」で述べなければならないということです。
 つまり、最後の問(3)では答えは何となくはわかっているが最終の形に持ち込むための論理が構築できないと駄目なのです。
 答えに持ち込むのに「上手に繋いでいく力」、これを「思考力」というならば、正に持っている「知識」をどのように「知恵」として扱っていけばよいのかというところに論点の核心部分を見ることができます。

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