教師の本懐がそこにあったらいいな

 令和5年度が始まり、それに向けて部内で以下のような文書を共有しました。研修部として何をねらって、何を成し遂げていくべきなのか。そういったことについての共通認識を少しでも、という思いからですが、結局のところ私の自己満足文章であることも否めないわけです。ただ、研修部という立場である以上は、最低限でも以下のようなことを念頭において年度をスタートさせたいなと思うわけです。


1 校内研修の意義・研修部のミッション

(1)校内研修の取り組みによって、教師としての資質・能力を高める

 研修部の行う全ての取り組みは、教師としての資質・能力を高めるためにあります。その資質・能力を、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3本の柱に整理します。
 知識・技能は、各教科等の専門知識、指導技術、教材研究や分析の力、即ち授業計画能力です。思考・判断・表現は、実際に授業を行う上で必要とされる力であると言えます。子どもに対する問い返しや、授業中の軌道修正など、言わば授業運営能力です。この計画能力と運営能力の二つの駆動していくために必要とされるのが主学態、要は「もっといい授業がしたいな」「もっと子どもの力を伸ばしたいな」「よりよい学校にしていきたいな」という思いになります。
 そういうわけで、教師がよりよい授業を志向していける環境づくりもまた、研修部として担うことになろうかと思います。

(2)特に交流授業、校外研修、ミニ研修によって、同僚性を高める

 同僚性を高めるための取り組みとして、
①教師同士の「国語ならあの先生に聞くといいよ」「社会なら、算数なら」「ICTなら、スキーなら」という知識・技能面のネットワーク作り
②「ベテランから学ぶ」「若手の挑戦をサポートする」という教師同士の重なりを生み出すこと
 の2点が挙げられます。人材育成と組織開発のサイクルを加速させていくことも、研修部のミッションの一つになります。これは交流授業、校外研修、ミニ研修などの取組で促進していくことになります。

(3)特に実践を開いていくことによって、教師の自己有用感を高める

(割愛)

(4)改めて、「子供を主語にする」とは何か

 「子供を主語にする」というフレーズはここ最近の主流であり、学びという営為を子どものものとして考えることの重要性は強調され続けています。
 ここで問題になるのが、「子供を主語に」して、とか「子どもの姿で検証する」ということの具体策です。実はこの部分はフワッとした共通理解未満の認識であるのが偽らざる実情で、さらにその検証方法となると非常にぼんやりとしたものでしかありません。改めてこの部分に焦点を当てて考えていく必要があります。


 こんなところです。教師の本懐、ってそもそもなんなんでしょうかね。そんな疑問もまた、何がしかを駆動させるエネルギーとして腹の中に持っておく必要があるのかなと思います。