外国人の入国緩和は、感染防止と利便性のバランスを考慮して

新型コロナ対策を徐々に緩和して平常に戻す動きが、菅総理の就任で急加速している。

私が思った以上に動きが早いのが、国境措置の緩和である。

72時間以内の入国が容易になると、ビジネス目的での来日は相当増えると思われる。

そして、入国者への感染防止対策をどうするのかは、きちんとしたポリシーに基づく必要がある。

具体的には、感染をゼロにしたいのか、ある程度は漏れてもしょうがないと考えるのか、である。

はっきり言って、PCR検査の精度を考えると、感染ゼロを目指すのは不可能である。となると、感染の可能性を極力抑えた上で、利便性は確保するという考え方をすることが必要になってくる。


上の記事によると、72時間以内の滞在者に対して、公共交通機関の利用は不可能にするらしい。では、成田空港から入国した外国人は、どうやって所用先に移動するのか。日本の受け入れ相手が成田空港まで迎えに行くことが前提なのだろうか。

私は正直、そこまで厳しくする必要はないと思う。感染ゼロを目指さないとなると、感染する確率が低い行動は許容すべきだ。公共交通機関での移動は感染確率が低いので、認めていいだろう。

そして万が一、罹患者が入国した場合に備えて、移動経路をきちんと記録しておいて、後で追跡できるようにしておけばいいのだ。仮に短期入国者に起因する感染が国内で起こっても、それを追跡し、さらなる感染拡大を極力抑える、という考え方が重要である。


移動経路をきちんと記録することを条件に、公共交通機関の利用を認めるというのが、リスクと利便性を比較した最良の方法だと思うのだが、どうだろうか。それ位は、国は検討したのかな?

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