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「ブラッシュアップライフ」のタイトルはどんな地元にも馴染むのか

新年、あけましておめでとうございます。


年末年始といえば、その年に話題になったドラマの一挙再放送。

12月29日にはNHK『どうする家康』が、大晦日にはTBS『VIVANT』の前半戦が、BSテレ東では朝6時30分から夜6時までの11時間半『孤独のグルメ』イッキ見再放送が放送されていました。

そんなイッキ見づいている年末年始ですが、2023年の話題作といえば、こちらでしょう。

日本テレビ『ブラッシュアップライフ』(脚本=バカリズム)
出演 =安藤サクラ、夏帆、木南晴夏 他

『ブラッシュアップライフ』メインビジュアル

『ブラッシュアップライフ』は、埼玉の地元に住む33歳・近藤麻美(安藤サクラ)が、死ぬたびに人生を0歳から繰り返し、薬剤師、テレビドラマAP、研究員、様々な人生を経験しながら、豊かな人生を目指す“地元系タイムループコメディ”です。地元で生まれて地元で育ち、地元を出たり出なかったりしながら最終的には地元に戻る、2023年を代表する名作ドラマです。


このドラマの“地元”、すなわち全ての“ロングスパンタイムループの初期位置”となったのが埼玉県の架空の都市・北熊谷市

どこにでもありそうななんてことのない地方都市だけど、どこか魅力的。いや、どこにでもありそうでなんてことのない地方都市だからこそ、似た地元を持つ多くの人を惹きつけたのかもしれません。


そこで、私はこんなことを思いました。

『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴを入れれば、
どんな地元でも「ブラッシュアップライフ」っぽくなるのではないか?


『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴといえば、こちら。

ドラマ『ブラッシュアップライフ』第1話より

今回は、そんな『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴを、“北熊谷市以外の地元の景色”に乗せて、馴染むかどうかを試してみたいと思います。

そんな“北熊谷市以外の地元”ですが、ちょうど地元に帰省しているので広島県三原市本郷でいきたいと思います。

地元っぽい写真なら、北熊谷市であろうと三原市本郷であろうと関係なく、魅力的に見えるはず

是非、自分の地元を思い出しながら、読んでみてください。


①街の全景

馴染んでますね。『ブラッシュアップライフ』本編でもよく見られる、高い場所から街を見渡すショット。本編の景色は神奈川県秦野市ですが、それを今回は広島県三原市本郷で代用。なんだか、真っ赤なランドセルを背負った小学生・麻美(永尾柚乃)が今にもS字の坂を歩いてきそうな妙なフィット感があります。

この調子で、どんどん馴染むかを試していきましょう。


②役場

馴染んでますね。本編の主人公・麻美の1周目の職場が役場だったこともあって、さすがの馴染みっぷりですね。本編では、休憩時間に同僚たちと近くの中華料理屋
「龍苑」にランチに行ってましたが、この町役場の最寄りだとお好み焼きの「一休」や、ラーメンの「源来軒」といったところでしょうか。


③マックスバリュ

馴染んでますね。地方都市ならではの「巨大な駐車場を囲んで配列された1階建ての量販店たち」で構成されるショッピングセンター。町中の自動車が一堂に会する「これぞ地元」な風景にも、『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴはぴったりです。

④コーラ工場

馴染んでますね。町内の小学生が必ず工場見学で行って、サンタクロースや木陰で休むオーバーオールの少年の絵が描かれたコーラの下敷きをもらう場所でおなじみのコカ・コーラ工場です。工場見学の最後には「コーラ、ファンタグレープ、Qoo(りんご・オレンジ)」からお土産ジュースが選べます。ちなみに僕は1年2組だったので、1組全員が取った後にQooしか残ってなかったことを未だに根に持っています。


⑤中学校

馴染んでますね。『ブラッシュアップライフ』のロゴの中心に、建物をはめることが馴染ませるコツであることがわかってきました。本編には、最近見ているドラマを放課後に語り合う「ドラマクラブ」が出てきますが、在籍していた陸上部だと、TBS『ランナウェイ〜愛する君のために〜』や日本テレビ『理想の息子』、TBS『SPEC(再)』あたりが当時流行っていました。


⑥レストラン

馴染んでますね。『ブラッシュアップライフ』本編では、パスタとボンゴレが美味しいレストラン「モンターニャ」が出てきましたが、こちらの「三万石」の名物はとんかつと手打ちうどん。こういう「地元ならでは」なものほど、タイトルロゴが馴染むみたいです。国道2号線沿いで斜め向かいには「ローソン・ポプラ」があるので、レストラン「モンターニャ」で誕生日会をしてコンビニでアイス買ってトラックに轢かれてしまう…という第1話の一連のシーンを撮影できそうです。ちなみに、中学の職場体験事前アンケートの希望職種第1位がこの店なので、「三万石で職場体験するために麻美が裏で糸を引く回」が作れそうです。


⑦ドライブイン

馴染んでますね。2019年に惜しまれつつも閉店した「レストラン山陽」(通称:山陽ドライブイン)ですね。左がレストラン兼パーティー会場で、右がフードコートなる「サンドラビレッジ」でした。「解体中のドライブイン」という哀愁あふれる場所にも、『ブラッシュアップライフ』のロゴはしっかり馴染んでいます。是非、免許取り立てのみーぽんの運転で立ち寄ってほしいものです。


⑧太陽光パネル

馴染んでますね。一見、景観を壊しているようにも感じられる「畑を覆うように設置された巨大太陽光パネル」も『ブラッシュアップライフ』のロゴでこの通り、「愛しい地元あるある」に昇華されるのです。


⑨古墳

馴染んでますね。地元といえば「ずっとあるけど古墳、背景の歴史はよく知らない古墳」ですよね。大体がその土地のかつての権力者や豪族のために作られている古墳、皆さんの地元にも一つや二つあると思います。横穴式石室の四角い入り口と、円形に文字が並んだ『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴがいい感じに合っています。


⑩田んぼ

馴染んでますね。農業が盛んな街特有の「段になった田んぼを囲うように作れれた緩やかな勾配の農道」。北熊谷市には存在しなかったこのような風景をも、魅力的にしてしまうのが『ブラッシュアップ』のタイトルロゴなのです。


⑪元田んぼ

馴染んでますね。祖父がお米を育てていた田んぼを埋めて建てられたアパートにも『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴはぴったりです。


⑫精米機

馴染んでますね。不思議ですね。『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴさえあれば、無人精米所「クボタクリーン精米屋」もお洒落マシーンに見えてしまうのです。


⑬犬の注意看板

馴染んでますね。町内に無数に貼ってある色褪せた犬注意ポスターにもぴったり合ってます。「飼い主があとしまつを!」とアピールしていながらも、自らのフンは自らで後始末している健気な犬。そんな犬も、バカリズムがいる真っ白な部屋で「飼い犬ですね」と言われて、別の人生を歩き始めた誰かなのかもしれない。


⑭交通安全看板

馴染んでますね。「本当の郷を目指して」の意味は一個もわかりませんが、ツノとツノの間に、『ブラッシュアップライフ』で象徴的に登場する4羽のハトを乗せてみるのもいいかもしれません。


⑮両面地蔵

馴染んでますね。前と後ろの両方に顔がついている「両面地蔵」を取り囲むような『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴ。もはやなんでも馴染むような気がしてきました。


⑯ヨーロッパの小さな街

馴染んでますね。“広島の小さな町”の中にひっそり現れる“ヨーロッパの小さな街”。本郷からは独立した都市、バチカン市国的なことだと思ってください。そんな“ヨーロッパな小さな街”をも映えさせるのが、『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴの凄さなのです。


⑰チャンダニ

馴染んでますね。東洋製罐の社宅の前にポツンと佇むこのお店ですが、僕が物心がついたときは「ベル」という喫茶店で、いつかしか「四季〜フォーシーズン〜」とピザが美味しいレストランになり、気づいたら地元初のインドカレー店「チャンダニ」になっていました。様々な形態を繰り返すこの店こそ、最も『ブラッシュアップライフ』らしいのかもしれません。

いかがだったでしょうか。

是非、みなさんも『ブラッシュアップライフ』のタイトルロゴが馴染みそうな地元の風景を探してみてください。


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