鹿島アントラーズの方向性

ついに7位転落である。今日こそはと意気込んで挑んだ川崎フロンターレ戦。3-0の大敗。岩政アントラーズの限界を感じ続けてはいたが、それが顕著に現れた試合でもある。基礎技術の低さ、一人一人の試合に対する姿勢、戦術。何もかも、毎年タイトルを狙うチームではなかった。今回は鹿島アントラーズは今後どのように進んでいくべきなのか。素人なりの考察をしていきたいと思う。

監督

個人的にはもう見たくない。無駄に大口を叩く割には中身のないサッカー。10試合に一回やりたいプレーを見ることができるが、残りの9試合はまあひどい。佐野や早川、植田をはじめとした選手以外の不甲斐なさを感じる。それでもって負けて何をいうかと思えばサポーターを一緒になろうよと。それは違う。サポーターとはいえ、俺たちはお前れに金を払って見にきている。何を偉そうにお前らが上なのだ。そいうところを含めこの人は勘違いをしてる。ポステゴを一年でやると言いながらその半年後には無理だったと。そもそもこのチームは難しいサッカーをすることにアレルギーがあると感じる。ザーゴ政権も、負けはしたが面白いサッカーをしていた。5トップ、即時奪回、整備されたビルドアップ。もしこのサッカーが完成していたら、それこそポステゴを超える可能性すらあった。ヴァイラー監督も、高速カウンターが炸裂した時の破壊力は凄まじかった。この2人の問題点は、日本人コーチを保険でつけたことだろう。外国人監督の難しい戦術と距離感に直ぐに違和感を感じ、勝手に日本人コーチを頼った選手自身の弱さにも原因がある。
岩政監督のサッカーはいまだに見えないが、あと一年見てやりたいことを見て模索するのもありなのではないか。それこそ我々に足りない忍耐力なのかもしれない。この戦術アレルギーを克服するはじまりが、岩政監督になることを期待している。

選手、戦術

問題があるのはSB。それ以外は才能ある選手が集まっている。岩政監督は使わないが。安西、広瀬、須貝、溝口。守備力が圧倒的にない。安西に関しては昔の突破力が失われ、広瀬は余裕があるだけでクロス以外の能力が低い。須貝、溝口をもっと見たいと思ってしまう。ミスをしてでも。それ以上の問題はそれをカバーするチーム全体の運動量が少ないということだ。関川植田は固いがライン設定がとても低い。今の時代ハーフスペースを開けないためにみんなが前に出る、またはみんなが後ろに下がるということをする。今の鹿島はハイプレスをしたいが最終ラインが低すぎるため直ぐにプレスを抜けられるし、ボールを持っても決まりごとがない、選手自身のプレス耐性が皆無なため鈴木優磨目掛けてロングボール以外にビルドアップの方法がない。簡単に言ったら常に間伸びしている状態。
またこのチームはサイドバックの守備力がないため、仲間、樋口、名古など中央の選手をサイドにおいて守備力を上げるという処置をしている。他のチームはドリブラーを置いているのに。これでは支配力は上がらない。攻撃力も上がらず、セットプレーで誤魔化しているだけで鈴木優磨以外まるで点を取らない。その鈴木優磨も問題である。CFとしての能力が本当に低くなった。中央で勝負し続けるのが一番怖いのに、出来もしないケインの真似事ばかりでクロスが上がっているのに中央にいないなど、勝負を避ける姿が散見される。それも特に上手くない。無駄にフリックでチャンスを作ろうとするが、普通のボール処理にも難ありの垣田が相方では繋がるはずがない。サイドの選手も中盤の選手なのでサポートに行きにくい。いつも何がしたいんだろうとため息が出る。一方中盤の佐野、早川をはじめとしたレギュラーの一部、荒木、土居、名古のような能力があるけどクソ戦術のせいで試合に出られない選手、レンタル先で大活躍の選手など、楽しみな選手が多いが、如何せんチームに組み込む気がない。監督がダメだといい選手も他所にでていってしまう。これが大問題である。そして試合に絡んでいない選手が残る。鹿島は人が多い。ereke、kaike,小川、須藤をはじめとして、いつぞやのルヴァンカップで最低なパフォーマンスをした知念、足が速いだけの藤井。戦力整理も大きな課題である。ACLがあったときはちょうどよかったが、今やボトムハーフレベルに落ちたこのチームには大きな戦力整備が必要である。

トレンド

神戸のサッカーもマリノスのサッカーもそこまで難しいサッカーではない。しかし誰もサボらないし、チームのためにプレーをしている。大迫も降りてサポートをするが、最終局面では必ず相手のCBとせいあっている。CBと競り合うことを嫌がって逃げている我が軍のエースとは大違いである。そして選手個々の能力が高い。まだ鹿島にはそんな選手を11人並べられる余裕がない。直ぐに海外に行ってしまう。こにチームは来年どうなっているのだろう。我々は見守ることしかできない。


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