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子どもの旅立ちが嬉し寂しいあなたへ

新年度が始まりましたね。
この春、お子さんが巣立った人も多いことでしょう。
ねぇ、寂しい?

私の手元から娘ふたりが旅立ったのは、6年前と4年前でした。
高校を卒業したら家から出そうと思っていたし、
私にはやりたいこともたくさんあるし、
一日のうちに娘たちのためにかけてきた時間はさして多くはなかったし。
当然の流れで旅立っていくと思っていたのだけれど。

その穴は、予想以上に大ききかったなぁ。
あんなに大声出して追っかけまわしたりもしたのに、もしかして、わたしにとって子育ては趣味だった?と気づいたりして(笑)。
仕事や生きる意義など、あらゆることが子を育てているからこそだったのではないかと、はたと思い知らされて自分でもびっくり。

娘がいなくて寂しい、のとはちょっと違うのよね。
あ、終わったんだ・・・ってなんだかやる気が失せるような想いが、時折、潮のように打ち寄せた日のことを、今も覚えています。母ではなく、人間としてのわたしってなんぼのもんだったんじゃい!って自分に突っ込んだりもして(笑)。
はい!まさに殻の巣症候群ですね。
それほど一生懸命に子育てしてたつもりなんて、なかったのに(笑)。

この春、わたしみたいな思いに疼く気持ちを抱えている人はたくさんいるのかも。

でも考えてみたら当然のこと。あなたもわたしも多分、気づかないうちにずーっと子どもを優先してきた。時間だってお金だって、考え方だって。

でもそれは、ひとつの幸せな形だったんだなぁって、じわじわ沁みてくるときがきっとくる。甘い卵とミルクに浸したパンが、じわっとやわらかくなるように。

それが充分に沁みたらもう大丈夫。おいしい、おいしいフレンチトーストを焼きましょう!あたらしい、そして本来のあなたらしい味に焼けると思うから。

あたらしい春、バンザイ!桜も満開です。

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