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『大人が選んではいけない書道塾とは』

書道(書道以外もそうですが)を習うにあたって、僕のポリシーとして

「お金をかければ上手くなるわけではない」

というのがあります。
展覧会での入賞を目指して多額のお月謝とお手本の代金、大量の紙と墨を使い、入賞した暁にはお礼金も包んで・・・などという集金システムしか知らないところでもし書道を習っている方がいたら、その価値観の中ではそれが正しいかもしれませんが、外に出ればそんなにお金をかけなくても好きな書を書いたり学んだりすることは十分できるということを知った方が賢明です。

よく、一流から学べと言いますが、一流から学ぶ=高額ではないはずです。
高額だから一流と勘違いしてしまうのは、金額もしくは有名かどうかしか良いか悪いかの判断ができない基準しか持ち合わせていないからです。
よくわからないけど、とりあえず知っているブランドのものを買っておけば間違いないという輩と同じです。
別にブランドのタグを外してしまえばどこのものかもわからないのにそのタグがあることで安心してしまう価値基準しか持ち合わせていないことが残念なわけです。

小さい頃からよくわからずに親が習いなさいと連れて行かれて通い出した書道教室でそのまま大きくなってその団体に所属しているとまさにこの集金システムの沼にハマります。

そこで、どうやったらそのシステムにハマらないかの3つの見極め方をこっそりお伝えすると、

1.使用する半紙などにその書道塾のオリジナルの名前やロゴが入っていて指定のものを買わされる
→これ、単純に利鞘を抜かれています。。。こんな小銭稼ぐ所は全くお勧めしません。そして、大概どこぞの書道用品店と繋がっていて双方で稼いだりしています。
そこまでお金かけなくても大丈夫です。

2.展覧会に出品する際のお手本を書いてもらったらお金を要求される
→お手本を書くのにお金を徴取する先生はロクなもんじゃないです。お手本も私の作品だ!とおっしゃる先生もいらっしゃるようですが、いやいや先生だからそれくらい書けて当たり前だし、自分の作品を模倣させること自体ナンセンスだろうと思うわけです。参考にしてねくらいでいいのに。どんどん先生の引き出しから作品のお手本的なものは何パターンでも書いて渡して上げるくらいの度量がなければ上達などしないし、ましてや自分自身も成長しません。これも小銭稼ぎですから全くお勧めしません。
個人的には展覧会を目標にして書道を行うこと自体️(第三者からの評価を得るために書を書くこと)に価値を見出していません。

3.やたらとタダ働きさせるところ
→展覧会のお手伝いと称して労働力搾取する所があります。自分たちで自主開催するような展覧会であればまだしも、先生の個展のお手伝いやらなんやらかんやらやたらと駆り出されて無償でボランティアで労働力搾取され時間泥棒する所があり、下手するとその経験に対してお金を払ってでもやりなさいと言うところまであったりしますから困ったものです。
労働力搾取は本当に気をつけましょう。

最後におまけで、

4.朱墨で指摘するだけの先生
→自分では気付けないところを指摘してもらえるのはありがたいですが、じゃあどうやったらそういう風に書けるのかを教えてもらえなければ上達しようがありません。
赤ペン先生には限界があります。お金をかけるなら実際に足を運んで話したり書道以外の美術の話、ビジネスの話、キャリアの話、その先生の人生観、芸術論、物事の捉え方、社会の見方などを色々と話をする方が書(書に限らず全ての習い事というものは)に深みが出てきます。

と、なぜこんなことを書いたかというと、この手の話はみなさんあまり知らなくて、話すと驚かれたり、そしてご相談が本当に多くてみなさん悩んでいらっしゃるからです。

・先生が高齢で他界されてしまって新しいお教室を探しているんだけれど、またお金を掛けるのにもちょっと疲れてしまって・・・。
・お金がかかって好きな書道が続けれないのですがどうすれば・・・。
・展覧会のペースが早すぎて次から次へとやることが多すぎて書道って大変です・・・。

などなど。

なので、もし心当たりがあったら、その書道塾はちょっと冷静になって客観的に見た方が良いです。

これまで頑張ってきた級や段でもう少し頑張れば師範に・・・と言う声もよく聞きますが、それはその会派のものであって外に出たらその会派の師範と名乗ったところで大したことのないものしか書けない人は山のようにお見えになります。
正直な話、書家とは国家資格でもなんでもないので今日から書家ですと名乗ったところで何の支障もありません。
今日から書道塾を開いて誰かに書を教えたところで免許制ではないので叱られません。
そこにどんな信用度が乗っかれば、タグがつけば多くの生徒さんに自信を持ってお伝えしたり、集客ができたりするかが問題なだけです。

株で大儲けしました!!っていうSNSを鵜呑みにしてそれだけの実績を出した人の話を聞いてみよう!!と思って高額セミナーを受講する人ってどう思われますか?
〇〇大臣賞を受賞しました!っていう人の実績を鵜呑みにして高額な塾に通うのってどうなんでしょうか?
(ま、何もないよりはマシかもしれませんがそれにしても鵜呑みにするのは軽い詐欺に遭うようなものですので気をつけましょう。〇〇の賞を取ったことすら怪しかったりします。)

冬休みの宿題でにわかお父さんやお母さんが、「小さい頃は私も習っていたのよ!!書道!!」と言って頑張って子どものためにお手本を書いていらっしゃいます。
まさにそのお父さん・お母さんが書の先生になっているわけです。
これ、本当に素敵なことだと思うんです。
そんなお父さん先生やお母さん先生がもっと増えればいいのになと思っています。

ちょっと話はそれてしまいましたが、と言うことで、お悩みの方やちょっとでも気になった方は、よかったらうちのお教室を覗きにきてみてくださいねと言う告知にもなっておりました♪(てへ)

継未
https://tugumi.or.jp/shodo/

だって、みんなぼったくられていて可哀想だから。。。

書道はただ単に先生のお手本をトレースすることじゃない!!
もっと面白いんだよ〜!!ということをこちらの本で書いてます♪

教養としての書道️(自由国民社)
Amazon
amazon.co.jp/dp/4426129435
楽天ブックス
books.rakuten.co.jp/rb/17670049/

よかったら読んでみてください♪

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