女子合宿について

娘が二人いる。3歳と1歳。
二人が一緒に遊べることはあまりないが、今のところ4つだけ一緒に遊べることがある。

1 料理の真似事

自宅のリビングには子供たちのキッチン(ままごと用)を設定している。これは両親が料理していると、同じように料理したがるので、僕らの様子をみながら、ままごとできるようにしている。アイランドキッチンスタイル。1歳児も料理をつくってくれるから、二人で手分けして料理している。
無言でフライパンを上げ下げして、姉が妹に「あれ運んで、これやって」と指示して、妹はお皿をどんどん運んでいる。
親の動きを真似していると思うと、そんなにせっかちな動きしてるのか…と恥ずかしくなる。

2 ヴォルドフ人形のお世話(母と母)

シュタイナーのヴォルドフ人形をベビーカーに乗せてお買い物。たまに休憩して授乳。
1歳の娘はまだ授乳中のくせに、人形に授乳させたり、ご飯をあげたりしている。
二人とも人形をベビーカーに乗せて隣同士で歩いているからママ友という設定らしい。
自分を母親にするのは何故なんだろうか。ままごと自体は男の僕も幼いころよくやっていたが、授乳しようという発想はなかった。

3 手遊び歌(先生と生徒)

ましませつこの『いっぱいうたって』シリーズや英語歌を3歳児が1歳児に教えている。これまで母親と覚えた手遊び歌の音がそのまま妹に入ることがわかる。ちなみに3歳児はカタカムナが読める。

4 ブロック建築と解体業者
口に入らないメガブロックを使って、工務店(3歳児)がお城をつくり、完成したお城を解体業者(1歳)がバラバラにする。たまに解体業者も建設のサポートに回ることもある。
だが、結局解体業者が解体しすぎて、途中で終わることが多いから、一緒に遊べているかどうかは謎。


他のお仕事は共存できないので、バラバラでやることになるが、姉は昔自分がやっていたお仕事を妹がやっていると、「自分もやりたい!」と言い始めるし、姉が新しいお仕事を一生懸命やっていると、妹も「あーあー!(あたしもやりたい!)」と言ってくる。

さすがに1歳と3歳を一緒に遊ばせるのには限界がある。だが、小学校高学年くらいになれば、ひとの邪魔をしないで「お仕事する」(勉強する)のはできるだろう。

最近女の子の生徒が増えてきたので、女の子のみの合宿をおこなうことにした。今まで避けてきたのだけれど、低学年からみていた子たちが高学年になったので、そろそろ本格化すべきかと思って提案してみた。だが、やってみたい!と言ってくれた生徒はことごとく習い事の調整で時間がなくなってしまった。

もし女の子だけの合宿をやるなら、どんな合宿にしたいか。

今まで家庭教師をしてきた女の子のほとんどが、「算数理科が苦手で…」とか、「表現することが苦手で…」とかが圧倒的に多い。そういうのを払拭したいと思っているんだけど、大体「負傷兵」の状態で僕のところに来るので、はじめから仕込んでおきたいんだけど…と多々思うことがある。


・自分が成長していることを自覚的になることを教えたい(これはどの勉強合宿も一緒)
・算数数学の苦手な子にしたくない。
・アートワークができる子に育てたい。(文章・造形)
・料理を厭わない子に育てたい。
・植物や動物に詳しい子に育てたい。(理科に入る)

てな目標を掲げつつ、ざっくりいうと、午前中は勉強して、午後は協働作業したいと思っている。メインとなる内容は、
算数数学は、パズルと計算(割合計算・□を使った式)、図示の練習。
理科は動植物の観察から草木染め
社会は、地図から地形の読み取り
本の会読とアートワーク

(書いてみて思ったけど、ほとんど男女関係なく必要なことだな…。)


しかし、教師はといえば、アラフォー男とモンテッソーリ男性教師の二人。女性スタッフがいてくれた方がやっぱりいい。いっそ娘も一緒に入れてしまった方が「安心」か。
むしろアイデアを女性教師に投げて、僕らはサポートするくらいにして、代わりにやってもらおうか。
性別のせいで、教育の幅が限定されるのが非常に悔しい。

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