276DAY -2023奥多摩見聞録 其の6‐
午後の勉強時間は、みんな川に行ってきたこともあって、静かに学習している。まるで無心になっているようだ。それほど自分のことに集中できているのだろう。
ヒグラシの鳴き声が奥多摩のかしこにこだましている。先生と生徒との学びの声が聞こえては静まり、扇風機の風を割く音だけが常に聞こえる。縁側からは風が入っては止まり、汗でべたつく我々をじらしているかのようである。
そして気づいたときに深呼吸をすると、本当に奥多摩だなと思う。空気に雑が無く、軟水のようにするっと肺に滑り込んでくる。