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クリスマス特別企画!SUPER★DRAGON 伊藤壮吾&志村玲於がご案内!185形・186形で行く!日豊本線乗車の旅

■ツアーの概要

12月24日と25日の2日間


2022年12月24日と25日の2日間、JR九州・日豊本線(大分・鹿児島中央間)でキハ185系車両を使用したツアーが催される。24日は、大分を9時10分頃に出発し、鹿児島中央に18時01分に到着。途中、いくつかの駅に停車する。一方、翌日は鹿児島中央を9時16分に出発して大分に17時23分に到着する。また、使用車両は、運転台付きのキハ185形のみならず、中間車キハ186形も2両連結され、4両で運転される。それぞれ片道ずつの発売で、座席の種類および利用方について料金プランが別れている。

▲ ルートとしてはシンプルだが、運転内容は希少性が高い

今回のツアーは、ダンスボーカルユニット、SUPER★DRAGON のメンバー、#伊藤壮吾 さんが企画したもの。伊藤さんは鉄道ファンで、ツアー当日は、伊藤さんと同じグループのメンバー、#志村玲於 さんが両日とも同行する。

詳細、予約は、JR九州トラベルデスクまで

前田の見方

日豊本線を気動車特急が走破する


伊藤壮吾さんの企画ツアーは、2022年3月、6月に続いて3回目となる。

初回は博多・門司港間をSL人吉に使用される50系客車(牽引機はDE10形)で往復。復路は、小倉から貨物線を経由、折尾駅から筑豊本線経由で博多に戻る日帰りの旅だった。

2回目は、博多・長崎間を783系電車で走破する旅。肥前浜駅、諫早駅での散策など、西九州新幹線開業前に783系で長崎本線を走破する最後の旅だった。初日は長崎行き、翌日は博多行きと、それぞれ日帰り形式だった。

そして、今回は、満を持して、日豊本線の旅。日豊本線を大分から南下して鹿児島中央まで行く、あるいは鹿児島中央から大分まで行く列車は、今はななつ星in九州か、36+3くらいのものだ。そのうち、36+3に至っては2日間で鹿児島中央から大分まで行くので1日で走破するのはこのツアーだけ。ななつ星in九州は大分・鹿児島中央間を運行する日程もあるが、旅費が比較にならないくらいに高額だ。

使用される車両もキハ185系が同区間を走ることは珍しく、貴重な機会といえる。思えば、日豊本線が全線電化される以前は西鹿児島(現鹿児島中央駅)発着の特急にちりん号はキハ80系(キハ82形)の気動車特急であった。形式・運行区間は違えど、気動車特急が日豊本線を走破するのは、乗り鉄の身である筆者からするとこの上なく魅力が大きい。

 秘境駅、宗太郎駅にも停車する

また、大分・宮崎両県境に位置する宗太郎越えも日豊本線の魅力の一つだ。今回は、両日とも大分県側の県境の駅、宗太郎駅で臨時停車する。日豊本線の佐伯・延岡間は、国内旅客鉄道線の中でも際立って普通列車の運行本数の少ない区間として鉄道ファンを中心に有名だ。下りは、佐伯を6時18分に発つ延岡行き2761M列車のみが同区間を通して走る普通列車であり、それ以外の普通列車となると佐伯発17時29分の1633M、19時03分発の1637Mの2列車のみでいずれも重岡駅までしか行かない。一方、上り普通列車は、南延岡発6時06分の2760M、延岡発20時07分の2762Mの2列車が佐伯行きであり、重岡からの折り返しは1644M大分行きのみである。特急列車は、佐伯・延岡間で何本も走っているが、同区間の内側の駅に停車する列車はない。その点では、団体臨時列車とはいえ、明るい時間帯に特急形車両が宗太郎駅に停車し、ホームに降りることができるのは中々体験できないことであろう。

旧リニア実験線も車窓から見られる

下り・鹿児島中央行きの場合、美々津駅を出てしばらくすると、右手に古い建物が見える。側面に「鉄道総合技術研究所」の文字が大きく書かれている。これが旧リニアモーターカーの実験線の基地である。日豊本線はその旧実験線の高架をアンダーパスして、さらに南下する。こんどは左手に旧実験線を見ながら都農駅の手前まで並走する。今は、ソーラーパネルが置かれた発電所になっている。

宮崎平野を走ると大きな川を何本か渡るのも、筆者としては注目したいところ。

 桜島は見えるか

往路では17時台に鹿児島・錦江湾沿いを走るから桜島がどの程度見えるだろうか。12月24日の仙巌園付近の日の入り時刻は17時21分、鹿児島中央着は18時01分なので厳しいか。復路は、朝9時台の通過なので、天気さえ良ければ申し分ない。

このツアー、前田オススメです

そう見ていくと、大分から鹿児島中央、鹿児島中央から大分のいずれも楽しみな行程といえよう。営業キロ332.9km、所要時間約9時間の長旅。乗り鉄冥利に尽きるツアーである。


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