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高速道路のあれこれ#2

こんにちは!🙆
「高速道路のあれこれ#1」の続編です。
今回は#2と言うことで、前回紹介したトンネル火災の対応でも活躍する道路管制センターについて書いていきたいと思います📝
道路管制センターはNEXCO各支社はもちろん。各都市高速にもあります。ここではNEXCO西日本関西支社の道路管制センターをメインに紹介していきたいと思います。

◎道路管制センターについて

・道路管制センターとは

まず道路管制センターとは何でしょうか。
NEXCO西日本HPを見ると、「24時間365日体制で安全運転に必要な情報の収集・発信や道路設備の監視・制御を行っています。交通事故や渋滞、異常気象の情報などを集約し、各種情報板などを通じてリアルタイムにドライバーへ発信。道路上で問題が発生した時には、警察や消防、関係機関への出動要請などを行っています。」と書かれています。
さて、道路管制センターといえば大きなモニター!と、いうことでHPに写真が載ってました👀!
普段は撮影禁止です。
(まぁそもそも見学もできませんが…笑)

吹田の交通管制モニター(NEXCO西日本HPより引用)


NEXCO西日本の吹田道路管制センターの場合、交通管制室と道路管理室(旧施設制御室)で構成されています。

・道路管制センターってどこにあるの?

そんな道路管制センターですが、一体どこにあるんでしょうか。
NEXCO西日本関西支社は最初に紹介したとおり、大阪の吹田にあります。NEXCO中日本の金沢支社は金沢。名古屋支社は一宮にそれぞれあります。
それ以外は知りません😌笑
HPを見てみると、道路管制センターの所在地が載ってることもあります。

・交通管制のお仕事

まず、「交通管制」のお仕事について書いてみます。皆さんが一般的にイメージされる大きなモニターの前に座って仕事をしてる部署です。交通管理会社の方と警察の方が一緒に仕事をしており、業務内容は多岐に渡ります。道路緊急ダイヤル(#9910)や、本線・SAなどの非常電話からの通報もここで受電します。対応頻度の多い「落下物」を例にあげて紹介します。

①落下物の発見者が携帯や非常電話で管制室へ通報
このとき路線名、上下線の別、KP(キロポスト)、落下物の大きさや特徴などを確認。

本線の落下物(阪神高速HPより引用)

②管制室は聴取した内容で「イベント」を作成
※「イベント」とは落下物や事故、渋滞など発生している事案を1つの情報としてまとめたもの
作成したイベントに沿って施設の制御や交通管理隊への指示、公共機関への通報を行う。
(施設制御や関係部署指示の例)
・情報板「この先落下物あり」表示
・速度規制標識「50km/h規制」
・ハイウェイラジオ他「落下物情報配信」
・交通管理隊「落下物回収指示」

③現着した交通管理隊により落下物回収
(旗振りや路肩、車線規制についてはまたnoteに書きます)

落下物の回収(NEXCO中日本HPより引用)

④落下物回収により「イベント」終了

・道路管理のお仕事

次に「道路管理」についてです。
交通管制室の隣に道路管理室があります。
ここでは、施設保全会社の方がモニターの前に座って施設の制御や運転管理をしています。

道路管理室(NEXCO西日本エンジニアリング関西HPより引用)

交通管制室とは違い、前にあるモニターのほとんどが防災等級AA級トンネル内のCCTV映像です。
※防災等級については以前の記事で簡単にまとめてます。

この道路管理室のメインの仕事は、施設(道路附属物他建屋、電気設備等)のトラブル、故障対応です。もちろん以前の記事でも紹介した、トンネル火災の対応も重要な役目となります。ひとつの例として「トンネル照明回路故障(地絡)によりトンネル照明が一部消灯した」との想定で対応を紹介します。

①道路管理室にて「○○トンネル照明故障」発報
・CCTVで一部照明回路消灯確認
・情報板「点灯せよ」表示
②最寄りの道路管理事務所へ対応指示
③現着した担当員が当該故障回路を復旧
④消灯していた照明回路が点灯
・情報板「点灯せよ」消灯

・まとめ

交通管制室、道路管理室共に業務内容は多岐に渡り、個々の事案もケースバイケースです。事故や渋滞はもちろん、地震、風水害と迅速な対応が求められる道路管制センター業務。高速道路の維持管理における正に心臓部ですね!😳
ちなみに道路管制センターが地震等で被災することも当然想定されます。そんなときは、他の支社の道路管制センターがバックアップし業務を継続します。
お客様からは直接見えない部署ですが、緊急車両24時などのテレビ番組で度々取り上げられることもあるので、そんな時はへ〜。ほ〜。なるほどなぁ〜。と思ってもらえたら嬉しいです😊

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