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【読書感想文】トヨタ式5W1H思考

タイトルは何回か目にして、「5W1Hなんだから内容はいつまでに、だれが何を実行するか決めるといったようなものなんだろう」と勝手に思い、手に取ったことはありませんでした。
Amazonの本を読み、世界の企業は色々なことを実践しているんだなと感じたのでトヨタの本ににも発見があるかと思い、手に取りました。
冒頭の1ページを読み、私の予想は裏切られることになります。

一般的に「5W1H」といえば「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どうやって」ですが、トヨタの「5W1H」は「なぜ・なぜ・なぜ・なぜ・なぜ・どうやって」となります。トヨタでは、「『なぜ』を5回繰り返せば真因がわかる」といわれています。

トヨタ式5W1H思考

予想と全然違いました。
しかもそのあとに修繕と修理の違いを説明しています。

「機械が故障した場合、単に部品を取り替えたり、応急処置だけやると、すぐにまた故障する。これは修繕であり、修理ではない。修理とは真の原因を取り除いて、二度と同じ故障が起こらないようにすることである」

トヨタ式5W1H思考

そういわれると一般的な「5W1H」は修繕であり、そのときの対応策のように感じます。それに対してなぜを5回行い、真因を解決することは修理なのかと思います。

この「なぜを5回繰り返す」というところはコーチングでいう垂直質問であり、自分の本当の意見や思いを引き出すときに使う手法と似ているなと感じました。
トヨタ式は本当の原因を探り、解決することを大事にしているということがわかります。
その場での修繕がうまくいっても同じことが起きるのであれば大企業としては困るんだろうなと思いました。

本書の中でも印象的だったことは「ムラ、ムリ、ムダ」と「現地現物」の話です。
「ムラ、ムリ、ムダ」は仕事にムラがあるとムリをして働く時期が出来てしまい、そのためにそろえた施設や資材が忙しくないときにはムダになってしまうという話です。クリーニング屋さんの例はとてもわかりやすかったですね。
「現地現物」は話を聞く、報告書を見るだけでなく現地へ行く、現物を見ることでわかることがあるという考えです。
どちらも学校現場にあてはめて考えられそうだったので、取り入れたいですね。

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