見出し画像

完走した感想。

こんにちは、旨味まづです。
今年は創作のテンションがずっと強火で、気づいたらもう秋でビビりました。楽しいね。たまらんね!

企画概要

一個の物語を小説と絵で表現する筋トレ企画です。
お題は「ブロマンス」「"処刑人"と呼ばれる人間が出てくる」


「骨肉」の話

今回の話は5月頃に私の方から初さんに持ち掛け、8月までかけて修行と称し小説一本・イラスト8本(扉を含める場合は9本)・本のデザインに挑戦してみました。
去年の夏に小説の修行をしたので、その成果が出したいという気持ちもありました。
本を買って勉強したり、時間をかけてイラスト制作に打ち込めて、新しい発見がありました。

「骨」

小説本です。丸得基地では「腔」の小説を書きました。
短編が苦手なので修行したい!と前から考えていたため、今回の話は短編の枠組みに入る長さにしようと思っていました。[短編 小説 何文字]というアホの検索をした時に出てくる、[4,000から32,000字]を目安に、32,000字以内の話を目標に構成を組みました。
だいたい30,000字なので、目標通りになり嬉しいです。

短編を作るコツもちょっとつかめました。
・登場人物はメイン2人だけ
・伝えたいメッセージはハッキリ一つに絞る
・話を膨らませない/勿体ないが話に関係ないキャラの感情は切り捨てる

キャラを増やせば増やす程話が伸びる、と前から考えていたことは当たっている気がしてきました。短編ならメインキャラ2人~、中・長編ならメインキャラ4人~ぐらいが適正な気がします。
「何が伝えたいか?」を思いつくまでに2週間ぐらいかかったのですが、風呂場で髪を洗ってるときに落雷のようにテーマがふってきて、残りの2週間で完成までやり切りました。
この物語を書くことで何を伝えたいのか?何を考えさせたいのか?というテーマは、話を書く前に「これだ!」と決まるまで考えたほうがいいと思いました。

「肉」

「一枚絵」に関して、自分はずっと自信がなく、どちらかと言えばアニメーションや背景などの「素材」が得意だと思っていました。
しかし、私も「一枚絵」が描けるようになりた~~い!!そして、イラストが上達することは、ゲームにも役に立つはずだ!そんな思いで、6~8月は「絵」に向き合う期間にしました。
絵の参考書を買って読み、色の使い方や構図が絵にどういう効果をもたらすのかなどを勉強。好きな絵を描く方のイラストを分析し、構図や色を研究したりしました。
絵が上手い人は自然と「主役」や「テーマ」がわかる絵を描いていて、絵だけで伝える技術がすごいなと思いました。
自分に足りていなかったのは、「絵を描く準備」だなと痛感しました。絵を描く前に、どういう絵を描くのか、どういうテーマにするのかをじっくり吟味し、それを読み手に伝えるにはどうすれば効率がいいのかを考えるべきでした。勉強になりました。

一枚目。


以下、1枚目の絵を描く時にかいたメモ。


文字で絵の構成を切ってる。
試行錯誤
大分固まってきた。
上のラフを見ながら描いたカラーラフ
上のラフを調整した下書き
完成したもの。


修行方法についての話

小説
とにかく本を読んで、好きな作家を見つける→文を分析する→書いてみるの三ループをするしか上手くなる方法はないだろうなと思いました。
他の表現媒体も全部そうな気がする。意図的に主語を抜くと読みにくい箇所とスマートな部分が出てきて、その差が難しい。
セリフを先に書く→地の文を埋めるという形式で小説を書いていますが、そのやり方をすると全体のバランスはとれるけどテンションクッソ下がるのが分かりました。話全体のクオリティ重視ならセリフ先に書いたほうが吉。
校正をしてもらって、より客観的に文を読めたのはありがたかった。書いている間は話の構成や文章についてどんどん不安になってくるので、第三者に「読める」「読めない」「ここは読みにくい」をジャッジされるのはありがたいことだと思いましたし、「読めるものになっている!」と自信がつきました。
ただ、小説はまだまだ修行が足りません。インプットする時間ほし~~~~

イラスト
私は落書きが多いんですが、一枚の絵に真剣に取り組む方が経験値が高いと感じました。

勉強の「応用」で描いてた時期の絵

効いたのは絵の分析応用です。一時期背景有の絵をTwitterに載せまくっていた時期があるのですが、インプットとアウトプットを交互にやっていました。好きな絵描きのイラストから構図のみ・シェイプのみ・色のみを取り出して、何が魅力的なのか?どういう効果をつかっているのか?明暗さはどこが一番激しいのか?などを分析。分析結果をもとに、イラストの魅力的な部分を自分の絵として再現してみる、というのを繰り返していました。(絵をパクるのではなく、絵を分析して取り出した魅力的な要素を、自分なりにアレンジし別の形で再現する、という意味です)すごい効きました。
日常生活で歩いていて、気になる画角があった時、「どうしてこの風景は良いのだろう?」「何が主役になっているのだろう?」と考える癖がついたのは嬉しいです。SNSで流れてくるイラストを見た時、どこが魅力的なのか?を今後も考えていきたいと思います。
ゲームではきちんと事前に構成を組んでやってるのにどうして絵でやろうという発想が思いつかなかったのだろう……。


デザイン
イラストと似ていますが、とにかくアイデアを練るのが足りていなかった。全部の箇所にどういう意図があるのか説明できるぐらいの準備が大事だなと思いました。
ただ、自分は一つのことについてじっくり考えるのは得意な方だと思っているので、「作品を伝えるためのデザイン」をじっくりと考えるのは向いているかもしれない。と、前よりデザインが苦手ではなくなりました。大きな進歩!
またデザインしてぇ~~

デザイン案に苦労する旨味1
デザインに苦戦する旨味2
決定稿


修行に効いたもの

悪文 伝わる文章の作法 (角川ソフィア文庫)
https://www.amazon.co.jp/dp/4044000816/ref=cm_sw_r_tw_dp_9QT8Y4E70JMWHZSN7MC1?_encoding=UTF8&psc=1

私には特に効きました。この本では、文の書き方を教えるのではなく、読みにくい文/わかりにくい文を分析し、どこが悪いのかを指摘します。
自分の文をパンチされているような感覚になって酔いがさめます。

Vision
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HGS49L9/ref=cm_sw_r_tw_dp_NAYRZ9DQ955D9NW4HS0Q

基本は映像制作へ向けたの本ですが、「ストーリーを伝える画面の作り方」がみっちり書かれていました。どのページも参考になるぐらい密度が高いですし、イラストだけでなくデザイン・ストーリー・キャラクター等すべてにおいて参考になる本です。
ただ、イラストは描ける前提の本なので、イラスト自体の描き方を知りたい人には向いていないかと思います。


腔のコンセプトとかなんとか

「腔」は「小学生の自分」の魂が刻まれてトッピングされているような気分で書きました。
小学生の頃、一日一時間だけパソコンが出来たので、私はWordで小説を書いて遊んでいました。パソコン時間が終わると漫画を描いて遊んだり、小説を読んで遊んだり。その時にやっていた創作は我武者羅で、構成のこの字もない程のお話でしたが、楽しさがいっぱい詰まっていたんだろうなと思います。かいた小説や漫画は全部捨ててしまいましたが、あの時の楽しさはいまだに心に残っていて、時たま走りだしては、やらなくてはいけない事を全て投げ出して創作をさせてきます。
あの衝動。あの口に空気が入ってくる楽しい感じ。それを刻んでみました。どんな味がするかな!?
そういう意味で、昭春はとてもかわいいキャラクターになりました。かわいいね。私が衝動に駆られて走り出す度、昭春の世界を思い出しては懐かしくなるんだと思います。あと走馬灯でも見る。「丸得基地」という名前で創作を続け、10作目に腔を作れたのはとてもよかったと思いました。
よろしくお願い致します。

「腔」のイメソンの話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?