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裏切り者は誰?

選挙闘争に心を寄せる事自体に、大変な精神の浄化作用(怒りで台無しなとこもあるけど)があります。自己犠牲を厭わず前に出て証言する人などの善意や勇気、正義感に日々触れるからです。
しかし、ここまで裏切り劇の人間ドラマを観てきて感じるのは、僕もまた目の前に10億円積まれたらどうなるか解らない、むしろ大切な人ですら裏切るかもしれない、弱い人間だと感じます。ここ数日でも司法長官、大物共和党員とブルータスお前もかと言わんばかりに、最後に素顔が晒される妖怪達。
しかし、悪魔と呼ばれるジョージア州関係者の朗らかな家族写真等を見ると複雑な気持ちになります。
妖怪は心根が悪なのではなくそのような立場に縁で立っていたところに、妖怪のボスグループの使用人が、現金を詰めたアタッシュケースや、美女や、醜聞の証しや、武器をもって表れ、何やら囁く。すると顔が紅潮したり青ざめたりしてウィールスに感染するように悪に染まるわけですね。
これから年末にかけてこのドラマがある程度のクライマックスを迎えるようです。
外界で繰り広げられるこのドラマを、内的な善悪の二元性の統一のプロセスとして、これからさらに顕れる妖怪達をも慈悲の視線で静かに見つめたいと思います。
善悪で割りきれる単純な事ではないし正義が勝つとも言えませんが、目を大きく開いてこの歴史的展開を目撃したいと思います。