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海へ行くつもりじゃなかった①

先週、昭和記念公園に向かう中央線の中で偶然にもキャバリア飼いの夫妻と一緒になった。立川方面に向かう電車だったので行き先は同じかと勝手に思っていたら、夫妻は高尾山に向かうとのこと。
マニを連れて山登りもいいなと思って私たちも次の週に行こうかなんて話していたけど、調べてみると紅葉の時期の高尾山は混雑具合が鬼らしく、あっちこっちふらふら歩くマニには人ごみは無理なので諦めた。
でも山がダメなら海があるじゃない、ということで江ノ島に行くことに。

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 新しく買った小さめの犬用キャリー。リュックにもなる。いつもより狭いせいか匂いが新しいせいか嫌がってフリーズ。

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 久しぶりの片瀬江ノ島駅は建て替えで竜宮城駅は見れなかった。私が幼い頃から竜宮城の駅だったけど、あの建物は90年以上同じだったらしくある意味歴史がある建物だったと知る。完成は2020年5月らしいのでその時にまた来たい。
 橋を渡る前に少し散歩をして駅前をウロウロしていたら、手荷物預かり所の看板を発見。「湘南ローカルウェーブ」(バンド名みたい)というお店。メインがレンタルサイクルで、手荷物の預かりもやってる。ベビーカーサイズも預かってくれるらしいので、階段が多い島内を廻る時には預けるのも良さそうだし、何よりキャリーを背負って島内を廻るつもりだったからとても助かった。私のキャリーは50cm以下だったので一日預けて500円。「自転車を借りると荷物預かりは無料だよ~」とのこと。

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 弁天橋の前の石碑。南足柄市の山から切り出された石らしい。弁天橋を渡って島内へ入ると見えてくる青銅の鳥居は1747年(延享4年)に建立、1821年(文政4年)に再建されたもの。江ノ島は台風の影響を受けやすい土地だけど、青銅とはいえ江戸時代から立ってる。そういえば鳥居は基礎に当たる沓石に対して固定されていないので地震には強いらしいけど、水害にもさほど影響がないのかな。

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 島内は路地が狭いから混雑してる風に見えるけど実際はそれほどでもなくオフピークと行った感じでマニも歩きやすい。
朝食抜いてきたので何か食べようとしたけど、匂いに釣られてあさひ本店のたこせんべい購入。イイダコ丸ごと2,3匹使い高温でプレスして出来上がり。薄くてパリパリしてタコの味(臭みはなし)で美味しかった。夫と二人で半分個したけどペロッと食べてしまった。

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期待が高まってるけどマニは食べれません。

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おみやげ物やが並ぶ仲見世通りにはワンコ連れの人がたくさん。犬を連れてなくてもおじさんやおばさんが話しかけてきたり中高生に微笑みかけられたり、カフェや食事処もペットOKな場所も多く、呼び込みしてる人に「ワンコOKだよ~」とか話しかけられたり受け入れられている感じが(勝手に)してちょっと嬉しい。

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あさひ本店の前を通り緩い坂道を登ると、朱の鳥居と瑞心門が見えてくる。この奥に弁才天が見えたけど犬がどこまで行っていいのか分からず遠巻きに見る。
この瑞心門の左手にエスカーという名のエスカレーターがあって乗り換えしながら山頂付近まで行くことが出来る。犬はゲージまたは抱っこで乗ることが出来るけど散歩も兼ねているので徒歩で登ることにした。

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階段を上がっていくと辺津宮周辺へ。渡ってきた弁天橋が見える。左手に見える洋風の大きな建物は江ノ島アイランドスパ。一度行ったことがあるけど、お風呂自体はいろんな種類があるわけではなくて少しガッカリした思い出。
辺津宮の写真は撮り忘れた。どこまで近寄っていいのか分からずマニを抱っこしながら挙動不審にウロウロ。さらに階段をあがって上に登る。

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中津宮では結婚式。下の辺津宮でお参りしてエスカレーターで上がってくる花嫁行列は初めてみる不思議な光景だった。朱色の社殿と白無垢の花嫁さんがとても映えて綺麗。

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「山二つ」と呼ばれる江ノ島の割れ目。波に打たれた出来た洞窟が断層に沿って崩落してできた境目。元々繋がっていたってことかなと思いつつ、
私「あの崖の先で殺人事件起こりそうだよね」
夫「マネキンが転がっていくオープニングね」
私「飼い主殺人事件~犯人は犬だった~」
夫「犬に殺されるのはやだよ、、」

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お土産物屋さんのショーウィンドウに貝細工と書いてあって並べてあったけど、細工してあるのは並んでいなかった。でも貝も綺麗だし色んな形があって面白い。

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階段を上り降りしていたらまたしてもいい匂いにつられて女夫饅頭と一口羊羹を夫と半分個ずつ。中村屋さんのお饅頭や羊羹は美味しくて普通に抹茶をつければ良かったと後悔。お土産に練り羊羹と女将オススメの海苔羊羹を購入。

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羊羹と一緒にミス湘南江の島の写真が飾られてたから、女将かな、女将は綺麗な人だし若い頃かな、店先で撮ってる別の人じゃない?とか旦那とコソコソ話し事実は分からずじまい。

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中村屋さんから少し下ると奥津宮へ。
辺津宮、中津宮、奥津宮の祭神は多紀理比賣命(奥津宮)田寸津比賣命(辺津宮)市寸島比賣命(中津宮)
この神さまはアマテラスとスサノヲから生まれた三姉妹(アマテラスとスサノオの誓約の件で生まれた神様たち)で多紀理比賣命は海の平穏を、田寸津比賣命は海の運航を、市寸島比賣命は豊漁を司る海や水の神様。瑞心門の先には弁財天も鎮座し島内には神様が沢山いる。

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そして奥津宮から少し歩いた場所に龍宮大神。読みが「りゅうぐう」ではなく「わだつみ」
ワタは「海」の古語、ツは「の」ミは「神霊」の意味なので海の神様=龍で当て字に近い。江ノ島には五頭龍の伝説があって、暴れん坊の龍が天女に恋して嫁になれって言うけど、乱暴者は嫌いと天女に拒否られて改心し、最後は天女が龍を受け入れ結婚するというお話。
地名に龍が入ったり龍神伝説がある場所は水害の被害があった場所でもあるので、江ノ島に龍伝説があるのも古来から悩まされていた問題でもあるのかも。乱暴者は嫌われちゃうね


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