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煮しめを炊く匂いがお正月なんだ

毎年恒例のお節作りをしていた年末大晦日のこと。

八方だしで煮しめをたいてたら、
子どもたちが弾んだ声でこう言った。

「あっ!お正月の匂いがしてきた!」

普段、出汁なんて全くとらないけど、
お正月の煮しめにはたっぷりのかつお節と昆布で出汁をとり、干し椎茸の戻し汁も使ってコトコトたく。

そうか。
子どもたちにとって、この匂いはお正月なんだ。
この匂いとともに、子どもたちの記憶にはお正月の思い出が刻まれていくのかな、と気づいた。

確かに、私自身も子どもの頃、家族と共に過ごしたお正月の思い出が、今でも温かなものとして鮮やかに心に残ってる。

子どもたちが大人になって、
ふと家族と過ごすお正月のことを、この煮しめの匂いで懐かしく思い出してくれることがあるかもしれないな。

正直、お節は朝から晩までほんとくたびれる…
でも、子どもたちのそんな思い出として残るのかと思うと、たぶんまた来年もやっぱり作るんやろうね、と思った大晦日。

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