自分を肯定できない時は、誰かを肯定している。

愛とは、全てがある状態。
命であり、今。
もちろん勝手な思い込みですが、
今のところ、そう信じている。

フナの教えによると
「愛とは共にある幸せ」らしい。

なら、命と共に今にあること。
今ある全てが、愛。
だとしたら、現実そのものが愛
ってことになってしまいそう。

どうなのだろう?


現実には、酷いことも、理不尽なことも、
とても愛とは思えないことが溢れている。

そういう悲しい出来事がない世界にする
ために、愛という力が、概念が存在する
のだと思っていた。

けれど、全てが愛なら、社会的に望ましく
ないことも、愛の一部になってしまう。

それを、愛を知るための必要悪なんて
言える当事者はいるのかな?

世界に溢れる悲しみを、痛みの全てを
私は受け入れることができない。

けれど、「世界が思う通りにある」のなら
なぜ、私は受け入れたくない悲しみを
生み出しているのだろう。

なぜ、望んでもいない出来事が、
日々起きてしまうのだろう。

今ある全てを否定しない。

そう決めたけれど、
肯定できない価値観は存在する。
そうなって欲しくない現実も。

現実は変えられない。

なら、私は、この望まない世界で、
何をするのだろう?

望まない世界と共にあるためには、
否定しないだけでは流されそう。

肯定したくないものを否定しない。
想像しただけで、摩耗する。

スタンスというか、目線というか、
意識する方向が欲しい。


肯定できそうな方向に目を向ける。
肯定したくないものは、選ばない。

明るく、軽く、清々とする方へ。
理屈ではなく、心を基準にする。

社会のルールは、大凡、心に沿ったもの
だけれど、自分の心がそこから外れても、
気にしなくていい。

それが、周囲に迷惑をかけない限り、
引き受けられる範囲内である限り、
自分の心に従う。

範囲を超えそうなら、本音はそのまま、
建前を使って乗り切る。やっつける。
それも、アリ。

変わらない現実に対して、
自分を変えない理由を論っても、無駄。

明確な悪意に抗うことと、
正当性を押し付けることは、違う。

抗うべき悪意を、たぶん心は知っている。


今の心を、常に見定めていること。
それが、愛の発動条件なのかもしれない。

あくまでも、私の場合。
たぶん、人それぞれ違うものだから。

愛は全て。この世界、今の現実。
そして、私は命。今であり、愛でもある。

世界も私も、同じ愛。
なので、私の思いが世界を創るというのは、
あながち間違いではないのかもしれない。

望まない世界を生み出してしまう理由は
わからないけれど、現実は変えられない
ので、私は私の目的を果たそう。

命を全うすること。
今日の命を明日はつなぐこと。

命の存続を目的とするのだから、
相手の命も当然、肯定しよう。

例え、虫が好かなくても、嫌いでも、
それは、私の価値観の問題で、
存在をそのものとは関係ない。

私は、存在を肯定したい。

むしろ、されたい、かな?

まだ、全部の自分を好きになれないから、
代わりに認めて欲しいのかもしれない。

対価として、
あなたが存在することも認めます?
なんか、取引っぽくて嫌だな。

けれど、私はずっとそうしてきたのだ。


自己否定は、命をも削ってゆく。
存在の否定は、命の拡散だから。

それでも私がまだ生きてるのは、
私以外の誰かの存在を肯定して
きたからだと思う。

好きになれない自分の代わりに、
憧れや羨ましさ、妬みしさで、
私以外の誰かを肯定していた。

悪口や噂は、存在を否定するどころか、
むしろ強烈に肯定していることだった。
もちろん、言われたら嫌だけれど。

私はそうやって、自分以外の存在を肯定し、
肯定し返してもらってきたんだろう。

善意は、善意として、
悪意は、悪意として、
返ってきたんだと思う。

妬ましさが、悪口となって帰ってきた。
表面的な意味を取り去れば、
互いの存在を肯定し合っているだけ。
そう思えなくもない。嫌だけど。

もう自己否定はしていない。
低いなりに自己肯定感はあると思う。

誰かに存在を肯定してもらわなくても、
自分を肯定できていると思う。

そんな私の自己肯定感は、
どんな世界を創るんだろう?

自分の命と、相手の命の存続を願う世界が
平和で安らかなことを望むばかりです。

なら、互いの存在を肯定し合わなければ…
なんて思い始めて、立ち止まる。

そういうことじゃないんだろうな。
理屈は、最後でいい。
優位に置くのは、命と心。

なら、もっと素直な心で、いいのかも。
思った通りに感じるところから、
始めてみようかな。

嫌なら、否定しないで止めておく。
本音を偽らない。

キレイゴトの理屈より、本音ファースト。

考えるな。感じろ。です。

 fumori 

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