人に怯える事なく、守らずとも自分の世界を保つ方法について。

私は、社会不適合者である。

けれど、内心に留まる限り、
社会に適応しない私でも自由だ。

なにものにも縛られない。
制限されることもない。

内心の自由は、
憲法で保障されているらしいので。

無理に社会に適合しなくても、
社会不適合者の私のままでも、
安心して生きていていいのかも。

そう思うようになれた。


とは言え、
社会不適合者のままに振る舞えば、
当然、裁かれる訳なのだが、
その社会基準ってやつがわからないものだから、
ずっと悩んで来たのである。

憲法を守っていさえすれば
世の中を渡れるわけではないんだもの。

文章化された社会道徳に至っては、
余りにもキレイ事過ぎて、
不完全な私の助けになるどころか、
自責のための凶器でしかなかったよ。

土台が未熟過ぎて、
受け止めようとしたら破綻したというか。
本音と建前というものがわからないというか。

社会不適合者たる私は、何を信じて、
我が不適合っぷりを律してゆけばいいのだろう?

それが、私の悩みであり、
求めている答えなのだと思う。


人間関係って、
自分と相手の世界観で成り立っているもの。

なら、相手の世界観に干渉しないというのが、
平和のためのルールなのかもしれない。

責めない、裁かない、偽らない。
あと、相手を理解しようとしない。

理解しようとするから、
ギャップに打ちのめされてしまうんだよね。
埋めようとするから、かな。

理解するためには、
どちらかが変わらなければならなくなる。

で、理解できないという状態は、
暗に相手に変化を強いているのかもしれない。

相手とのパワーバランスによっては、
理解しようとすることは、
相手への侵略になりかねないのではないか?

なら、理解できなくても、
相手が大切と思うものを、
そのまま大切にすればいいのでは?

と、思ったんだよね。
どうなんだろうね。


相手を理解しようとしていたのは、
優しさではなかったよ。

私が、相手に理解して欲しかっただけ。
こんな私を認めて欲しかっただけ。
赦して、愛して欲しかっただけだった。

優しさは、悲しみや寂しさだったよ。

人間関係が苦手なのは、
悲しみや寂しさを追体験させられるから。たぶん。、

誰にも理解されない私を、憐んでいる。
被害者になって、嘆いている。

悲しみと寂しさで満たされた心が、
世界を呪っていたのかな。
恨んでいたのかな。


私が苦しんできたのは、
相手を理解出来ないことではなく、
誰にも理解されない自分であること。

自分を理解出来るとすれば、
世界で唯一、私自身だけなのに、
誰かに決めて欲しかったのかな?

私がどんな人間であるかを。

自分でも、理解出来ない生物だったのだと思う。
社会と自分とが、混ざり合わないというか。

自分を失えないくせに、
理解だけはして欲しいというか。

そんな自分すら、
与えられた価値観から成る私だったのに。

作り上げられた私でも社会に適合しないのだから、
いつだって生き辛いはずだよね。

おつかれ、私たち。


そもそもが社会不適合者だったことを知り、
やっと相手の世界を裁いていたことに気づいた。

もちろん、まだまだやっちゃうけれど。

自分の世界観で相手を決めつけず、
理解出来なくても、
相手が大切にしているものを、
そのまんま大切にする。

相手が存在しているままに、
容認するというか、
放っておくというか、
互いの自由を奪い合わないというか。

それって、無責任なのかな?
どうなのかな。


大切なのは、やっぱり空気だった。

相手を容認し続けているという姿勢は、
言葉ではなく、心の有り様だから。

空気を読んで、機嫌を取るとか、
相手の存在を受け入れるとかではなく、
互いの世界観を否定せず、
ダメージのない交流を行うことが、
社交のルールなのかな?
と、思うようになりました。

ポジティブじゃなくてもいいし、
愚痴を吐き出してもいい。

私が愚痴を聞いていられないのは、
たぶん、聞きながら、ジャッジしているから。

ジャッジするから、相手とのギャップが生まれ、
反論したいのに出来ない
というジレンマによって、消耗するのかも。

ギャップを生み出さないようにすれば、
それ程、苦痛ではないのかもしれない。
極力、聞きたくはないけどね。

ギャップを埋めるために自分の価値観を変えるのもいいけれど、
そもそもギャップを生み出さないようにするとか、
スルーするとか、ストレスなく目を瞑るスキルを磨くとか、
やり方はいくらでもあるのかも。

そして、空気を大切にする。

相手も自分も、責めず、裁かず、偽らず、
かつ、干渉を生み出さない社交をする。

それが出来たら、
人間関係での悩みから抜け出せるかな?

人に怯える事なく、
守らずとも自分の世界を保てるのかな。

相手にも、そんな安心感を与えられたら、
いいのにな。

fumori

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