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私という奇跡について。

魂の求めには応じる、と決めている。

魂の声なんて聞こえないし、
そもそも「魂は存在する」なんて
断言はできないのだけれど、
そうすると決めた。

と言いますのも、
良かれと思った選択が、
ほぼ裏目に出てしまうから。

もう同じ失敗は嫌だ。
負の連鎖から抜け出したい。

理不尽な現実のせいにしてきたけれど、
現実は、ニュートラル。
なら、原因は、別にある。

考えて間違えるということは、
私の判断基準が間違っているということ。

私のせいなのです。

だからこそ、変えられるのです。
私が選び直せばいいのです。

ということで、
自我でも欲得でもないもの。
魂を優先することにしました。

魂が求めているのは、命と同じ。
思考が嫌う変化なのだと思う。

そう仮定したものの、
これまでと違う選択肢を選べずにいた。

変化する方を選ぶというセオリーは
間違いではないと確信しつつも、
なにかが足りない。
パーツというか、ピースというか。

変化すればいいだけなら、
自我を振り切って、無茶をすればいい。
けれど、そういうことじゃない。

自我が安心していられる状態で、
変化を選びたいのだけれど、
先の見える未来は、安全圏。
過去の延長でしかない。

先の見えない未来には、
可能性と同量の不安や恐怖が含まれる。

自我が望んで選ぶはずがない。
反発は必至だ。

先の見える未来しか選べない私と、
先の見えない不安を選べる誰かとでは、
何が違うのだろう?

私になかったもの。
ずっと求めていたもの。

それは、居場所。
安心できる避難場所。

現実は、私を矯正しようとする。

何の手立てもない柔らかな心は、
簡単に削られ、奪われていった。

いつからわからないほど長い間、
ずっとつま先で立っていた。
その程度の足場しか残されていなかった。

そこ以外は、全て、占領されていた。
他者の価値観に。概念に。

私が休める場所なんて、
どこにもなかった。

気を緩めたら、足を滑らせてしまう。
他者の価値観に飲み込まれて、
自分ではいられなくなる。

失うのは、自分自身だ。

そんな緊迫した心が、
不安に絶えられるはずもない。

何もなくても、
ずっと恐怖に怯え続けているのだから。

ちょっとした不安でも、
自我が保身に走るのは、当然。

むしろ、そんな自我のお陰で
コアの私を失わずに済んだとも言える。

プライオリティは、
心の中に居場所を作ること。

侵略された心から、
誰かの価値観を追い出し、
足場を作る。

両足で立てるように。
フラついても安心できる広さで。
足を滑らせても大丈夫なように、
一面を床にしてしまおう。

そこには、私以外、誰もいない。

クリアで、スッキリと、明るい。

だって、嘘がないから。

人目を気にすることなく、
ありのままの自分でいられるから。

最低な自分を裁く誰かはいないから。

どんな私でも大丈夫だから。
ここにいていいから。
誰にも非難されないから。
安心できる場所だから。

それを守るのが、私の役目。
自我が忠誠を誓うべき主。

これは、誓約。

命をかけて守ること。
命が尽きるまで、側にいること。

誰よりも、あなた自身よりも、
あなたを大切にすること。

あなたを愛していること。

あなたを裏切らない自分でいること。

心の中に嘘がない。
ルールもない。
完全なる自由を保証する。
私100%の居場所にする。

内心の自由を確保する。

心を言葉で縛らない。
概念で汚染しない。

そうやって、
裏切らない自分で居続けることができたら、
自分を信じられるようになるだろう。

信じられる自分を信頼できるようになれば、
世界を信頼することになる。

世界から愛されていることに気づいたら、
生かされていることに感謝するだろう。
世界の幸福を願うだろう。

幸福のために、世界に働きかけることは
できないかもしれないけれど、
願う幸福を体現することは出来るかも。

世界に願う幸福を、先ずは私が体現してみる。
そうあるように努める。

幸福な世界の最初の一歩は、
自分を大切に、丁寧に、
宝物のように扱うこと。

私という命とその器を、宝とする。

奇跡とは、至宝である私が、
今、ここに存在していること。

そして、命は対等。

みんな、誰もが、全てが、
かけがえのない奇跡です。

世界は宝物で溢れています。
それが、私の願う世界です。たぶん。

願う世界は、違って当然。

私たちは、唯一無二な
個性という皮を被った命だから。

だから、どんな世界を願ってもいい。
もちろん、願わなくてもいい。

どちらにせよ、魂が求めるなら、
天に背かない願いなら、叶わないはずがない
気がしてきたのだけれど、どうなんだろうね。

私が見えていないだけで、
本当は全てが叶っているのかもしれない。

選んでいないもう一つの世界に、
私が望む全てがあるのかもしれない。

私たちに与えられた奇跡には、
そんなギフトが含まれている。

たぶん。きっと。

fumori

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