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苦手な社交をする理由が、できてしまった。


喜びのためではなく、
私を救うために生きようと思う。

今の私では認められない自分を
許せるようになろう。

すべての私を愛せるようになるまで、
自分の世界を広げ続けよう。

人付き合いは苦手だ。
人は怖いし、喋りたいこともない。
話題がなくて焦るし、笑顔がないと不安になる。

それは、仲良くなることが目的だったから。
これからは、仲良くなれなくてもいい。

私たちは、個性という皮を被った愛である。

同等なコアでありながら、唯一無二のオリジナル。
必ず差異が存在するということ。

互いに共通する常識の範囲外。
エッジの利いた個性は、違いを不快とする
本能によって否定されがちだけれど、
それこそが私が求めているものだった。

私の知らない世界が見えている
と言うサインだから。

私は、私を救う。
そのために、今とは違う自分になる。
そのために、世界を広げる。
そのために、知らない場所へ行き、見知らぬ人と会う。

仲良くなるためではなく、
自分の常識を覆し、世界を広げるために。

自分を変えることは、難しい。

変わろうとするほど、
自分を傷つけることもあるから。

変わりたいと言う私の欲求は、
今の自分を認めたくないという意志だった。

自分を変えようとすると、
もれなく自己否定がついてくる。

なので、自分を変えることは難しい。
けれど、変わることは簡単。たぶん。

世界観が変われば、努力しなくても、
嫌でも、私は変わってしまう。
そもそも私なんていないから。

これまで生きてきた経験、情報、比較によって、
私らしきイメージを作り上げているだけ。

なので、変えるのは自分ではなく、
判断基準であるデータや比較対象の量と幅。

今とは違うデータが増えるほど、
平均値から離れるほど、認められない自分が
特別ではないことに気づくはず。

許せない私は、案外ありふれている。
その仮説を証明する。データを増やす。
世界を広げる。常識の範囲内を知る。

それが、私を救う手段。
私にとっての人付き合いをする理由。

なので、仲良くなれなくていい。
敵対せず、可能なら友好関係を築き、
その上で私の知らない世界を見せてもらう。

これから出会うすべての人は、
私の世界を広げてくれる可能性。

今の私では救うことができない私を
救う手段を与えてくれるかもしれない人達。

同じであることを快く思い、
違いを不快に感じるのは本能。

それを変えることはできないけれど、
不快な差異こそが、私を救うものだと知った。

これから出会う人を、
リスペクトしないではいられる?

そのうち、人類そのものに感謝し始めるかも。
もちろん、私の領域を侵さない限りはだけど。

私は心が狭いので、侵害されやすい。
そんな器の小ささを恥じている。

けれど、侵略を許すことは止める。
領域を明確にする。
心が狭いことを明らかにする。

人が怖いのは、進んで明け渡していたから。
愛されるために。
愛される価値のありそうな
心の広い人のフリをしていた。

相手にされなくて当然だ。
対等に交流できないのだから。

空っぽな領域を開け渡されたところで、
相手からしたら、得られるものは何もない。
支配したい人は別として。

どれだけ取り繕っても、器量は変わらない。
無駄な努力は、いつか必ず決壊する。

自分のガッカリな力量を認める。
全てが変わり行くことを知る。
正負の波を受け入れる。
目的を正す。
目的を果たす手段を考え、実践する。

人生は、シンプルだ。

食うに困らず、元気で、
命の使い道さえ間違えなければ、
現実がどうあれ、
そこそこ幸せなのかもしれない。

人付き合いが苦手だから、
人付き合いをしなくてもいい
生きがいみたいなものを探してきた。

けれど、それは社交の代替え。
ずっとずっと、求めていたことは同じ。

愛されたい欲から、目的を見誤ったけれど、
私の中にある寂しさをどうにかしたかっただけ。
その狂気を扱う方法を求めていただけ。

人交わって、気を晴らしていたかった。
それが、一番やりたかったこと。たぶん。

私が生きてきた世界は、愛されるためのものだった。
これから生きる世界は、寂しい私を救う世界だ。

なので、私が救われている世界観を築く。

そのために、
これまでとは違う人や価値観に会いに行く。

それが、私が社交する理由。

相手の世界を知るためなので、
きっと相手に興味を持てると思うんだ。

自分との違いが不快で、怖くて、避けてきたけれど、
嫌な気分を乗り越えても知りたい未知がある。

誰かのためとか、世界のためじゃない。
貢献や調和なんて求めない。できないもの。

私にできることは、私を救うこと。
なので、私自身のために、人と会う。

現実的な動機から、人と会う機会を得たとしても、
相手との交流の目的は、私のため。

私は、冒険を始めるのだね。
私のための世界観を築くために。
未知と出会って、変わり続けたいんだね。

きっとすべての私を許せるようになっても、
世界が広がる喜びを、変わっていく楽しさを、
交流する幸せを、手放すことは無い気がする。

それが、私の幸せなのかもしれない。
命を使って、やりたいこと。

そんな幸せを得るために、
寂しさを与えられたのかな。

幸せになるために、
寂しさを選んだのかな。

だとしたら、
愛さなかったと非難してきた家族こそが、
私の幸せをもたらしてくれたことになる?

現実的ないい悪いは別にしても、
私の幸不幸は、家族の因果なんだな。

迷惑だけれど、有難い。
腹立つけれど、大好き。

私の器量は小さくて、
有り余る親切を、余計なおせっかいと
感じていただけなのかもしれない。

与えられた全てを受け取ることができていたなら、
全く違う感情を抱いたかもしれない。

いつかその世界にたどり着くことができるだろうか。

社交をしよう。
人と交流しよう。
世界観をぶち壊そう。
変わり続けよう。
全部の私を救おう。

今日、それが叶う世界を選ぼう。

受け取った全てを、正しく見れるように。

fumori

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