挫折したのは、人生でも、仕事でもなく、私が望む幸福を与えられないということ。

私は、幸せになる為に生きてきた。
なのに、不幸だった。

老後の不安を解消するために、お金を貯める。
そのために、つつましやかに生活する。
稼ぐために、仕事をする。
認められるよう頑張る。
頑張れない自分を責める。
稼ぐことのできない自分への無価値感。

私の原動力は、命への執着と承認欲求だった。

それが薄れてきたら、
したいことがなくなってしまった。

何かを得るためになら頑張れる。
けれど、欲しいものがないなら、
無理してまで頑張りたくない。

最小限の義務を果たすだけで、生きていきたい。
そんな本音に気づいて、知った。
諦めたのは、幸福。

私が望む幸せを、私は与えることができない。

挫折したのは、人生でも仕事でもなく、幸福だった。


私を幸せにできない自分を認められなくて、
周囲のせいにして、自我を守ろうとした。

人生の脚本家である自我にとっても、
台本通りに演じるヒロインが、
不幸になっていく様は、想定外だったことだろう。

慌てて、宥めて、支配して、それでも…

現実との整合性がとれずに、物語は破綻した。


自我にとって私は、
幸福になるはずのヒロインだった。

ハッピーエンディングな脚本は
完璧だったはずなのにね。お疲れ様。

現実はともかく、
ヒロイン気分は十分に味わえた。
ありがとう。

が、もうお腹いっぱい。
もう主役を張る体力も気力も尽きた。

残された人生に、物語なんていらない。
退屈なくらいの日常がいい。

安穏な人生があれば、
欲しい刺激は選び放題だもの。

エンタメでも、文学でも、アートでも、
テレビでも、ネットでも、アイドルでも。

人生に実害のない分野で楽しめばいい。
命削って、生きることなかったのに。

むしろ、
そういう人生を生きてみたかったのかな?

リッチで、人気者で、年齢不詳の美人。
なんて自我の描いた結末とは程遠いけれど、
今ある現実には、感謝している。

偽りなくそう思える時が、私の人生にあるなんて、
思ってもみなかったよ。

不幸なヒロインを熱演した甲斐があった。
「私という物語」に悔いはない。やり切った。
めでたし。めでたし。

残された余生は、
日々、快適に、自由に、スッキリと暮らしていくよ。

心から笑えるよう努力する。
言葉ではなく、本音を偽らないように。

そんな日常の中で、
つられて笑ってくれる人と出会えたら、
幸せだろうと今日の私は思っている。


3年前の自分へ
noteを始めてくれて、ありがとう。

愚痴や妄想ばかりで、
誰の、何の役にも立たないけれど、
吐き出さずにはいられない思いを
表現する場としてあり続けて下さる
noteに、感謝を。

そして、
今、ここまで読んで下さった方が、
もしも、万が一、いらしたら…

あなたの人生の貴重なお時間を
私語りに費やすことを選んで下さり、
ありがとうございます。

今日のあなたと世界が、幸せでありますように✨

fumori

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