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思ったよりも甘かった バー周遊記 2024年2月

見たことのあるボトルのラベルから、バーテンダーの後ろに数多く並ぶ瓶たちの所属をグループ分けする。ウィスキーだと国、生産地域やブレンデッド、その他ジンやラムなどなど。バーで好き勝手にバラバラ並んでいる所はあまり見た事がない。

何度か訪れたお店だと大まかにゾーンを覚えていく事になる。よく行くお店になれば、少し並び方が変わっただけでもすぐに気付いてしまう。

ちょっと訪れる間が開いた大阪・梅田の「CRAFTROOM」のカウンターに座って瓶たちの顔ぶれを眺めた。毎回少しずつ違った新しい瓶が現れるこのお店で、今回ひときわ目を引いたのが「カナダ」を主張するメイプルの葉が大きく描かれたボトルだった。

今まで全く見たことの無いデザインのラベルから、当然中身にも興味津々である。とは言ってもすぐに頼むのではなく、そこに至る段取りを考えなければならない。最初の一杯はそれまで居た店でつまんだアテの味わいをリセットする事も兼ねてジンリッキーをお願いした。柑橘系と炭酸で上書きされ、気になるこのメイプルをお願いした。

CABOT TRAIL

一応ウィスキーだけどリキュール扱いになると話を伺ったように思う。ボトルに刻まれた度数は31.7度とあるのでウイスキーとしては度数が低い。グラスからまず香りを味わう。

驚いた。完全にメイプルシロップだった。ゆっくりと口へ運んでみると、ウィスキーの味わいよりもメイプルシロップそのものの様に思われた。

これはスイーツと酒の狭間にいるようだった。バニラアイスクリームにかけたら美味しいに決まっている。美味しすぎてダメ人間になれる甘さだった。

ストレートでいただいたところ、ウイスキーよりもアルコールは低いとは言えども甘さに満ち溢れているので、チビチビになった。

この後はアメリカンウィスキー(ライウィスキー)をお願いした。



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