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宝塚歌劇 宙組公演 『Never Say Goodbye』を観て 今、平和をともに歌いたい

1936年。ナチス政権下のベルリンオリンピックに対抗してバルセロナで人民オリンピックが開かれる。取材に訪れた人気写真家ジョルジュは、リベラルな女性劇作家キャサリンと運命的な再会を果たし、二人は恋に落ちるが、やがてスペイン内戦に巻き込まれて行く。

現在、宝塚劇場では宙組による公演『Never Say Goodbye 』が上演中だ。東京宝塚劇場で観劇予定なので、まだ映像でも観ていなかった16年前の同公演をスカイステージにて視聴した。

本当は感想は、実際に観劇してから書こうと思っていたが、内容があまりにも今の世界の状況と重なる部分があり、遠い国で起こっているとはいえ、モヤモヤしたわたしの心に衝撃を与え、吐き出し口が見つかったように感じたので記録しておこうと思う。

なんといっても、フランク・ワイルドホーンの楽曲がどれも胸を打つ。特に『One Heart 』の歌詞が心に沁みた。人は誰でも心があり、そして身体には血が流れている。それを互いに分かり合えば、ぬくもりを感じ合えれば、戦いは起きない。なぜ、人の心を感じられない人が権力を持ってしまうのだろう。この2年、世界は一丸となってウイルスに対抗してきたはずなのに。世界の混乱に乗じて争いを始めるの?


他人との物理的距離を置かざるを得なかったけれど、世界中の人と繋がれるテクノロジーを使って、心の距離を縮める環境が整ってきているのに。

それぞれの人が持つ個性を認め、多様性を尊重し、サスティナブルな世界を築こうとしているのに。

少なくともそう考える人々は増えていて、世界は少しずつでも良くなっているというのに、まさか時計の針を逆回ししたようなことが起こるなんて。

わたしにはほぼ何もできないけれども、遠い世界で苦しんでいる人たちに想いを馳せて、歌を歌いたいと思う。

One Heart 

1つの心に固く結ばれ 明日を目指し歩いて行こう 友を信じて

1つの心に熱い血が流れて 互いのぬくもり感じられたら 憎しみも消え去る

1つの心を互いに支えて 傷つけないようかばい合えば 争いは起きない

人は誰も自分の幸せ求めて 許し合い認め合うことの意味を忘れる

1つの夢を共に追いかけ 語り明かすことができたら 未来は見つかる

人は誰も自分だけの夢を追いかけ 愛し合い触れ合うことの意味を忘れてしまう

1つの心に勇気を抱いて 恐れさえも分かち合えば 光が見えるさ

1つの心に固く結ばれ 明日を目指し歩いて行こう 友を信じて



コロナ禍での応援歌だったけれど、今、世界に向けて歌いたい歌。わたしもみんなと歌いたい。

昨年、トップスターとワイルドホーンさん、和央ようかさんがこの曲を熱唱して届けてくれた。また世界に届きますように。

https://youtu.be/LdXuKst8TNU



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