見出し画像

フロンティア

太古の昔
人類は 住める世界を押し広げてきた
陸路でも 海路でも

陸路と海路では
新天地の広げ方が 異なる

ただ進めばいい というわけではないのは
陸路も海路も同じだが
海路には、陸路にはない
非常に重要な戦略が あった

それは、「わざわざ海流に逆らって進む」
ということだ

何故だか わかるだろうか?

いつかどこかで 還りたくなったとき
力さえ抜けば
元の場所に還ることができるからだ

戻るときは
潮流に乗るだけでいい

もしも、海流に乗って進んでいたなら
還りたくなっても 還れない
どんどん、流されていく

フロンティアを 推し進めるつもりなら
潮流に逆らう必要があるのだ
行けるところまで行って
確認しては 戻る

その繰り返しが、可能になる


還りたくなったとき
いつでも 還られるように
力を抜いて、潮流に乗り
懐かしい故郷に、ホームに還ることができる
また、それは
故郷で待つ人を 迎えに行く方法でもある

なんという戦略か

これを知ったときの
私の驚きが伝わっただろうか

逆らってもいない者が
ただ脱力するのとは わけが違う

昨今、「力を抜く」ことが叫ばれ始めている
いったん還ればいい
我がホームへ

潮流が、君を乗せていってくれる




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?