ねこまど将棋まつりを終えて
8/14-15の2日間、ねこまど将棋まつり2022を開催した。
時間に追われる準備作業からの怒濤の2日間、
片付け、そして”まつりロス”……を乗り越えた2日後の8/17にこれを書いている。
ほぼ個人的な記録だけれど、表に出しておいたほうが無くならないという考えで、noteそっと置いておく。
・そもそものきっかけ
発端はGWに行われたバックギャモンフェス。
現地でイベントを見て回り「ああ、将棋大会もそろそろやりたいなぁ。このホール綺麗だし、女子団体戦にぴったりだなぁ…」と思いついてしまった。
しかもその場には"オシノビ"と名をかえたコマラボのメンバーがいた。
「将棋大会やりたいんだけど」といったら、ホールの情報が早速送られてきた。
そしてなぜかあめつぐさんもいた。
「女子大会やりたいね」って話した瞬間から、もはやイベント見学ではなく会場下見の視点になった。
バックギャモン協会の来住野さんにホールの事務局の方を紹介をしてもらって「将棋大会もお願いします!」と伝え、頭の中に降りてきたイメージをどう実現させるかを考えながら会場を後にした。
翌朝、会場の使用可能日を問い合わせ。
お盆開催ということで方向性がだいたい決まったが「せっかく借りるなら大会だけじゃ勿体なくない?夏なんだから将棋まつりじゃない?」と、欲張りな性格が出てくる。
ただし、連日で借りられるかはこの時点では不明。妄想だけが膨らんでいく。
・将棋まつりにかける思い
Twitterの #将棋まつりの思い出で少々書いたけれど、やはり筆頭は「とちぎ将棋まつり」である。
個人的にいろんな事が大変だった2009年、企画段階から携わって翌2010年1月10日11日に第一回とちぎ将棋まつり開催。
https://www.tochigi-shogi.net/matsuri/index.php?type=Past&ydat=2010
そして、まつりの2日後に”会社をつくったら?”という話が急に出て、その翌日に会社の作り方を調べ、数日で社名を決めて定款と判子を突貫で作成した。ちなみに平成22年1月16日作成の定款には以下の様に書かれている。
話を戻して、とちぎ将棋まつりはその後も毎年続き、第2回第3回では実行委員長もつとめさせていただいた。でも、その頃はとにかく力不足で、理想をカタチにするのは難しいな、と痛感した。
他にも、東急将棋まつりや京急将棋まつりには出演する側として、いろんな経験をさせていただいた。出ていない時も知人を連れて遊びに行ったりもした。
「ちょっとだけ興味のある人を誘いやすい将棋イベント」というのが、百貨店での将棋まつりの良さだと思う。そしてもちろん将棋ファンの方にとってもプロ棋士に近い距離で会える貴重な機会である。
大事なのは「誰しもが参加できるオープンなイベント」ということ。
これが私の中での「将棋まつり」の定義となっている。
コロナ禍でリアルイベントが少なくなり、ほかで将棋まつりが開催されないと聞いて、これはもう自分でやるしかないな、と。
・やりたかったこと
「夏の将棋まつりを復活させて、将棋熱を再燃させていきたい!!」
そしてせっかくやるからには、”これまでよりいい将棋まつりにしたい”という気持で取り組んだ。
・だれでも無料で入れてイベントを見られるようにしたい。
・明るく清潔で、快適な環境で将棋を楽しんでもらいたい。
・大会参加者には全員に賞品を持ち帰ってもらう。
この3つは実現できた。
Twitter #ねこまど将棋まつり での反応やアンケートを見る限りは、多くの方に楽しんでもらえたようで嬉しい。
反省点としては
「掲示物がほとんど用意できてなかった」
イベント直前になってあれこれ足りないものに気が付いた。急ごしらえでつくったものの完全に不足していた。
振り返ってみると、これまで百貨店やホテルで開催してきた将棋まつりは、会場側で掲示物の準備をしていただいていた。今回は自前でやっていたので、すっぽり抜けてしまった。次はしっかりやりたい。
「海外交流の企画が入らなかった」
昨年の夏は「ねこまど48時間テレビ」をオンラインで企画した。この時は海外交流企画を入れることができたし、指導対局に海外プレイヤーを招待して、youtubeに登場してもらった。
今回はリアルイベントだったのでそうした企画を入れられず、現場では断念した。
…ただしyoutubeに動画が残っているのでそれを活用したいと画策している。
・現場では
2日前に出演者変更があってバタバタしたり、前日に台風が来てハラハラしたものの、直前までは順調に進んでいた。(ように思えた)
初日は「ローソン杯女子団体戦」。はじめての会場ではあるものの、大会の内容自体は過去2回の開催からそれほど大きな変更がなく、午前中に準備時間もあるのでわりとスムーズに進むのでは、と楽観していた。
……実際にはいろんなことがあった。(具体的な話は自分のメモに残す)
座ってノートパソコンを開く余裕なんてなく、いつもと同じようにバタバタと走り回っていた。
もっと参加者の方とお話したり、来てくださったことに御礼をいったり、にこやかに余裕をもって過ごせるようになりたいのだけれど、、、これは性分なのか、単純に準備不足のせいなのか。
会場内だけで両日合わせて3万歩も動いてしまった(他のスタッフさんもそうだった)けれど、イベント中はとくに疲れた感じもなく、たいしてお腹もすかず。とにかく忙しくてとにかく楽しかった。
そしてスタッフさんたちが一生懸命動いてくれたのがありがたかった。
まつりが終わって搬入後、スタッフLINEとTwitterを見ながら帰る。
そして家に辿りつく瞬間、唐突に涙が出てきた。
充実感と、反省と、感謝と、その他ごっちゃになった感情が一気に吹き出てきて、自分でもびっくりした。
・感謝
5/5の思い付きから開催当日の8/14まで、101日。
その短い間に、本当にたくさんの方に応援していただきました。
特別協賛のローソン様には、長年将棋界全体を応援していただき、女子団体戦も初回から協賛してくださっています。コラム写真のアザーカット展示という素晴らしい企画を入れていただき、さらに藤井五冠監修の「心研ぎ澄む勝負の冷茶」を、来場者全員にご提供!!という大盤振る舞い、本当にありがとうございます。
実は来場者が予想よりも多くて足りなくなる可能性があったところ、急遽補充していただいて最後までお渡しすることができました。柔軟で迅速な対応で、様々なところで大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
シーエンジ様には「駒クッションで遊ぶコーナーが欲しい!」とお願いしたら実現してくださって、2日間こどもたちが楽しく遊べる空間を提供してくださいました。
ありがとうございました。次は9x9本将棋をやりたいです(笑)
シルバースタージャパン様には、リアルタイムバトル将棋とみんなのどうぶつしょうぎの2タイトルをお持ちいただき、ステージイベントもほぼお任せな形で運営していただきました。ありがとうございました。
※私はターン制ゲームしか普段やらないので、あのスピード感にはなかなかついていけないのですが、瀬川先生が操作が早くて感動しました。あと、弟弟子の星野さんがちゃんとサラリーマンしているのを見られて良かったです(笑)
UACJ様にはなんと参加者全員に賞品をご提供いただきました。
以前将棋部に伺ったときにいただいて、それから持ち歩いているメモ帳&付箋!!さらに可愛い「防災マイホイル」。こんな使い方があるんですね!
たくさんの企業、お店から賞品のご提供をいただきました。
マイナビ出版様から棋書30冊、小学館様からはおおきな森のどうぶつしょうぎ3部とこども向けの本12冊
原貿易様からねずみのANDYのコップとボウル10セットとこどもTシャツたくさん!!、中島清吉商店様より楓上彫駒と置き駒、ジェイフラッグ様からハーバリウムボールペン6本、富士山まる茂茶園様から星と桜の玄米茶6缶、コーヒー専門店ぽえむ様からコーヒーのドリップバッグ8セット、などなど。
おかげ様で「全員に賞品をお渡しする」という目標が達成できました!
ありがとうございます。
そしてコマラボさん。Youtube配信ありがとうございました!!
いつも私に”働かされている感”を出しているけれど、実際のところはコマラボさんが燃料を供給してくれてると思ってます。今後もよろしくです。
ねこまどスタッフも、当日手伝ってくれたまつりスタッフも、みんなみんなありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今年のまつりは終わったけれど、私のなかではまだまだ続く。
さらに改善して継続できるように。
さらに規模を拡大できるように。
そして他の場所でも開催できるように。
また来年も開催できますように!!
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