北尾まどか

将棋の女流棋士をしています。将棋を普及するための株式会社ねこまど代表。世界に将棋を広め…

北尾まどか

将棋の女流棋士をしています。将棋を普及するための株式会社ねこまど代表。世界に将棋を広めるため飛びまわります。noteではマイペースにコラムを綴る予定。

マガジン

  • 将棋教材

    将棋教材を販売します。 いただいたサポートは世界への将棋普及活動に役立てます。

  • 将棋メソッドのための走り書き

    将棋メソッドをつくるために指導法やアイディアをメモしていきます。

最近の記事

女流棋士としての最終局

白玲順位戦最終局。相手は島井さん。 年が同じで、プロ入りはだいぶ先輩。とても仲良くしてもらい、高知のご実家に泊めてもらったことも。20代の頃は研究会などでたくさん指した間柄。 久しぶりの対局だけれど、きっといつもの相穴熊になるだろうなと予想していました。     *  *  *  *  *  *  *  *  *  *       女流棋士規定による引退(降級点3回)で、引退決定の通知を受け取ったのは3/3。発表になったのは4/3。 それより遡ること半年、ここで負けたらた

    • 棋譜用紙、図面用紙など

      時々、発作的にものづくりがはじまる。 昨日は部屋の掃除がきっかけだった。 書類の山を整理して処分している間に、今年の春頃に試作でつくった将棋ノートを見つけてしまった。 自分で使うには悪くはないが、ちょっと人にはあげられないレベルの出来。 せっかくここまでやったんだから、カタチにしないとー、 と思ってしまい、イラレを立ち上げる。 (そうなるともう片付けどころではない) 「そういえば棋譜用紙もほしかったなー」 「図面のある原稿用紙も作り直したいなー」 「こども向けには図が

      • ねこまど将棋まつりを終えて

        8/14-15の2日間、ねこまど将棋まつり2022を開催した。 時間に追われる準備作業からの怒濤の2日間、 片付け、そして”まつりロス”……を乗り越えた2日後の8/17にこれを書いている。 ほぼ個人的な記録だけれど、表に出しておいたほうが無くならないという考えで、noteそっと置いておく。 ・そもそものきっかけ 発端はGWに行われたバックギャモンフェス。 現地でイベントを見て回り「ああ、将棋大会もそろそろやりたいなぁ。このホール綺麗だし、女子団体戦にぴったりだなぁ…」と

        • 4月になりました。

          みなさまこんにちは。 あっという間に月日は流れ、気が付いたら1年の4分の1が終わってました。 ↓ から一年。 https://note.com/madokaneko/n/ne6da6a367a16 2020年はオンライン事業にかかりきりで、生活がずいぶん変わりました。お家生活が長くなり、ECで家電をたくさん買い、多数のモニタに囲まれながらzoomで話す日々。会食がなくなって自炊とデリバリーが半々くらいで、歩くことが減って、洋服が小さく…(涙)なりました。 10月に奈良の

        女流棋士としての最終局

        マガジン

        • 将棋教材
          北尾まどか
        • 将棋メソッドのための走り書き
          北尾まどか

        記事

          オンライン講座を受講してみた

          今日は元奨励会の山下祥先生のオンライン講座「高段者の指し方に学ぶ上達の秘訣」をこっそり受講しました。 山下先生の大会での実戦譜を並べながら、対局中にどんなことを考えていたのか話してくださるという講座。今日が初回で毎週水曜日に実施されます。 プロ棋士の自戦解説というのはわりとよくありますが、アマチュアの方の自戦解説講座は珍しいです。まずは山下先生が自分でコメントしながら並べていき、その後に受講生の皆さんから質問をうけながら再度細かく説明していました。 「指し手を決めておく

          オンライン講座を受講してみた

          緊急事態宣言ふたたび…

          東京都(と3県)で緊急事態宣言が出されるようです。 さらに「緊急事態行動」という新しい言葉も出てきて、世の中どうなることやら…という感じですが、個人的には昨年からほぼリモートワークで、ねこまどもオンライン事業推進、もちろんスタッフさんにもできる限りリモート推奨としています。 いろいろ心配事は多いけれど、今やれることをやっていく。 そして、なるべく前もって準備をしておく。 そんな心境です。 将棋はステイホームに最適。こんなときこそ勉強。 せっかく整えた教室空間が使えずに

          緊急事態宣言ふたたび…

          lishogiを応援

          lishogiは昨年11月頃にできたサイト。facebookで将棋プレイヤーがlishogiについて書いていたのを発見して早速登録しました。 私はlichessも登録していて、チェスはやっぱり進んでいるなぁ、将棋もこういうサイトがほしいなぁとずっと思っていました。それが突然現れたので本当にびっくりしました。 ⇓ こちらがlishogi.org  ⇓ lishogiはlichess同様に有志によって運営され、ずっと無料で使えるそうです。 登録後に何度かコンピューター対局

          lishogiを応援

          ねこまど将棋チャンネル、Live放送してきました!

          新年初放送ーーー⚡⚡⚡ 一時間、喋り倒しました。 ・2020の振り返り ・24時間耐久イベントの話 ・2021の抱負など ・鬼滅の刃こどもしょうぎの話 ・そのほかものづくりの話など こんなお品書きでございます。 写真の通り、ソーシャルディスタンスをとりつつ放送しました。 例年なら1/2には指し初め&新年会として、教室でお客様とワイワイ楽しく過ごしているのですが、このご時世でそれもできず。でも元気にやっていきたいなーということで、袴を着て楽しくトークしてまいりました!

          ねこまど将棋チャンネル、Live放送してきました!

          2021年のスタート

          あけましておめでとうございます。 今年の初日の出は晴れた空に力強く上がってきました。 2020年は予想もしなかった大変な年でした。世界が激変する中でどのように会社の舵取りをするか難しく、確信は無いけれどとにかく突っ走った一年でした。振り返ってみると、我ながらよくやったなぁ、と。 2021年を迎えても先が見えない状況ではありますが、世の中全体が「変化すること」に慣れてきた感じをうけます。きっといままでよりも速いスピードで世界が変わっていくのでしょう。私自身は安穏より波乱を好

          2021年のスタート

          11月17日は将棋の日

          本日11/17は将棋の日です。 なんで将棋の日になったかというと… ざっくりいうと吉宗が決めた対局日を将棋連盟が「将棋の日」ということにしたのですね。 それがすっかり定着し、昨今の将棋ブームもあってTwitterでは #将棋の日 タグのついたつぶやき多数。 去年もこの日はリツイートBotになってた記憶がありますが、今年はさらに多かったように思います。年々増えてて嬉しいですね。 しばらく放置してしまっていたnoteですが、なんだか文章を書きたくなってひさびさに開きました

          11月17日は将棋の日

          やりたいこと整理

          7月になりました。 2020年も後半に突入です。 4~6月はねこまど的にいろいろ大変だったので、スタッフのみんなと相談して7月は少しペースダウンし、各自休暇を取ることにしました。 それぞれしっかり休んで、8月からまた思いっきり活動する方針です。 個人的には在宅ワークを続けて、残り時間はできる限り教材づくりを進めたい。年始に思い描いていた生活とはかけ離れていますが、今年やりたいこととして掲げた教材づくりに取り組めているので良しと考えます。 + + + + + + + +

          やりたいこと整理

          ▲印入り駒フォントつくりました。

          はい。できました。 ものすごくがんばって作りました!! 苦労話を聞いて…じゃなくて自慢話をさせてください。 ※そしてもし使いたい方は買ってください~。 殴り書き&長文を読まされた後にリンクがございます。 ※夜更かし寝不足につき頭が回っておりません。さきにお詫び。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + さて。フォントを作るには専用のソフトが必要で、だいぶお値段が高いらしい…

          有料
          500

          ▲印入り駒フォントつくりました。

          やりたいことが溢れ出る週末。

          みなさんこんにちは。楽しい週末をお過ごしでしょうか? 私は昨日のこども教室以降、創作熱が上がってしまって大変です。 だいたいこういうときは過集中になり、突貫で作業してしまって、どこかでやらかしてテンションが下がって放置する…というパターンになりがち。 ほどよく持続させるために、時折立ち止まって整理しないと。 なににハマっているかというと。 こちらです。 物事の発端は、 pdfは、フォントを埋め込んでおけば環境が変わっても見られる ということに気が付いたことでした。 (

          やりたいことが溢れ出る週末。

          こどもたちの反応

          以前作った補助教材をこども教室で実際に使ってみた。 まず、今日のこども教室は2コマとも8名満員だった。 このご時世、空間を広くとらないといけないので、これ以上は増やせないところ。 結果としてそのうち3名に使ってもらって「作ってよかった!!」と思った。 ・講師側から説明・確認がしやすかった。 ・机の上のスペースをうまく使えた。 ・こどもたちがプリントに答えを書くのがスムーズになった。 6歳の双子の女の子たちは、詰みがどういうものか理解はしているし、ある程度頭の中で予想す

          こどもたちの反応

          将棋用語の難しさ(3)

          こちらの続きの続き。 本当はこれがかきたかったのに脱線しっぱなしで、漸くたどり着きました。 それは盤上の場所を示すときの用語。 「玉を下段に落として寄せる」って言いますよね。 反対に「玉を上に逃がすと捕まえにくい」とか。 この上とか下とかって慣れるまで分かりにくいのです。 図にするとこんな感じ。 「引く」は手元の方向に動かすことで、「金は引いて使え」などといいますが、図で言うとなるべく下に近づけろということです。 盤の上下じゃなくて駒の前後で表現してくれたほうがイ

          将棋用語の難しさ(3)

          将棋用語の難しさ(2)

          前回の続き。 「詰み」に関しての言い方も悩ましい。 そもそも「詰み」って名詞? …調べてみたら マ行五段活用の動詞「詰む」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。 って書いてあった。 連用形ってなんだっけ。と思って調べたら、後ろに「~ます」が付けられる形のことでした。中学時代に聞いたような、遠い思い出。 じゃあ「詰む」は? つ・む [1] 【詰む】( 動マ五[四] ) ② 将棋で、王将が囲まれて逃げ場がなくなる。 「あと一手で-・む」 だそうです。 その下に

          将棋用語の難しさ(2)