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新しいチャレンジが始まる、もう楽しみしかない。

メルボルンに移住して4カ月と2週が過ぎました。おかげさまで胃腸炎も治り、日常が戻っております。体調も良くなったということで、私、新しいチャレンジを試みることにしました。


伸びない英語力、そろそろ本格的なテコ入れが必要だ

自宅から歩いて5分にある“なじみのカフェ”でMARIKOさんとお茶をしていたときのこと。年の差20歳の大先輩ではありますが、私、MARIKOさんと気が合い過ぎてちょくちょくあっています。彼女は40年以上メルボルンで暮らしていて、現役のコーディネーターとして仕事を持っている方で、とにかく博学。しかもユーモアのセンスがあり、ウィットに富んでいて話がおもしろすぎます。私、MARIKOさんと知り合った当初は、“英語で会話をする”という高いミッションを課していたのですが、やはり私の英語力に問題がありすぎて、今ではすっかり日本語になってしまいました。

英語のシャワーをじゃぶじゃぶ浴びる環境にダイブせよ

「MADOKA chan、あなたのコミュニケーション力はずば抜けていると思うの。だから、その能力を生かして英語のスキルを磨いたほうがいいと思う」
おっしゃる通り、私、まったくといっていいほど物おじしないタイプで、過去に安室奈美恵さんにインタビューをした時もいざ取材が始まると緊張は消え、むしろ楽しみしかないという境地になったほど。

「ですよね、私もそう思うんですよ。コミュニティセンターでの英会話とスーパーの店員さんと話すぐらいじゃダメ。とはいえ、ローカルの友だちを作るっていうのもなかなかハードル高くて」
「ねえ、ボランティアはどう? 昔、姪っ子がメルボルンに来ていたとき、MADOKA chanと同じように英語イマイチだったから、小学校の日本語のアシスタントにボランティアとして行かせたの。そしたら、1年間ですごい英語できるようになったんだから」
「それ、いいですね! 子どもと触れ合い、学校の先生やスタッフの方とも仲良くなれるし。必然的に日本語話せない環境にダイブするというのは、今の私には最重要課題です」と、私がもっともらしいことをいうと「じゃあ、調べておくからまた連絡するわ」と足早に帰りました。MARIKOさんのそういう素早い行動、大好き。

毎週通っているコミュニティセンター。ここで英会話をみっちり3時間行います。

ボランティアに立ちはだかる壁。チャイルドチェックカード

数日後、“ねえ、これから行ってみない?”といきなりメッセージがありまして、自宅からさほど離れていない場所に日本語クラスのある小学校をさっそく見つけてくれました。
“えっ、アポイントとらないでいいんですか?”と返信すると、“そんなことすると、時間がかかっちゃうから取り合えず行っちゃおう”とのこと。私もこの国の勝手がわらかないので、言われるがままに即行動。

“ピンポーン”。小学校の入り口ブザーを鳴らし、中に入る私たち。受付にいるスタッフが笑顔でお出迎え。軽く挨拶を交わした後、MARIKOさんはいきなり本題に。「MADOKAは4月から娘の高校留学の帯同でメルボルンに住んでいるの。彼女はとても明るいし、やさしいわ。ガーディアンビザだから時間もあるし、この近所だからぜひ日本語クラスのアシスタントとしてボランティアできないかしら?」とストレートにリクエスト。すると、スタッフの方はきょとんとした顔で「ボランティアとして参加してくれることは嬉しいわ。でも、MADOKAはチャイルドチェックカードを持っているの?」
「えっ、何それ? 私、うんと前に姪っ子がボランティアしたことがあるんだけど、そんなカード必要なかったわ」。じつは姪っ子さんがボランティアしたのは今から20年以上も前のことで、現在は、小学校でのボランティアをするには州政府が発行する許可証が必要だそう。受付の方にその証書を取得するための方法を教えてもらい、私たちは小学校を後にしました。

あきらめない、あきらめたくない

ここからは、私が行動する番です。このカードは、子どもと接する際には必ず必要な許可証で、ボランティアはもちろんですが、仕事をする際にも必要不可欠。自分の身元を事細かく州政府に提出し、審査が通れば晴れてカードをもらうことができます。出願はオンラインですべて行うので、さっそくサイトにアクセスしてみました。最初は順調でしたが、私が用意できない書類が二つあることが判明。まずひとつ目が『運転免許証』。こちらでは運転しないのでオーストラリアの免許証を持っていません。二つ目は『メディケアカード』。日本で言うところの国民健康保険のようなものですが、私、ガーディアンビザなので同伴保護者が加入できるOVHCという保険のため、種類が違います。この二つがない場合、オンラインでの申請ができないことがわかり、ひとつため息。でも、ここであきらめるわけにはいきません。

問い合わせのアドレスを見つけたので、私の困っている状況とともに、ボランティア活動に対する意気込みを書いてメールを送りました。すると、翌日には返事がありまして、“パスポート、ガーディアンビザの証書、OVHCの証書、銀行カードの4つを用意して、郵便局で手続きしてください”とのこと。オーストラリアって郵便局の機能が充実しているようで、公的機関のやりとりがいろいろできるみたいなんです。

日本から届いた荷物は郵便局でピックアップ。いつもわりと混んでいる印象です。

行動してよかった!チャイルドチェックカードを取得

書類は手元にすべて揃っていますので、すぐに郵便局に行って手続きを行いました。局員の方が私が持参した書類をすべて確認し、最後に顔写真を撮影しました。思ったより手続きは複雑ではなくて、かなりスムーズ。結果は私のメールに届くそうです。いつごろ届くのかを聞き逃してしまったのを悔やんでいたのですが、何と翌日には申請の結果がきまして、見事クリア! チャイルドチェックカードは3週間後に自宅に郵送されるそうです。

あとはカードの到着を待つのみです!

MARIKOさんにさっそく報告しました。すると「よかったね、やればやるだけのことが手に入ります。カードが届いたら、また学校に行って申し込みしましょう。楽しみ!」というハートフルなメッセージが……。ありがとう、MARIKOさん。

ということで、私、新たなる一歩を踏み出すチャンスをつかむことができました。MARIKOさんの言う通り、行動すれば次の扉が待っています。カードが届き次第、即行動に移します!

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