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メルボルン へのフライトでジェットスターに感動したできごと

メルボルンに移住して、9カ月と4週が過ぎました。ひと月半過ごした日本から昨日メルボルンに戻りました。今回は、ジェットスターの”深いい話”です。


恐怖。年末料金は、メルボルン 〜成田は往復ひとり20万円

正直に言います。
ジェットスターをどこかで見下しているところがありました。今、とても反省しております。
今回の一時帰国で利用した飛行機がLCCのジェットスターでした。理由は、もちろん他の航空会社と比較して安いから、一択です。
ちなみに、昨年12月13日~1月25日のメルボルン-成田の主な航空会社のお値段は……。
★日本航空……3500ドル(約35万円)
★カンタス航空…2800ドル(約28万円)
★ジェットスター…2000ドル(約20万円)

ひとりあたりのエコノミークラスの価格です。私は娘とともに一時帰国しましたから、“×2”。
年末をはさむとは言え、とんでもない値段で一瞬、“もう、日本に戻るの、あきらめようかな”って思いました。でも、夫も楽しみにしていますし、友だちにも会いたかったので、400000円を支払いました。

ジェットスターは、乗り換えるたびに荷物を引き取らなければならない

ジェットスターは例えるならば、修行の旅です。
行きのメルボルン~成田便は乗り換えがまさかの2回。①メルボルン~ケアンズ、②ケアンズー関西国際空港、③関西国際空港-成田空港を乗り継ぎ、約18時間のロングフライト(ちなみにJALならばメルボルン~羽田で直行10時間)です。しかもですね、乗り換えるたびに、預け荷物をすべてピックアップして、チケットを新たに発行するという仕組み。普通、“乗り継ぎ”というと、最終目的地まで手荷物は預けっぱなしだと思うのですが、ジェットスターはそんな甘いことは許されないのです。朝6時のフライトでしたから、私たちは深夜2時30分にアパートを出て3時にメルボルン空港に到着しました。成田到着は夜22時30分で、そのまま成田近くのホテルで一泊したことは言うまでもありません。

パスポートを切り替えたら、チケット発行ができない⁈

そして、昨日、帰国した日のこと。
行きの便より修行ではありませんが、成田~メルボルンで乗り換えが1回。①メルボルン~ケアンズ、②ケアンズ~メルボルンで、13時間のフライトでした。かなり遠くのほうにある成田空港第三ターミナルまでひとり40キロの大荷物をガラガラと運ぶのがつらすぎました。
出発3時間前に到着しまして、自動チェックイン機でチケットを発行すると、あれ?! 娘のチケットだけエラーがでました。
ここから、事件のはじまりです。
「お客様、どうされましたか?」
機械のそばにいたスタッフの方が私に声をかけてくれました。
「娘のチケットだけ発行できないんですよ」
「ETASの申請はされましたか?」
「いいえ。娘は学生ビザでメルボルンに戻りますので」
「そうでしたか。では、有人のカウンターで確認いたします」
余裕を持ってフライト3時間前に到着して正解でした。10分ぐらいでしょうか、カウンターで並びました。

「あの、娘のチケットだけ発行されないんです」
「わかりました。お調べしますので、パスポートをいただけますか?」
スタッフの方に娘のパスポートを渡した瞬間、私はあることに気づきました。
じつは、娘のパスポートの残存期間が6ヶ月を切っていたので、一時帰国中に新しいパスポートに切り替えていたのです。
“あっ、まずい。新しいパスポートにしたからエラーがでたんだ。オーストラリア移民局に届け出をすべきだったのか? えっ、そんなことする必要ないのか⁈ とはいえ、このタイミングじゃ、もうどうしようもない……”。
心の中でブツブツひとりごと言いながら、目の前のスタッフの方をじっと見ていました。
「お客様、パスポートを更新されましたか?」
“あっ、やっぱり……。これが原因だ、どうしよう、まずい”
「はい、残存期間が半年を切れていましたので、先月しました」
「移民局にご連絡はされましたか?」
“まずい、まずい、してないって……”
「それが、何も連絡はしていない状況でございます」
もう、この段階で私はややパニック状態になりました。”おそらくこのフライトには乗れないだろう。それで移民局に新しいパスポートに切り替えた旨を説明するのにも時間がかかる。40万円かかったチケットがムダになるんだ“。こんな痛恨のミスをしてしまった自分を悔やんでいました。
「では、オーストラリア移民局に確認をいたしますので、少々お待ちくださいませ」
“えっ、今から確認してくれる?! そんなことできる⁈”。日本時間で17時でしたから、オーストラリアは19時。こんな時間でも取り次いでくれる? じつは、娘の学生ビザ、私のガーディアンビザを代行を利用せずに自分で調べて取得しているので、オーストラリア移民局とのやりとりは何回もしています。手続きには時間がかかりますし、すぐに連絡がこないことを知っていたので、絶望的な状況のはずでした。

パスポートもクリア!しかも、席までチェンジ

5分ぐらいでしょうか、オーストラリア移民局に電話がつながったようで、スタッフの方が流暢な英語で娘の状況を話しています。
「お客様、オーストラリア移民局に新しいパスポート番号に切り替えていただきましたので、問題ございません。あと3分ほどで切り替わりますので、少々お待ちくださいませ」
“きゃーっ、何と仕事ができる人なんだっ!”。私は心の中で叫びました。
「ご対応いただいて、ありがとうございます。助かりました」
「とんでもございません。お客様のお席ですが、離れてとっていらっしゃるようですが、お隣同士のシートが空いておりますので、変更されますか?」
“えっ⁈ そんな、席まで変えてもらえる? ジェットスターって、こんなに親切なの⁈
「ありがとうございます、お願いいたします」

私たちは、こうしてメルボルンに戻りました。
ジェットスターのおかげで、私たちはここにいるといっても過言ではございません。
2回の乗り継ぎがあろうが、食事、毛布が実費だろうが、そんなことはどうでもいいのです。

こちらのパンダのバウムクーヘンは成田空港で見つけました。


昨日の一件で、ジェットスター愛が一気に高まり、こらからも、ずっと、私はジェットスターに乗ることにします。
ありがとうございました!

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