短歌10首 ふんわりと揺らぐオプションイエローの煙シトラスのキスがしたい

空気だと全方位触れられるでしょうわたしのことを知りすぎないで

怖いとは信じてることさりげなく解けた糸を縫ってあげたい

踵からちゃんとすり減るただしさで腑に落ちるまで愛したかった

憧れはできないことでつくられて背伸びをじょうずにしてみたかった

特別の中のテンプレこの恋も有象無象のひとつになって

好きがすきじゃなくなる時透き通る気持ちをなんて呼んだらいいの

嘘を重ねることでしか保てない誠実さにも光を射して

幾日も過ぎて痛みはなくなってわたしが変えることができたら

ここぞという時にわたしを頼ってよ見違えるほど変わってたって

きみにでも身につけられた優しさでどんな人でもとらえてみてよ


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