AYAKA_S(並倉暦)
エッセイをまとめたマガジン。時々書きたくなります。
2022年に詠んだ短歌をこちらへまとめてあります
既作の短歌の中でテーマがまとまっているものをこちらに載せます
手書き短歌ネプリ『ゆいなたんかまとめ』シリーズから名前を変更し、7月より『あおいゆめ』というタイトルで配信させていただいております。 内容は変わらず、新しい連作ひとつ以上となっております。
2021年に詠んだ短歌を10首ずつ1テキストにして公開しています。出典がありました際は併記しています。
忘れることはないよ。 くしゃっとした笑顔。初めて聞いた「俺」と呼ぶ一人称。白いシャツ。 見えるもの全てが「好き」に切り替わる瞬間を逃さずにいた。 「好き」に理由はなく。 でも「好き」ならなんでも綺麗に見えて。 自分のものだけにしたい。ずっと閉じ込めてたい。誰もさわれないように。 若草が揺れる並木道で、自転車を押す君と並んで歩いて、なんでもない話をしたね。 どの角度から見てもきらきら、輝いているような気がして。 思いを伝えないでいる尊さを考えていたんだ。 勘違い。本当の意
悔しいな ってさいきんになって初めて思った 取り巻くことがいろいろ分かってきて、自分にできることとできないことがくっきりと理解できるようになったからっていうことだろうか。 それは、努力すれば達成できること=伸びしろ と 自分の実力を目一杯使ったとしても厳しい=無理をして身体と精神を壊してしまう ことという解釈をしていて。 自分の限界を試してみるとか、歳をとったから感じる厳しさ苦しさとかタイミングが、とか手遅れなんてないとかそういう考え方はあるけれど、とにかく今は、何より
20分随筆チャレンジ 人生のパートナーに出会えてはや一年 本当にいろんな価値観がまるがわりしたなと思う 一番は、当たり前のことは何一つなく、どんなことにも感謝できるようになったことかな 許すことがわかり、支え合うことがわかり、育てるのちゃんとした意味がわかり、愛情を持って接すること、特別仲良くしてない仲間も赤の他人もどんな人にも親身になればもっと明るい気持ちになる、空元気だった体に意味のあるポジティブさが身についたと思う いやなこと苦手なことは考えなくていい、トレーニング
空気だと全方位触れられるでしょうわたしのことを知りすぎないで 怖いとは信じてることさりげなく解けた糸を縫ってあげたい 踵からちゃんとすり減るただしさで腑に落ちるまで愛したかった 憧れはできないことでつくられて背伸びをじょうずにしてみたかった 特別の中のテンプレこの恋も有象無象のひとつになって 好きがすきじゃなくなる時透き通る気持ちをなんて呼んだらいいの 嘘を重ねることでしか保てない誠実さにも光を射して 幾日も過ぎて痛みはなくなってわたしが変えることができたら
寂しさはちゃんとなくなる会いたいと思う分だけ恋しくなって 指先が冷たいだけで全身が冷え切っているそんな構造 カサ袋にはカサ袋なりの生受け止め破れまた受け止める 合わないと合うの違いってなんだろう手段がいつしか目的になる 「キス 顔を傾げる角度」いつだってわたしは自分にだけ勝ってゆく ラテラリティ分けてくれるのなら一周感情がまわっても好きなのに 感情の波打ち際にいくつもの迷いがあってそれから、もっと 駆け引きじゃないしどこまで優しいのダイレクトアタックで「愛してる
迷わないこととやらないことをハッキリと決められることこそが一番生産性の高いことだと、仕事を通じてよく学んできていると感じる。 ■もうその身体になってしまったから戻れないような気がしているけど、解離性同一に少しなってるんじゃないかと思う。人格が二重になること。環境と一緒にいる人たちによって、できることとできないことがはっきりくっきりと分かれてしまい且つ、できる方とできない方がそれぞれ際立つこの状態は、もはや普通の感覚では考えられないように思えてきた。これは軽くても、歴然とした
『人は、大人になってからの方が自由に夢を見られる』 なりたいって強く願ってるほど遠のくし、やりたくないことのために時間って費やされるし、やめたいことほどハマるし、 だけど気持ちが変わらないし推しは一生尊い。 救われ続けて生活の自由がある代わりに、本当に望むことのおおもとは叶わない世界線に生きて、何が大事かなんて、決められないよ。 いつも閉めるべきドアが閉まっていなくて、時々ちゃんと閉まっている時の違和感って違和感じゃないはずなんだよね。 今後、しかと『女性』になっていく
・まどろんでいる時の記憶によると、寝返りを打ち続けているからか、基本的には横向きで眠っているのだろうと思う。 ・バスタオルを取りに行くついでに、給湯器の温度を下げてからお風呂に入るルーティン(給湯温度は41℃、シャワーにする時は37℃) 引越してから自動給湯機能のないお風呂というものを知った。 ・踵がぜったいにすり減らない靴がほしい。右の踵だけ過剰にすり減る。歩き方の癖が、自分じゃ把握しきれない。 ・無音の動画に慣れた。イヤホンすらじゃまなほど。自然の音声じゃないと身体
ここに来る時用の、不思議な装いがある。 心地よさの感覚も、いつもと違うのに、ちゃんと気持ちいい。 時々、無性に自らの感覚を以てしていながら、かなり乖離した文章を書きたくなる時がある。 例えば自慰にもよく似た。 今がそれ。もちろん、自分の感覚の向かうところが100ではない。誰かの文章を読むと、そうなっていく。それがしたくなるのだ。 noteって、他の媒体と一線を画しているというか、不思議な感じがする。 それでいて、特殊な心地よさがある。 だからこそ、頻度を高くできないような
鈴の音に身体が慣れて身につけるものすらとっくに安全じゃない 気のせいで終われないでしょ冗談にできないんでしょ大したことある 人ならばハイブリッドな程度だとなれるマルチタスクは厳しい 後付けはぜったいにだめ空気感閉じてクエストボード更新 どうしようどうもしねぇな大体をなかったことにするんでしょうが (こんなことしてられるんだ)暇だねえ、別に時間がないわけじゃない ファッションの一部になったしけもくと未だ通したことないピアス 正解じゃない方ばかり選んでもまっすぐ歩け
だらだらと力まかせに崩れてく積読の本キャスターの灰 メンソール吸い込まれては夏へゆくオプションブルーは何味だろう コンビニにタバコを買いに行くまでの夜道がやけに透き通ること 実際は湿気たタバコの方がいいらしい甘いのひとつちょうだい 人はなぜ忘れるのにも関わらず生まれ変わりを信じているの わたしたち運がいいねと笑い合う出会えたことがずっと運命 陽性の文字を見るたび特定の枕詞になりつつあるよ このままで止まってほしい変わろうとしないでどこにも行かないでほしい 忘れ
無理しても生きれてしまうリムーバー、アセトンしんと吸い込めてほら じゃんけんのあいこが続く大所帯ちりばめられる答えの多さ 悪いこと満場一致してくれるこの世界線でよかったかも そのつもりなくても意に反した時がだいたい本領発揮できてる 決めてないけどどっかでは終わったり始まったりして切れ目ができる さいこうに悪くはなくてさいていに楽しくはない苦しくなって 憧れがつよすぎてもう透明になり始めてるシアーカラーと まるかいてちょんとするだけでかなりのポイントになる絵描き唄
7月のぶん
ガチャ目で正夢にならない たいせつな未来がかんたんに描けて置かれた場所で咲くということ 抵抗は別にしないしほんとうのこと言われてもあたしは寝るよ 夢の中ではあんなにも近づいて髪結ってくれたのに違うな 夢があるとか言わないでほしいんだ夢とするのを無くすのが夢 無理をして生きていたって鈍感でいてくれたから生きてこれたよ まちがいのないものだけがほしいんだいつも怖いのはスマホのバイブ うらやみもあせりもいかりもないけれど夢だけ思い通りに持たせろ ガチャ目ってちゃんと
どんな誰ともかぶらない自我を持ち万人受けはもう狙わない うたの日『らない』 でもきみが見違えるほど変わってもずっと味方のままでいたいよ 長いこと変わらないって信じてる整いつやのある黒髪よ くらくらとすることだけを愛してくシャワーのお湯は刺すように痛い 混ざろうとしたって黒くなるんだしただうっとりとしていたいんだ うたの日『自由詠』 ダイレクトアタックできる頃にいた面影まちがいなく恋してた 攻撃を受け跳ね返すものとして魔法、トラップだけを備える ふたりとも同じ高さ
もうすぐでブラックコーヒー飲める頃24ならおとなといえる ラムネサワー、ひと夏の恋、真後ろの好きにどうして気づけなかったの うたの日『青』 コーヒーの底にたまったガムシロのように重たい夜風になびく うたの日『夜風』 先端の火の明るさが唯一の希望みたいに鋭く光る うたの日『自由詠』 もうどんなことがあっても驚かない(延滞金すら優しく見える) うたの日『括弧』 片腕の圧倒的なつよさにも敵うあたしの濃いこいごころ 「住む世界いっしょだね」って言われたらきっとあなたとまざ