マガジン一覧

今日も心に味噌汁を。

ひとくち含んだ味噌汁にホッとして心までもが温まるあの気持ち。優しさであり、愛であり、真理。混沌とした社会をまぁるく整えるのは、一杯の味噌汁かもしれませんよ。

秋冬のホールフーズ感

風の冷たさが厳しくなり、上着の冬レベルが増す季節は、葉物野菜が一層あまみを付け根菜類の安心感がたまらない季節だ。 根っこも葉っぱもいける、おいしいホールフーズの代表といえば大根ではなかろうか。できるだけ新鮮な葉付きがいい。葉を刻んで炒めても、塩もみしても、ごま油でナムルにしても、もちろん味噌汁に入れてもおいしく使えて良い。 ついさっきまで一つだった大根を、上下ともに同じタイミングで同じ食卓に出せると、頼まれてもいない余計なおせっかいが大成功したようなうれしい気持ちになる。

9

【五味】も味噌汁なら簡単だった話

ときどき呟いてることですが、家庭菜園の片隅に植えたアイコという品種のミニトマトがものすごい強くて11月になってもまだ実をつけて赤くなります。 ご近所の親切なお方が「余ったからあげるわ」とくださった1本の苗を、畑の片隅に植えて「作業中に摘んでおやつにする」なんて言ってたもの。 しかしこの夏は申し訳ないほどに畑の作業が追いつかず、もともと肥料もいれないうえに、苗の成長にあわせた剪定はおろか、植えた後に支柱すら刺さず、放置という言葉以外に言い表せないほどの放置っぷり(これについ

10

保存お味噌と日常使いのお味噌

この2週間弱、連日なにかしら出ずっぱり。ほとんど家(兼オフィス)にいないため外食率も高い。それでも可能な限り自宅で食事をしたいので、朝のお白湯に味噌をひとさじ入れたりしています。 具なしの味噌汁というよりも味噌湯って感じ。 秋が深まり冬が近づく頃はどんどんこれがおいしく感じ始めて、真冬のころは毎朝の習慣と化す。お湯にサラサラと溶けがいいので、これのときはもっぱら自家製味噌がいい。 この前「毎年どのくらい作ってる?」と味噌仕込みの量について聞かれたけど、だいたい8〜10キロ

4

「自分で選ぶ」を示す食

ライターになる前の準備期間中、ご縁があって素晴らしいライターさんや編集者さんと知り合えた。実際になんとかライターとして暮らすようになった今は、当時抱えていたふわっとした憧れを超えて、心から尊敬する人生の先輩たちだ。 そのうちのおひとりが出版社を設立、こだわりの一冊が誕生した。それがこちら『最初に読む料理本』(時雨出版) 早々に購入して一気読みしたのは言わずもがなだけど、表紙を開いた直後から脳にも心にも肚(ハラ)にまで、ここちよい刺激が響きまくる、最高の一冊だった。装丁の美

2
もっとみる