修士論文提出
先週金曜日に修士論文を提出した。
2年前のこの時期にダブルディグリーに参加することが決まり、
それから2年間、日本とヨーロッパの大学で勉強しながら修士論文を構想してきた。今年の年始から書き始め、約5ヶ月間で書き終えることができた。
余裕を持って提出するために、締め切り前日にはアップロードしようと思っていた修士論文だったが、直前までフォーマットを修正したり、ファイルを綺麗に整えることに手間取ってしまい、結局提出したのは締め切り当日の夕方だった。
提出したら達成感、があると期待していただが、提出後の週末を過ごした月曜日の私にはまだ達成感が湧いていない。修論審査が終わり、2つの大学の修了証書を手に入れたら達成感があるのだろうか。
達成感が欲しい、と思っていた反面、達成感を感じていないことへの安心もある。これまで私が感じてきた達成感はすぐさま脱力感に変わったからだ。
修了はゴールじゃなくて、学生じゃなくなる生活のスタートなのだから、修了して満足していては、今後の方針が何も決まらない。
2年間のダブルディグリー留学、英語での研究活動と修士論文に取り組む中で、自分がこれから何を目指していきたいか、ということがやっと見えてきた。今はその目標に近づくために次のステップを模索している。
達成した目標が次の目標設定につながることで達成感が脱力感に繋がることを防ぎ、ずっと前向きに努力することができるのではないか、と気づいた。
燃え尽き症候群(大学受験後の勉強アレルギーなど)は自分の性質だと思っていきたが、これまでの目標は自分が望んで立てた目標ではなく、義務感から設定して実現してきた目標だったから、次の目標に繋がらなかったのだと思う。
もう論文を書くことは二度とないかもしれない。
それでも、自分の2年間の集大成を一つの作品として残すことができたという点で修士論文を書くという経験ができてよかったと思う。